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偶発的な出会いを作っていく。出不精な人間には難しいところだが、
だからこそ一番響くところかと思った。
「偶然を必然化する」P107
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第1章 会社任せのキャリア形成はリスクが高すぎる まとめ
・キャリアに対する「意識の低い」日本人ビジネスパーソン
キャリア意識の傾向は、不満はあるが、状況打破に向けた行動はとらず、「消極的な現状維持」を求めている。
日本社会は日本企業が「キャリアに対する無思考」を求めてきたから
・キャリア構築の主体は会社ではなく、個人へ
今までの日本企業は「メンバーシップ雇用」。キャリアは会社任せ。
これからの時代は個人の主体的なキャリア意識が重要になる。
・なぜキャリアの主体が個にシフトすべきなのか
1.イノベーションやテクノロジーの進化で企業の存続が不確実になったこと。
2.ジョブ型のキャリアが増えてくる。
ジョブ型の人材マネジメントは、各人に合わせた仕事の分担や成長を見越したローテーションなどは減る。
キャリアの階段は意識的にしないと登れない時代へ。P40-41
第2章 「ジョブ型」時代の到来とその背景 まとめ
メンバーシップ型雇用:「職務の合意なき雇用」
ジョブ型雇用:「職務を合意した雇用」
日本は新卒一括採用、定年制などメンバーシップにも一定の合理性があるため、一気にジョブ型雇用に変化はしない。
多くの企業が人材マネジメントをジョブ型にシフトしていく。「貢献と処遇」のギャップが、有望な若手・中堅社員の流出や、職場の高齢化などを生んでいる。
テレワークとジョブ型雇用は相性がいい。(人基軸のマネジメントは相性が悪い)
「日本版ジョブ型」によってキャリアはどのように変わってくか。
1.職務の固定化がおこり、偶発的なキャリア開発機会が減少する。
2.キャリアの階段が上に行くほど険しくなり、二極化が拡大する。
3.職務要件に応じたアサイメントに進んでいく。
一定階層以上はジョブが明確に求められ「できそうな人」だけが登れる階段となる。
第3章 これからのキャリアの捉え方 まとめ
・キャリアを左右する「偶発的な出会い」を増やす
キャリアの8割は偶然の出来事によって左右される。
偶発的な出会いを増やすためには、行動量を増やし、自己ブランディングを行うことを求められる。
・自分の核となるキャリア・アンカーを知る
キャリア・アンカー:核となるキャリア感
「能力」:自分の得意なもの(不得意なもの)
「欲求」:自分が本当にしたいこと(したくないこと)
「価値」:何に価値を見出すか(見いだせないか)
・職務に対する適正があるかを見極める
職務側から見て求められるコンピテンシーを考え、自分とのギャップを捉える必要。
職務適正を知り「進むべきか/退くべきか」の判断材料とする。
・目指すはダブルT(TT)人材
職場内で通じる「広さ」と「深さ」のT型人材だけだと会社が危うくなると心もとない。
2本目3本目のTを持つ人材を目指す。
「学び」はジョブ型時代の最大のリスクヘッジ。いざというときに「できる(能力がある)」状態にあることが重要。
・重視するは経験資産
望ましい経験資産を手にするためには「WILL」「CAN」「MUST」のバランスを考える。
MUSTを受け入れつつ、WILLとCANを増やしていく。P148-150
第4章 抑えておきたい5つの行動原理
1.学びのアップデート
①好奇心 ②環境認識力 ③アウトプット志向 ④他社に学ぶ力 ⑤学習棄却
2.持論を形成する力
脱正解主義。他人に判断を委ねず自分で考えて決める習慣をつける。
3.適切に主張する力 アサーティブコミュニケーション
アサーティブ:相互尊重的
4.楽観性 物事を前向きに捉える力
5.ジョブ型だからこそ意識したいチームワーク
周囲とうまく協同する人のほうが成功する確率を高めることができる。 P199-201
第5章 「ジョブ型」時代のキャリアデザイン
・自分の過去を振り返る キャリアヒストリーとキャリアアンカー
自分はどのようなキャリアを歩んできて、何を大切にしてきたかを振り返る。
・将来の進むべき方向性をイメージする
遠い将来のゴールを思い描くことが、長いキャリアの道のりを歩むためには重要
強くイメージしている人ほど、キャリアに迷いがなく大胆に考えることができる。
・現在の立ち位置から次の一歩を決める
「進む」「転じる」「止まる」
・ジョブに対して4つの視点で振り返る
1.満足度:自分は職務にやりがいを感じているか
2.職務適正:求められるスキル・能力を備えているか
3.報酬の妥当性:今の報酬が妥当と感じているか
4.将来性:事業・企業・職務に将来性を感じるか
・信頼できるキャリアのバディを作る
キャリアの相談相手を作る
・キャリアの主人公は自分 キャリアオーナーシップ P263-265
ゲームの戦いが変わる。今までは「減点されないこと」が賢いキャリアの戦い方。
これからは「椅子取りゲーム」に変わる。そこで必要なのは「意思」。どの椅子に狙いを定めるか、座れるに足る人物になるにはどうすればいいか、を個々人が「意思」を持って行動することが重要。P267
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会社の人事評価が、ジョブ型に変わる中手に取った一冊。
今後の仕事は、タスクに対してできそうな人にしか当てがわれず、自分でキャリアや成長をデザインしていかなければ行けない。
新入社員時代に、自分で育つ覚悟を持てと言われそれを思い出した。
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キャリア論の書籍としては浅く総ざらいといった感じ。
一般のビジネスパーソンが自己啓発として読むには申し分ないが、その関係者が読むと物足りないかも。
タイトルと内容のレベル感にギャップを感じた。
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偶発性がチャンスにつながる。具体的には
・自分の興味分野、勉強してる分野をアピール
・また、そういうチャンスは上の人の好き嫌いに依るところもおおきい。そのためにはポジティブな印象でいてもらう必要がある。具体的には、ある程度の要求は受けつつ、自分の要望をうまく伝えていく。
・適切に主張する力、交渉力
→傾聴を心がける、率直かつ柔らかい表現で自身の主張を伝える、断るときは代替案を提示する。
枕言葉を添える。率直に申し上げて、正直に申し上げると。
・新しい職場でのスタンス
→基本的にはギブでいく。ただし、テイカーに対しては、相互のウィンウィンを重視するマッチャーで。
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私自身、外資系の会社で働いており、会社でキャリアの機会が与えられないと不満に思っていた。
しかし、自分の働く会社ではジョブ型のキャリアを採用しており、そもそもキャリアの機会は会社から与えられるものではないと気付くことができた。
そのため、キャリアを考えたときに、会社に残ってキャリアの機会を求めるのではなく、自分から動かなければならないと感じた。
【本の内容について】
サクサク読める。38歳まで、と書いてあるが、38歳以降でも読めると思う。
紙とペンを用意して、自己分析をしながら読んでいくとよいと思う。
【Action Item】
転職活動を進める。
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昨今話題の「ジョブ型」雇用。
メディアで盛り上がってはいるものの、日本にどれだけ浸透するかは、雇用関連の法制とも関係していて未知数だ。〈「ジョブ型」を導入しても、新陳代謝のために「役職定年」を残す企業は多い〉とか。タイトルにある“日本版”になる可能性は結構ある。
本書は、ジョブ型雇用下でどうキャリア戦略を描けばよいか、主に中堅ビジネスパーソン向けに書かれている。
古い価値観だと、謙虚にふるまうこと=大人の会社員みたいなところがあるのだが、ジョブ型時代には〈「能ある鷹は爪をアピールする」ことが重要〉だとか。
ま、そりゃそうだ。できる能力が分からないと人材を集められない(最近職場で増えている、DX系の転職組は実にこの辺のアピールが本当にうまいと思う。実際の能力の有無は別にして…)。
筆者同様、意外感があったのが、〈エンジニアの世界では英語ができないと厳しい〉という事実。技術の進歩がはやいエンジニアの世界では、ネットでエンジニア同士が意見交換をしているからだとか。→高校の進学指導の先生とかにもぜひ知ってもらいたい。
「ジョブ型ってどうよ?」と思って手に取ったのだが、本書にはどんな制度でも生き抜いていけるビジネスパーソンの行動指針やコミュニケーション術が描かれている。サブタイトルにある「38歳までに」はとうに過ぎているのだが、少し日頃の行いを改めてみようと思った次第…。
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自律的なキャリア形成
アクティブであること
自己ブランディングを行うこと
コミュニケーション
傾聴を心がける
率直かつ柔らかい表現で自身に主張を伝える
断るときは代替案を提示する
物事を前向きに捉える力
目指すはTT人材
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人生100年時代のキャリアは
会社で選ぶ「メンバーシップ型」から
職務で選ぶ「ジョブ型」へと移行していく。
それに伴って、キャリア構築の主体は
会社ではなく個人へと変容していき
仕事スキルや知識・経験値のほか
コミュニケーション能力やコンピテンシーといった
人格的な要素も重要視される。
寿命が延びれば就労期間も比例して延びることは避けられず、今後は「学び→実践によりスキルと経験値を広め深める→職務と自己を最適化」のループが必須になる。
このように、会社に依存した経歴ではなく個人の職務や経歴が主体となるのがジョブ型時代だ。
2020年代が大きな変革期であることは間違いないが、結局は能動的に考え行動できるかどうかが鍵となる。横並びでみんなと同じことが美徳かつ安全という価値観を強く持っている日本人には適応し難い変化かもしれないが、まさにそんな波にもとりあえず乗ってみることができるかどうかがジョブ型時代の最初の一歩なのかもしれない。
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良書。
終身雇用終わり〜これからはジョブ型とか騒がれているけど、自分にどの程度影響あるのだろう…??という疑問に応えた一冊。
会社員ならば是非読んでおきたいですが、特に日系企業勤めの方にはおすすめです。
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会社任せのキャリアからキャリアオーナーシップを持ち、自分で歩む時代へ。
ロールモデルは?
その人だからと言われないような工夫。
アサーティブなコミュニケーション、やってみるかどうかが重要。
目標を持ち、邁進する。