日本人の原風景　風土と信心とたつきの道 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、陶磁器や食文化を専門に研究され、『やきもの風土記』、『暮しの中の焼きもの 日本人の生活と文化 4』、『やきもののはなし』、『吉備高原の神と人 村里の祭礼風土記』、『はるかなる吉備 王国の風景』、『台所用具は語る』などの著作で知られる神崎宣武氏の作品です。同書は、山に富み、森林に覆われ、海に囲まれた日本列島に棲む日本人は自然の恵みを享受し、生計を立て、カミに礼を尽くしては人生の節目としたことが述べられています。また、参詣・巡礼に言寄せた遊山や漂白・旅の渡世は、楽も苦も味わう深さをもたらしたともされています。近世に固まったそうしたスタイルは、しかし高度経済成長期を境に変容を余儀なくされていきます。見失われた日本人の暮らしと人生の豊穣はどんな形だったのかということをテーマに、民俗学者がフィールド観察と研究の蓄積をもとに語ってくれる一冊です。

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投稿者：こっこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書では日本の文化や自然崇拝等のルーツを辿ることができます。文化は時が経つにつれて姿形を変えていくものですが、ルーツを辿ると発見があっておもしろく思います。日本は自然豊かで、その中で文化が育まれていく様子を本書で読めますので、一読に値すると思います。

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投稿者：ら君　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

今でも面影が残っていることもあれば、失われたものもある。
時代は移り変わるものである。
インターネットもスマホも無い時代のことに引き込まれ、思いを馳せた。

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投稿者：とめ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

植林・伐採という国土計画に始まり、祓いと養生の起源などを通して日本人が育んできた文化、いや日本人そのもののまさに原風景を、日本昔話を見る如く感じられる書。