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紙の本
これまでに中学校の教科書に掲載されためられた苦い経験とせつない想い、淡く甘美な恋情を描いた短編作品集です!
2020/07/20 16:18
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、これまで中学校の国語教科書に掲載されたことのある、秘められた苦い経験とせつない想い、淡く甘美な恋情を描いた短編作品を厳選して収録した画期的な作品集です。同書には12編が収録されており、それは、「少年の日の思い出」(ヘルマン・ヘッセ)、「胡桃割り」(永井龍男)、「晩夏」(井上靖)、「子どもたち」(長谷川四郎)、「サアカスの馬」(安岡章太郎)、「童謡」(吉行淳之介)、「神馬」(竹西寛子)、「夏の葬列」(山川方夫)、「盆土産」(三浦哲郎)、「幼年時代」(柏原兵三)、「あこがれ」(阿部昭)、「故郷」(魯迅)となっています。なかなかの名作揃いです!
紙の本
忘れてしまった、中学校の教科書を
2016/10/21 07:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の頃に習った国語の教科書にどんな文学作品が掲載されていたか、とんと記憶がない。それって結構覚えているものかしらん。
中公文庫オリジナルとなるこの本には1946年から2012年まで発行された中学校の国語教科書から、少年時代を主題とした短編12篇が収められている。
「少年時代」というのはどういうことか。
男性作家が多いせいか、自分の小さき頃を描くとなればどうしても「少年時代」となるのだろうが、近年女性作家が隆盛なのだから「少女時代」の名短編ももっとあるだろうに。
文庫本に収録する際に選からもれたものだろうか。
ちなみにこの文庫で取り上げられている作家は、ヘッセ、永井龍男、井上靖、長谷川四郎、安岡章太郎、吉行淳之介、竹西寛子、山川方夫、三浦哲郎、柏原兵三、阿部昭、魯迅と、純文学系の作家たちがずらり並んでいる。
純文学の作家ほど子供時代を描きたくなるものかしら。
異彩はヘルマン・ヘッセである。
異彩というよりも、彼の『少年の日の思い出』という短編が中学の教科書に載ったのが戦後間もない1947年で、ヘッセの作品に漂う、幼年時代や少年時代あるいは青年期の甘酸っぱい感慨がその後に登場してくる日本の作家たちに多くの影響をもたらせたような気さえする。
日本の作家たちの描く「少年時代」はヘッセの世界に近い。
この中から1篇をあげるとすれば、魯迅の『故郷』だろうか。
その最後の一節、「もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」は、まるで高村光太郎の「道程」みたいだ。
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