紙の本
名誉を守るために自らの命を賭けられるか
2022/01/20 04:23
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
究極的な問いかけには心を揺さぶられますが、当時の理不尽な法のシステムには違和感も。時の国王によって私的な決闘が認められていたという、中世ヨーロッパならではの慣習を現代に生きる日本人が理解するのは難しいのかもしれません。
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原題 THE LAST DUEL
ことの真相は、ほんとうのところ、闇のなかだ。
1386年12月29日、パリ、
サン・マルタン・デ・シャン修道院、
ジャン・ド・カルージュと
ジャック・ル・グリによる、
パリ高等法院の裁決により命じられた、
最後の決闘〝裁判〟。
すごい説得力のある展開、
すごい調べたんだろうなあ。
14世紀の空気や手続きを知る上でも貴重です。
Faites vos devoirs.
マルグリット・ド・カルージュの悲痛な叫びが聞こえてきそうです。
真実にせよ、虚偽にせよ。
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決闘裁判そのものも興味深いが、その後の評価や解釈がとくにおもしろい。主に「マルグリットは勘違いをしていて、真犯人は他にいた」説が多く採用されたのは、まあ分かるけど何だかなという感じ。
その点19世紀半ばの時点で「みんなもっと一次史料ちゃんと読も?」と呼びかけた歴史家ル・プレヴォはマジ偉いね。
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読んだ。この時代、あくまでも女は添え物であり、この2人のメンツを保つためだったということがわかる。映画と大きく違うところがある。
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映画が気になっていたので原作本を購入。
時代も中世だし、リドリー・スコット監、マット・デイモン&ベン・アフレックの脚本ペアということで期待大。
マルグリット役の女優さんは知らない。
ノンフィクションというのも興味大。
本自体がノンフィクションの体で、小説ではないので文章が固いが、事件や事件の背景などが興味深く、なんとか読破できた。
「事実は闇」となっていて、今でも真っ二つに意見が分かれるとは。
カルージュには思惑がありそうな気もするけどマルグリットはどうだろう?
背景にはいろんな思惑が渦巻いてそうだが、マルグリットに起きた不幸は真実で、利用されたように思う。
時の女性の不運さ、大変さ。想像できない。。