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映画のノベライズ化らしいです。
自殺志願者の3人の高校生が、
夏だけに現れるという幽霊”サマーゴースト”に会いに行く。
面白かったけど、
乙一さんの作品ということで期待しすぎたかな。
少し物足りなかった。
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乙一さんの新刊が久々に出る、と思って慌てて購入した本だ。
正しくは新刊ではないけれど、とても乙一さん向けの内容の本作である、と思った。
なぜならそれは、乙一さんのデビュー作然り、GOTH然り、様々な本で”死”というものに触れ、取り扱っていたからだと思う。
これはミステリーやサスペンスといったような”死”ではない。
もっとこう、不思議な、ファンタジーみたいな感覚だ。
死にたい、と思っている3人が出会い、サマーゴーストと呼ばれている”彼女”に出会う。
3人が3人共、互いに違う思いで自殺を考えている。
だから死というものが、どういうものなのか、という興味に惹かれた、という感じだろうか。
私は多分、一番共感出来るのは本作の主人公だと思う。
こういう行動をすればいいから、何も言われないから。
そうやって自分で自分を殺してしまう。
もう、その時点で自殺をしているようなものではないか、といわれればそれまでだけれども。
本書には、以下の内容が記載されている。
「死ぬなら一人で。他のだれにも迷惑をかけずに。それがマナーだ。」
これは私も思う。
どうせ死んでしまうのなら、他人に迷惑をかけてやろう、なんて思いはしない。
死ぬのなら誰にも迷惑にかけたくない。
そしてもうひとつ、本書から抜粋させてもらおう。
「自分の死を自分の手で決定することによって、僕の人生は僕のものだと、証明したいのかもしれない。」
操り人形ではなく、”一人の人間として扱ってほしい”と思う。
それはすごくそう思うし、生きている間にそれが出来ない、と思っているのならば。
死ぬことによって自分のものは自分のだと、唯一証明出来る事かもしれない。
”死”、特に”自殺”について考えさせられる内容であるが、決して悲観的ではなく。
かといって楽観的ではなく。
常にふわふわとしたような、地に足がついていない、という表現が合っているかもしれない。
小説としてそれはどういうことなのか、という人がいるかもしれないが、本作にはそういう表現をしたほうが、魅力を引き出せると思うのだ。
このふわふわとした、”死”と”生”の境界を作り、うまく小説に落とし込めたのは、乙一さんならではかと思う。
そしてふと、昔読んだ乙一さんの作品”Calling You”を思い出した。
あのような雰囲気だ、だからこそ乙一さんが書くのに相応しい、と自分で思ったのだろう。
100ページあったかないか、ぐらいのページ数ではあるが、きちんと全てを表現してあり。
”彼女”と”自殺志願者”との切り抜きも、うまい具合にできていた。
映画も、このような感じなのだろうか。
ふわふわと心地よい読了感は、嫌いではない。
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久々の乙一さんの本。よかった。
自殺志願者の高校生が死者との交流を通じて精神的に成長する、という物語。
ラストには冒頭シーンの状況に対するアンサーがあって、当初僕が予想していた展開とは違っていたので、さすが乙一さんという感じ。
「自殺」というテーマはくらいけれど、登場人物たちの心の成長がほほえましく、読後はあたたかい気持ちになった。
作品の雰囲気としては同著の「しあわせは子猫のかたち」と似てるかも。
ただ、展開はかなり淡々としていて、ラストにむけてのいわゆる「ため」もあまりないから、わりとあっけなく終わる。
まあ僕としてはそれがいいのだけれど、長編好きな人にはちょっと物足りないかも。
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映画を観た後に小説版を読みました。
冒頭のシーンは、全て知った後に読むと
また違った見え方になる…乙一さんさすがだなぁ。
映画は映画で40分という短い時間で完成されていて
また好きな作品ができたなって感激してたけど、
小説はもっと知りたいと思ってたところを
しっかり読ませてくれるのでどっちも観て読むのがおすすめです。
もう少しもう少しだけを
ずっと繰り返して友也たちには何度も夏を過ごしてほしい!
テーマは「自殺」。
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一気読み。
その夏の出会いが3人の生きることへの考え方を変えてて、環境が変わらずとも生き方は変えられると勇気をもらえる物語だった。
この物語が loundraw さんの映画として観れるのが楽しみ
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「死にたい。」それは無気力な若者を生み出す現代社会が悪いと思う。
線香花火の描写が美しい。
3人の不思議な繋がり、でも信頼しているのがわかる。
お母さんはひどい。
自分のスケッチブックを破った時の気持ちは、サラッと書かれていたが、とても辛かった。
生きていたいという気持ちになって
本当に良かった。
ラストはわかったょ。
涼くん、残念だったけど、
次の場所へ行ってもまた会えるといいなと思う。
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映画と比べると、小説のほうがサバサバした関係な分、実際にいそうな高校生像になっている。
映像作品では、もっとぶつかり合っていた登場人物たちだが、小説ではそういうこともなく、親に対する反抗も表立ったものではない。
他人との関係は面倒くさいが、波風立てるのはもっと面倒だ。
そんな考え方のほうが、高校生には合っていると思った。
幽霊が出るとの噂の場所に集まった高校生三人が、黒服の幽霊”絢音さん”に出会う。
殺されて埋められた彼女の遺体を探すという筋は変わらない。
映画とは違った、乙一っぽいテイストのノベライズになっている。
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自殺志願者の高校生たちが、不慮の事故で殺された幽霊の遺体探しを始める。映画のノベライズらしいく、映画として2時間以内で終わるような内容で全体的に薄い。
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久々に読書を始めようと目標を立てた。大事な1冊目。
映画化すると知って朝一で図書館まで借りにいった。漫画で冒頭を少し読んでいたのもあって読みやすかった。さくさく物語が進むので最初の1冊には丁度良い。
人間なので辛い期間に死にたいと思う事があって、息を吸っても吸ってもどうやっても苦しくて、何がいけない?分からない。どうすればいい?早く辞めなきゃ。でも辞めるのがもう面倒くさい。もういいや、知らない。のサイクル。
今は無事に戻ってこれたけれどあの頃には戻りたくないし、随分頑張っていたなと思う。未だに思い出して少し苦しい。もう許してあげればいいのにね。誰も私の事なんて覚えてないよ、大丈夫。
あの頃の私は知っていたらサマーゴースト呼んでいたかな。
もう必要ないけれどね。
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そういえば初めて乙一を読んだのは「夏と花火と私の死体」だった。その3つともがまたここに。
原作漫画があるらしいけど、やっぱり言葉で表現された乙一の小説はいいね。面白かった。もっと気楽に生きられたら、世の中捨てたもんじゃないのかもね。
さあ明日もまた「ポンコツな君が好きだ」でも聴きながら1日がんばろう!
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心に響くものはなかったが、話としては良いのではないか。若い世代なりの苦悩はあると思うが、ぜひ前向きに生きて欲しい、そう思った。
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自殺サイトで知り合った高校生3人が、花火をすると幽霊が出ると言ううわさの場所へ行く。そこで幽霊と出会い、彼女の遺体探しをすることになる。
短めの話なので、さほど派手な展開はない。高校生だからリリカルに感じられる。
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自分が高校生ぐらいのときによんでみたかった。
サラッとした文章で描かれる幽霊の都市伝説。挿し絵がないのに、表紙のイメージから場面が想像できる。
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映画鑑賞済みです
映画は繊細な絵、美しく好みな音楽、
最後の仕掛けにあっとなった
ストーリーもそのまま
サマーゴースト(絢音)には夏の線香花火をしている時にだけ会える
友也、涼、あおいはそれぞれ理由は違えど自殺したい高校三年生(あおいは二年生)
掲示板で集まり、サマーゴーストに会って死後のことを聞こうと集まる
絢音は自殺では無く母親と喧嘩して家を飛び出した先で交通事故。その後スーツケースで埋められていて、心残りは母親。
友也を筆頭に4人で探し絢音は成仏する
あおいと涼はその後付き合い、年末に涼は病気で死亡
冒頭、最後のシーンの3人で会うところは涼が幽霊。
仄暗い設定なのに爽やかに終わるのは乙一さんらしくとても良かった!
これは私の想像力よりも映画の作画、劇伴が素晴らしかったのでどちらも観て良かったと思っている
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乙一さんっぽいなーって感じの作品で読みやすかった。読み終わってからこの表紙のイラスト見るとグッとくる。