紙の本
いっちみち
2023/01/16 11:32
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
松山でヘルパーの仕事をする芳恵。彼女は家庭の事情で故郷を離れなければならなかった。その芳恵が30年ぶりに帰郷する。芳恵は当時好きだった少年を思い出すが・・・。
乃南作品では長編が好きですが、この短編集もなかなか面白かった。いっちみち、青い手のような内容は好きですね。4℃の恋、夕がすみ、青い夜の底、背広のようなちょっと冷汗がでそうですね。いろんなジャンルの作品があり、楽しく読めました。
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いっちみち/ルール/青い手/4℃の恋/夕がすみ/
青い夜の底で/他人の背広/団欒
いろんな事があったとさ、今の私になるために
いろんな事があったのさ、今日の私になるために
いろんな事があって、明日の私ができるのさ
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「いっちみち」は最後が「よかったなぁ」と思える終わりかただった。その他の短編集は、世にも奇妙な物語みたいな感じ。後味はよくなかった。
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久しぶりに乃南さんの作品を読みました。「いっちみち」、2021.3発行、短編8話、傑作を選び編集したものです。タイトルの「いっちみち」は読み応えのあるラブストーリー、面白かったです。「ルール」「青い手」「4°Cの恋」「夕がすみ」は乃南さんならではの気持ち悪いというか、怖い話。「青い夜の底で」「他人の背広」「団欒」は面白くなかったです。
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表題作「いっちみち」だけが、じんわりと心温まる物語で、そんな感じの短編小説かと思いきや、それ以外は怖い。一見どこにでもありそうな家族の、うっすらと狂気じみたストーリーの連続だった。想像していた家族ものとは違っていたけど、どの話もサクサクと読みやすく面白かった。
青い手、が地味に1番怖かった。
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表題作、いっちみちはコロナ禍だからなしえた帰郷でのドラマ。ラストが良かった。
それ以外は少し怖いので注意。
私は「青い手」は怖い昔話系で好みでした。
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家族をテーマにした短編を中心に8編収録。
心温まる物語もありますが、今回は背筋がちょっとゾクっとするお話が多め。
どちらかというとイヤミスの女王と呼ばれていた頃の湊かなえさんを思い出しました。
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人間の弱さや薄暗い面にスポットが当たっている様な、そして不気味さを感じる様な話の数々。
久しぶりに故郷を訪れるタイトルの話が良かったかな。
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人間というテーマをもとにした8つのミステリー短編集。
いやいやそんなことありえないでしょうよ、と思いつつも言い切れない気もしてくる。
どのメインキャラクターもいたって普通の(というのも変だけど)人で考え方も共感できるものもあるためか。
物語後半に行くにつれてあれ?という気がして最終的に「あぁそういう・・・」という展開。一気読み。
234冊目読了。
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表題の「いっちみち」は新しい作品だったし
面白かったが他のちょっと古めなものは
ぞっとする雰囲気は良かったが
まぁ、既視感のあるようなものが
多かったような気がする。
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いっちみちは、最後良い終わりだが、その他はブラックな話だった。
一つ一つの話は良く出来てるが、今の気分がブラックの話を求めてなかったので、ちょっと面食らった。
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短編の名手。もちろん長編も優れてるけど。日常の中に狂気を描くのも上手だ。ホラーと読むもコメディと読むも読者次第と思わせる。他の文庫本で既読のものもあったが時代遅れ感はない。『いっちみち』最初はつらい内容だったけどいい話です。主人公の女性は強くてすてき。
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未だコロナが、終息していない。
この本の最初を読みながら、武漢から始まった新型コロナウイルスの感染者からの話で、もう3年になるのだと・・・
そういえば、英語では、コービック19、で、2019年の事が、感じられるのだが、・・・
話の初めは、主人公の芳恵が、家族の引き起こした事柄で、故郷を離れて30年、そんな中、マスクを着けて帰郷するのだが、・・・夜逃げ迄しなくてはいけなかった家族。
家族であっても、その両親の子ではないという事の後ろめたい感情の父親をなじる母親・・・忌まわしい血筋のように言われて、育ったせいか、やはり、心にわだかまりがある。
しかし、帰りのフェリー迄に乗ったタクシーの運転手は、同級生であった。
みんな色々人生の岐路が、あった事に・・・
再会して欲しいと、思ってしまった。
ルールなど、潔癖症のように、このコロナで、うがい手洗いなど、・・・有名な芸能人がコロナに罹った途端に、治療法もなく、あっけなく亡くなる事で、このコロナの怖さが、皆のウイルスに、異常なほどの感情の高ぶりが、・・・
目に見ないばい菌、ウイルスが、どれほどこびりついているのか、・・・
家族の中でも、共同で使用していたものも、個人個人の所有物に換えて、家族のルールを決めて行くのだが、・・・ここまでしてしまわなければいけないのか?
家族の中で、誰かが、コロナが、感染してしまったら、どうするのだろうか。
看病もして貰えないと、思うと、家族って何?
青い手、、、お香を練るために染色してしまった手。
小さい時にからかわれ、そのいじめっ子が、忽然ときえたのは、・・・・
家族の中で、死にかけている祖父。
しかし、後数日の命と、言われているのに、皆、誰もが、自分のしたい事に熱中で、万が一、外出時に死亡したら、・・・・4℃に設定した所に保存したら、帰宅するまでの間、大丈夫なのかも・・・・と、、、、死者の冒涜である。
夕がすみ・・・ホラー的であり、子供らしくなく、少し嫌った人が亡くなればなんて願った事に、死を招くなんて、・・・オカルトっぽい話。
青い夜の底で、・・・ストーカーの思いは、こんな感じなのであろうか?
自己中心で、妄想家?
他人の背広。ふとしたことで、赤の他人の背広を間違えて着てしまった。
腹の立つ事で、酔っぱらってしまって、その背広の中のお金を一時 借用してしまうのだが、・・・翌日、自分の背広が、置かれてあり、それを着るのだが、・・・その背広を着た人物は、お金の借用より、凄い事をしでかしていて。
団欒。ここまで、来ると、家族バラバラの人々が、犯罪を隠匿するために、庭に、遺体を埋める。
一致団結も、ここまでくると怖い!!
宮部みゆきワールドである。
短篇が、ぎっしりと重みを増して詰められていた本である。
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人間のエゴみたいなものがぐっと詰まった短編集。
『いっちみち』以外はちょっと怖いけど『団欒』は現実離れし過ぎててブラックユーモアたっぷりかな
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短編集で、いっちみち以外のお話は他で読んだことのあるお話で、20年近く前に書かれたものが多かったですが、どれも面白かったです。
いっちみちは、最後に少し幸せな気持ちになれるお話です。その他は不思議なものや、コワッというお話でした。