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医療よろず相談のお話。
・もみじドライバー
・サプリ教信者
・総合内科 本日開院(書き下ろし)
・理想のパートナー
・血圧陰謀論
・奇跡のメソッド
超エリートの内科医・青島倫太郎と看護師・小泉ミカが営む総合内科での医療相談には、高齢者ドライバーに悩む家族や、医療詐欺まがいの行為に悩む人、世の中の迷信に惑わされる人が来院する。
倫太郎は青島総合病院の理事長である弟とは別の道で患者を救うべく、ミカは青島総合病院での苦難を乗り越えて、倫太郎に賛同し、自分らしく働く。
合理性や生産性が重視される世の中で、医療の中で大切な寄り添う部分を体現する二人の姿に癒される。
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スーパーエリート医師でもある「青島倫太郎」
弟が院長を勤める病院の敷地内で総合内科を立ち上げる。
患者にとことん向き合って改善していく姿勢は、現実の経営を考えると無理ではあるが理想でもある。
各エピソードの盛り上がりにかけるのが残念。
続編に期待かな。
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医療ネタを語らせたらNo.1の仙川環先生。そこに人間模様が組み込まれ、気持ちよく読める。また、完全に悪い人間が登場しないのも、いつも通りだ。面白かった。
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主人公・青島倫太郎は米国の大学病院で勤務していた際、臨床研究で顕著な業績を上げ、国際内科学会の理事に抜擢されたほどの実績の持ち主。
青島総合病院の理事だが、病院敷地内にある廃屋同然の初代診療所をリフォーム、総合内科を開いている。
父のあとを継ぎ病院の理事長となった弟の柳司は、最新鋭の医療機器や設備を導入、優秀な医師を呼び込み病院の評価はうなぎのぼりとなった。
だが、現場は忙しくなり、患者の話を丁寧に聞く余裕がなくなっていた。
そんな中で、倫太郎は患者が抱える雑多な悩みや思い込みをじっくり聞く場が必要と考え、病院とは別に総合内科を開いたのだった。
倫太郎は甘いものが好きでハーフパンツを常用、病院内で医師からセクハラを受け疲れていたところを倫太郎に誘われた看護師ミカはオレンジ色のナース服姿。
奇妙な格好の二人が様々な患者やその家族の悩み事、もめ事に向き合い、心を解きほぐしていく。 倫太郎は、理事長夫人が怪しげな民間療法のカモになり、病院が脅かされる危機をも救う。 保険対象にならない相談専門の内科など、あり得ないと思いながらも、色々な人物を登場させ、それぞれの患者や家族の目線をユーモラスに描いた内容は軽妙でそれなりに楽しめた。
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内容紹介 (Amazonより)
先端医療では治せない人生を再建します!
『感染』で第1回小学館文庫小説賞を受賞。医療ミステリーの第一人者仙川環が贈る新境地。
月刊『本の窓』連載中から「我が家の事のよう」と話題を呼んだ作品待望の単行本化。
東京郊外にある古びた洋館。そこには先端科学では治せない患者と家族の「人生」を治療する名医がいる。凄腕、イケメンだけど、ちょっと変わり者の医師青島倫太郎。目が悪くなったのに車の運転をやめない父。怪しげなサプリにはまる母。仕事のストレスで血圧が上がった息子。民間治療に心酔した妻……。そんな患者を持つ家族たちはどうしたらいいのか。マドレーヌと紅茶の香る古い洋館の診察室を訪れた患者と家族は、青島と話をするうちに、隠していた心の内を打ち明けてしまう……。現代の赤ひげ先生が、鮮やかに患者と家族のトラブルを解決するハートウォーミングお医者さん小説。
仙川環さんの作品はとても久しぶりです。
こういうお医者さんも必要なのではと思います。
専門の先生に話をじっくりと聞いてもらうのは とても安心感があると思います。
お医者さんもいろいろだと感じているので...
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物語としても面白かったし、病気や医療についてのお話も興味深く読めました。
倫太郎先生のように患者との対話を大事にして、じっくり話を聞いてくれる診察(医療相談)は理想だなぁ。今の医療体制では、時間をかけるやり方は難しいんだろうけど・・・。
余裕がない現代。こんなお医者さんがいたら、こんな総合内科があったらいいのに、と思いました(スイーツを食べながら話をする、というのはさすがにゆるすぎますけどね/笑)。
最後、ちょっと中途半端な感じで終わったので続編を出して欲しいなー。
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先端医療では治せない人生を再建します!
『感染』で第1回小学館文庫小説賞を受賞。医療ミステリーの第一人者仙川環が贈る新境地。
月刊『本の窓』連載中から「我が家の事のよう」と話題を呼んだ作品待望の単行本化。
東京郊外にある古びた洋館。そこには先端科学では治せない患者と家族の「人生」を治療する名医がいる。凄腕、イケメンだけど、ちょっと変わり者の医師青島倫太郎。目が悪くなったのに車の運転をやめない父。怪しげなサプリにはまる母。仕事のストレスで血圧が上がった息子。民間治療に心酔した妻……。そんな患者を持つ家族たちはどうしたらいいのか。マドレーヌと紅茶の香る古い洋館の診察室を訪れた患者と家族は、青島と話をするうちに、隠していた心の内を打ち明けてしまう……。現代の赤ひげ先生が、鮮やかに患者と家族のトラブルを解決するハートウォーミングお医者さん小説。
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近年とみに評判がよくなっている設備の充実した中核病院の長男でありながら、病院から出て、敷地の隅の廃屋でよろず相談所のような総合心療内科を開いた青島倫太郎の物語である。立派な権威をもちながら、ひけらかさず、患者(=相談者)に寄り添って、その悩みを解決に導く姿勢は、よりどころを探しあぐねていた人たちにとってのこの上ない救いだとおもう。顔を見て、話を聞くところから治療が始まるのだという、医療の根源が示されたような気がして、胸がすっとする。倫太郎先生とミカちゃんの奮闘をもっと見たくなる一冊である。
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権威ある地位を持ちながらも、それに傲る事のない診療をする主人公。小難しくなりがちな、薬や病気の説明も読みやすく、気持ちよく読み切れた。
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総合病院の遊歩道の奥にひっそりとある古い建物。
そこにはハーフパンツを履いた医者と
オレンジファッションのナースがいる。
こんな医療相談があったら心強いだろうな。
[図書館·初読·5月18日読了]
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今の世の中には必要なお医者さんかも?っと思いました。
総合診療科的な。
いろんな患者さんの相談が面白かったです。
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医療ものだけれど、
そこまで深刻でなく軽やか。
でも、テーマはしっかりしていると思う。
かつての教え子が
総合医療をやりたいと言って、
医学の道に進んで行った。
今頃どうなっているのやら。
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あぁ、こんな医師がいたら、通っちゃいます!
単に話を聞いてもらうだけでもスッキリするんだろ思うんだよね。「あー、それは辛かったですね」の一言があれば、それで気分良くなれそう。
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医師 青柳倫太郎が書く、かたちのない「こころの処方箋」
頑なになった人生の凝りを、正確で適切な医療知識を伝え、必要とする人の心を解きほぐしてゆく連作短編集
独特なハーフパンツスタイルの青柳の持つ優しい雰囲気に癒されるお話です
(掛かり付け医になってほしい)
続きがあるのかな…?
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今の病院は、患者の雑多な悩みをじっくり聞く場がない。ドクターによる医療診断は時間がかかるし、保険がきかない。
そこでできたのが、医療相談専門の科。
総合内科。
「理想のパートナー」結婚をする相手として相応しいのか?悩むのはわかる。ケンカはチャンスだと思った。本当に結婚したら意見の食い違いはもうたくさんある。結婚前にケンカして、それをどう乗り越えられるのか?前より仲良くなるチャンスだし、ケンカすると本性が出るから、それも見極めることができるチャンスだと思う。
ハラスメントは、戦うか逃げる2択。
体の具合が悪いのは、心の悲鳴の表れ。
健康よりも大切なものはない。
体の悲鳴を聞いたら、いたわってあげられるのは自分だけ。
綾瀬君はかっこよかった!
戦う方を選んだから。「血圧陰謀論」
そして最後の章もかっこよかった。「奇跡のメソッド」
ステロイド剤を悪魔の薬と言い、自然療法を推奨している変な詐欺まがいの団体に対しての、倫太郎先生の切れ味がお見事で清々しい読後感だった。
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連作短編、自由診療で安くはないが、医療の悩み相談を行う。人間生きていれば実に色々な悩み事があるものだと思った。