AGRAVITY BOYS 5 みんなのレビュー

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投稿者：求道半　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この本には宇宙空間における異文化交流のお手本が載っている。
　アグラビティボーイズが到達したα・ジャンブロー星には数々の原生生物が棲息し、陸上で集団生活を営む種族や水生の獣、多種多様な植生が、自由連合に所属する人類によって、初めて確認された。
　この星は、他の星の知的生命体にとっても、未開の土地であるにも拘らず、停留中の地球の船を訪れる者が後を絶たない。
　アグラビティボーイズの四人と北方同盟の四人、そしてアンドロイドの一体は、不測の事態の発生により、人類発祥の技術のみで地球に生還する事が出来なくなったので、不慣れなスポーツの試合や新手の商売の起業等によって、人類の常識が通用しない相手との相互理解を深めつつ、人脈を広げ、帰還に必要な知識の獲得を目指さなければならなくなった。
　人体を基準にして考えると、異星人の奇妙な体形や相貌は、生殖器のようだ、と感じる人もいるかもしれないが、決して、外見で異星人の人物評定をしてはならない。
　地球人の言動も、異星人の視点からすれば、奇行だと捉えられかねず、相互不信は、双方にとって不利益しか産み出さないであろう。
　人類、とりわけ、男が、卒なく、異星人の女と交際するのに役立つのが、スペースエロ本の記事である。
　これを読めば、商売敵が仕掛ける罠を、華麗に回避する事も可能だ。
　急成長を遂げる新興企業の内実を探るのが、業界最大手の経営陣にとって、喫緊の課題となる程、アグラビティボーイズの動向は、異星人から、注視されている。