とりあえず、ヤりましょう みんなのレビュー

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

魔力を使いすぎると性欲が抑えられなくなるために軍人のいる前線には従軍娼婦が同行する世界。
従軍娼婦なのに歌で鎮めることができる「寝ない娼婦」という触れ込みのヒロインと、冷酷で「娼婦と寝ない」ことで有名な英雄騎士ヒーローの話。
読み友さんが軒並み絶賛するから気になっていた本。
評判通り良かった。

二人ともが自分の立場が一般人から忌避されると感じていて素直に踏み込めず、でもどうしようもなく惹かれていく様子が丁寧に描かれていた。
ヒーローの溺愛が全然重くないのも良い。
そしてヒロインが歯に衣着せぬ感じで格好良い。
タイトルからは想像するようなコミカルさがあまりない（かといって重苦しいシリアスでもない）が文句なく純愛で良かった。
ヒロインの「歌」と「出自」の設定がストーリーに非常に上手く絡んでいて、これ以上ないと思う結末だった。
二人の想いが通じてハッピーエンドではなく、その後に立場が変わっていく様子なんかも妥協なく描かれていて後日談好きにはたまらぬ。
TLだしヒロインが娼婦なのでそういうシーンは複数回あるが、元々TL作家さんではないせいか描写の卑猥さが薄く淡泊で読みやすい感じがしたかも。
読めて良かった。

ただ、ヒロインは娼婦なだけあってヒーロー以外にも経験豊富で、作中でも露骨な描写はないもののヒーロー以外と致しているシーンはあるので注意。
ヒーロー側も他の娼婦と過去に致していた話は出てきます。

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投稿者：ぽちぽち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

歌うことで「客と寝ない」従軍娼婦、イーリャ。
ある日「銀氷の騎士」と呼ばれる魔術士シアンの魔力暴走を鎮静させるため極秘に相手を依頼され、それを機にシアンがイーリャの元に通い始める。
「それを機」と言いつつもずっと前からシアンはイーリャを気にしてたようで…そんな2人がハピエンに至るまでのアレコレ。
ヒロインが娼婦ってことで、ヒーロー以外との絡みもあったりとちょっと「え～」っと思うこともあったけど、故郷を失いながらもせっかく生き残った命を大切に前向きに頑張ってるイーリャは素敵でした。
イーリャの「あなたがいればしあわせ」って言葉にグッときました！