紙の本
紛争がなくならない理由を考えるための一冊
2021/06/14 20:27
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際に起こった戦争や紛争について、地政学の視点で解説しています。現代の外交関係についても地政学的に考察されており、世界情勢をニュースから多角的に読む力がつくと思います。
なお、漫画は各章の冒頭部だけなので、分量としては漫画よりも文章の方が多いです。しかし、地図を用いた図解がわかりやすく、文章も1テーマを見開き2ページに納めているので、読むのは苦ではありませんでした。
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地政学に関する本を時々読みます。この本はマンガが一部入っていますが、地政学の主要なテーマである、シーパワーvsランドパワー、ハートランドとリムランド、チョークポイント、といった点を包括的にカバーすると同時に、代表的な国々の地政学的位置づけと現代情勢における課題を概説しています。
こうして地図上で中国の動向を表現すると、日本の立ち位置がいかに米中の緊張に曝されるかが良く分かります。
地政学は日本では先の敗戦への反省から、近年あまり重視されてきていなかったといいますが、世界の情勢をよりよく理解するために、世界地理についても改めて学び直す必要を感じました。
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地理上の条件が国家の行動に大きな影響を与えたと解いており、シーパワーとランドパワーを持つそれぞれの国がどのように戦争を起こしどのように国家を築いてきたのかをとてもわかりやすく解説しています。
学生の時は地理と歴史が苦手でした。出来事の背景を理解できず短期記憶に頼り、今は悲しいことに内容をほとんど覚えていません。当時この本を読んでいたら、特に世界史はとても興味深く勉強できていたと思います。歴史上の様々な出来事や国家の思想にはそれぞれに理由があることを理解できます。中学生、高校生に薦めたい本です。もちろん大人でも楽しめます。
個人的には、中国が経済発展していく一方でなぜインドはそこまでに至らないか、疑問がありましたが、納得のいく答えをくれた本でした。様々な理由があるのでしょうが、そのうちの一つに、ランドパワーをもち民族統一され共産党の一党支配である中国に比べ、インドはシーパワーとランドパワーの押合いの紛争に追われ、言語も民族も非統一であり地政学的にリスクが高い危険地帯だということがわかりました。
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なぜ戦争が絶えない国があるのか?なぜ仲の悪い国があるのか?等をざっくり理解するのに優れている。地政学入門に。
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全部マンガではありません。
最初に4ページほどのマンガで問題提起し、興味を持たせて、そのあと詳しく説明するという構成です。
人気がある「サクッとわかる ビジネス教養 地政学」は読みやすかったけれど情報量が少ないので、本書は情報を補完するのに良い内容でした。
第3章の「さまざまな国から見た世界」がおもしろい。
○○○から見た世界地図、という視点で○○○に当たる国は次の8か国。
フランス、ポーランド、トルコ、イスラエル、サウジアラビア、インド、ベトナム、ブラジル。
ポーランドやトルコなど、地理的な条件(場所と地形)が悲惨な国の歴史を生んでいることがよく分かります。
ひととおり色々な国から世界を見て、世界の各国の事情が何となく分かったところで、最後に第4章で日本から見た世界を論じているのはいい構成だと思いました。
日本には「神風」が吹いていたのは本当だったこともよく理解できます。
日本は地政学的に優位性が高い国だと思いますが、ロシアと中国とアメリカに囲まれた超大国の緩衝地域でもあるんですね。
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地政学に初めて触れた。地理好きな私は、もっと早く勉強すればよかったと思った。
地政学の本を手に取った理由は、昨今のウクライナと台湾の情勢。なぜロシアはウクライナが欲しいのか、日本はどうたち振る舞えばいいのか、よく分かったし、考えさせられた。
「竜馬がゆく」を読んでいる最中ということもあり、薩長の関係もおもしろかった。
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続いて地政学2冊目。導入マンガのあと、テキストメインの解説が続く構成。1冊目よりは情報量多い。地政学、知ると国際ニュースの理解度が深まって面白いな。各国の歴史も概観できるし。「さまざまな国から見た世界」って章が面白かった。サウジアラビアとかブラジルからの見方なんて、考えたことなかったし。
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コテンラジオからの興味の拡がりで、
最近本屋さんでよく見かけた「地政学」が網にひっかかったので、漫画を交えてあり、比較的易しそうな感じのこちらを購読。
結論から言うと、
めちゃくちゃわかりやすくて面白かった。
各国ごとにまず軽い漫画を挟んだ後、
その国についてテキストで地形や歴史から見える立場や考えを解説していて、キーワードになる語句については欄外で詳細が示されている。
今世界で起こっているモノゴトについて、
自分の目から見える解像度が段違いに上がった。
特にわたしが1番印象に残った国の行動原理が、「自国を守るために戦う」というところ。
世界史でも日本史でも、争いの種になるのいつも自国を脅かす外敵であり、つまり各々の国同士、
お互いがお互いを怖がるというところなんだと、
かなり腹落ちした。
(これはコテンラジオの第一次世界大戦を聞いた後だったから余計に)
最後の章で、
日本の政治家としては珍しいのだけれど、地政学的検知に立ったレポートを提出した人物という話の中で、安倍元総理大臣のお名前が出てきた。
アジア太平洋上の安全保障についてインドとの関係を作り上げ、クアッドの創設に力を尽くした、
素晴らしく稀有な政治家だったと思う。
政治的な意見を声高に記すつもりはないけれど、
今回のことは本当に本当に残念だ。
ご冥福をお祈りしたい。
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マンガって程全てマンガではなく
図解のような感じで
地政学の入りの本としてはとてもわかりやすいです!
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マンガという程ではないが、会話形式で話が始まり、図解が多くてわかりやすい。
学生時代は世界史、日本史や国際関係なども勉強していたけど、地政学についてここまではっきりと勉強した記憶がない。日本のことや海外との関係、今世界で起きている戦争や核の問題の理由のひとつが見えてくる。今まで世界で起きていることを少ない視点や主観や印象でした見れていなかったと感じた。地政学的な原則の上に各国との関係性が複雑に絡む、その土台みたいなものを知る入門編としては良いが、深掘りするには物足りない感じだった。
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もっと若い頃に出会って知っておきたかったと思うほど勉強になった本。地政学、できれば学生の頃に知っておきたかった。
国民感情や愛国心といった湿っぽいものでなく、地政学を知れば冷静かつ論理的に世界と自国を見て捉えることができると思う。
関連書籍を今後も読んでいこう。
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以前地政学関連の本を読んで興味を持ったので、2冊目に手を出してみた。
以前の本はどちらかというと地理寄りの地政学だった気がするが、本書は政治も多いに絡まった地政学であった。
シーパワーとランドパワー。そんな視点から地理と政治を見れるのか。
これまでは、日本が武力を持ったり戦争をしたりすることに当然のように反対だと考えていたけど、ランドパワー国である中国の海洋進出を抑えるために、シーパワー国家のアメリカの従属国でいる日本が、今後どのような政策を取るべきなのか、考えるヒントをくれた1冊。
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漫画では分かりきらなくて、「マンガで‘も‘わかる」
にしてほしかった。文多くて…甘くみてたら、驚くよ。でも、アメリカが衰退してるとか、はっきり書いてくれてて、そこらへん、分かりやすかった。世界の覇権は200年〜400年だから、もうそろそろアメリカも引退かもね。