紙の本
過労ADが懐かし駄菓子屋へ
2024/02/03 13:38
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
下町の食堂に集う小学生、それぞれの事情が世相を反映していました。手料理で子どもたちを癒しつつ、自身も成長していく楓子が逞しいです。
紙の本
春日井鎹
2023/05/31 00:50
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと現代に贈るには強引さが気になるところもあるけれど、
ひょんなことから始まった子ども食堂を舞台に広がる人情劇。
難しい問題を大いに孕むとはいえ、
なんらかのセーフティネットは機能していてほしいと願う。
各エピソード、こじ開けるような始まり方だけれど、
落としどころはそれぞれ納得感がある。
紙の本
一気に読みました
2021/08/09 06:12
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投稿者:にっくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌で紹介されていて興味を持ったので読んでみました。
個食や摂食障害などの現代社会の歪み部分に触れながらも、大きく捉えすぎず主人公の目線で自然体を保って文章が綴られており、一気に読み進められました。
紙の本
やるなら本気で
2022/10/10 11:06
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまどき、街の駄菓子屋で商売なんて、家賃・人件費無視じゃないと成り立たない。
そのうえ、なんちゃって子ども食堂。
文句言ってくる親の気持ちもわかるよ。
勝手に踏みこまれてくるのも嫌だろうし。
やるなら、覚悟持ってやらなきゃ。
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扱うテーマはとても深く重いものだと思います
しかし コミカライズで とても読みやすかった。
『駄菓子屋』に懐かしさを感じたり、若くして自分を『おばちゃん』と言ってしまう事に共感したり。
とても素敵な本に出逢えたと思いました。
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ハートウォーミング系の連作集だけれど、摂食障害や児童の貧困など、簡単に答えの出ない(出されても困る)問題を取り上げているので、読後感は案外と重い。おせっかいなヒロインの奮戦で、物語の中では一応ハッピーな結末を迎えるが、その過程があまりに安直なら、読者としても鼻白んでしまうところだが、その心配はいらないかな。その代わり、快刀乱麻を断つようなわけには行かず、結末は煮えきらなさが残るが、これは仕方のないところ。
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仕事の激務により3年間働いた映像制作会社を退社した楓子は、駄菓子屋を経営する祖母に誘われ、営むことになった。
仕事に慣れた頃、店に300円を手に持った少年を目撃する。その子は、数日に1回のペースで、いつもきっちり300円を使っている。不審に思った楓子は、その少年に事情を聞いた。
王様のブランチで特集されていたので購入。作者の伽古屋さんはミステリーを多く出版されていますが、今回の作品は新たなジャンルとして挑戦したそうです。
題名の「かすがい食堂」ですが、「かすがい」は母方の姓が春日井ということです。「食堂」は、普段は駄菓子屋として経営していますが、ある出来事がきっかけでこども食堂のような食堂を作ることになりました。
全4話の連作短編集で、貧困やイジメ、拒食症といった社会問題を扱いながら、食堂を通じて、人との交流や食事のありがたさ・楽しさが描かれていました。
1話ごとに何かしらの事情を抱えた少年少女が登場しますが、ミステリー作家ということもあり、何か過去に起きたのでは?と匂わせるような文章で想像を掻き立ててくれました。
いじめなど重いテーマでしたが、そんなにシリアスさはなく、気持ちを軽めにしてくれるような文章でした。
また、食事のシーンでは、美味しそうなメニューや楽しそうな登場人物たちに気持ちを温かくさせてくれるので、全体的に比較的読みやすい印象でした。
なかなか子供の問題には、スッキリ解決‼︎とまではいきませんが、良い方向へいくよう、努力している姿が描かれています。楓子はプロではないので、スマホから得られる情報を基にして、対応していますが、真摯に向き合う姿には感銘を受けました。
また、祖母の存在感も良かったです。経験を重ねてきたからこそ、出てくる言葉も印象的で、スカッともさせてくれました。
昔よりは減ってしまった近所付き合い。人との交流で、助かることもあります。改めて人との交流がいかに大切であるかということを感じました。みんなで食べる食事は、読んでいてほっこりした気持ちになりましたし、「食事」の大切さ・ありがたみを改めて感じさせてくれました。
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子どもたちを救うことによって、
主人公も成長していく様子が
読みやすかった。
誰かと食卓を囲うことで
心と身体が満たされていく、
そんな大切なことを伝える作品。
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駄菓子屋兼子供食堂を開く事になった楓子、貧困や摂食障害の問題を抱える子供達の居場所となる、かすがい食堂。
子供達の未来に希望あれ、楓子もね子供達から、希望や憧れになる女性へと成長あれと応援してた自分。子供食堂は助かりますね
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SNS上でよく紹介されていて、ながしまひろみさんのカバーイラストも可愛いかったので購入。
激務から離れ、祖母の駄菓子屋の『おばちゃん』に転職した主人公がお客である子供とほのぼの交流するほんわか小説かと予想していたが、現代の子供たちが直面している問題が4話に渡って描かれていて、それに対してはっきりした解決策も現状見いだせず、大人としてとても心苦しくなる。
どんな苦境にあっても、こどもなりの冷静な目線を汲み取るちょっとお節介な主人公の姿勢は 今必要なものかもしれない。
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これが現実の話であったなら、
日本もまだまだ捨てたもんじゃないな。
現実にあって欲しいな。
そして、くだらない己のルールにも
気付かされた。
確かにありすぎる自分ルール。
解き放たれたら
どれほど楽に生きられるだろうw
ほっこり優しくなれる話。
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子ども食堂というとすぐに"貧困"と結びつけられがちだけど、その存在を必要としている子どもは様々で、その可能性も無限。この小説でももちろん貧困をはじめとした社会問題は取り上げられているけど、それ以上に子どもたちの日常や、主人公のこれまでのキャリア、なによりも美味しそうな食事の描写!がたくさん出てきて、「子ども食堂」という先入観に囚われずに、登場人物たちに共感できたのがよかった。
子ども食堂を必要としている子どもの例
・お母さんが夜遅い、子どもの栄養管理をしない、子どもはお菓子を食べる。食べ物に関連する知識や常識が身につかない。
・喧嘩をした兄弟ー食事を通じて仲直り?
・拒食症ー食に関するいろんな情報に混乱して、食べ物が食べられなくなった子。子ども食堂を通じて自分なりの食の意味を見つける。
・隠れた貧困。貧困というレッテルを貼られたくなくて、生活保護を受けない親。
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本屋で大プッシュされてたので気になりました。失敗。
テーマがわかりやすいから反響も大きかったのだろうけど、単純に小説としてつまらない。
まず、主人公が25歳の女性だとは思えない。キャラの掘り下げが足りないからわけの分からないお節介なおばさん感が最後まで拭えず、リアリティがない。ので感情移入できない。
理屈っぽくて、やたらとマウント取ってくる心理描写はハートウォーミングストーリーに全然そぐわない上に、たいしていい事言ってるわけでもない。
どこかで読んだことある新聞のコラムみたいな当たり障りないことをドヤ顔で語る祖母にもイライラする。
百合とかクローズドサークルとかペロっとセリフに出しちゃうとこも、どういう読者層をターゲットにしてるんですか?と問い詰めたい。
作家よりも編集の問題だと思う。雰囲気で売ろうとするのやめてください。
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困ってる人に、見ないふりをしないで世話を焼いてしまう、でもがんばりすぎない範囲で…。現実は、すぐに諦めちゃうことが多いと思うけど、何とか諦めないで考え続けることで、関わり続けることで、物事が動き出す。そういうことができるのも、経験豊かなおばあちゃんが近くにいるからだなと思う。一人で全て解決なんてできないから、心を開いていたい。
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小学4年生の娘も読める内容だった。子どもを取り巻く家庭の問題や摂食障害など、章ごとに書かれていてとても読みやすかった。「サンタさんを信じる?」のくだりは、子どもに読ませてよかったのかなぁと心配にはなったが…。自分にはない、楓子の勇気に感心。