紙の本
プレゼン・発表術の基礎事項が網羅された、画期的な1冊
2021/04/18 14:21
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
プレゼンテーション、そしてそのときの話し方など、人前で発表するときに必要な基礎事項がもれなく網羅された1冊です。
パワーポイントの使い方のみならず、文章の書き方、引用のルール、発声練習の基礎、果てには日本語の練習、そしてポジティブシンキングで生きる大切さまで丁寧に説いています。岩波ジュニア新書なのでプレゼンについて全く知らない人でもマスターできる、実に画期的な1冊です。
学生のみならず、新入社員の皆さんにも大変勉強になる1冊です。当書を手元に置き、辞書代わりにすれば少しでも良いプレゼンができるでしょう。
また、当書の日本語のルール(文法から)やポジティブシンキングになるための気の持ち方などの項目は、プレゼンが目的でない方々にも大いに参考になります。
紙の本
『コミュニケーション力を高めるプレゼン・発表術』
2021/04/14 19:40
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
《目の前の相手にいかにして自分の意見や感想を的確に伝えるか》
大学生(と高校生)を対象にプレゼンテーションの基本を解説する
本文はつぎの5章で構成
・心構え
・プレゼンストーリーとパワポスライドづくり
・スピーチの基本技術
・プレゼンスピーチの練習方法
・さらなる高みをめざす方法論
もともとはプレゼンテーションの教科書として執筆されていたが、プレゼン技術にとどまらずコミュニケーション、自己表現を軸にした本にランクアップしたとのこと(「あとがき」)
「人付き合いが苦手」「人前で話すのがきらい」「できれば人と会いたくない」という人が、恐れることなく、恥ずかしがらずに自己表現できるようになるために
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「著者名の後に「著」をつける必要はありません。また書籍名は『』(二重かぎ括弧)でくくります」と正しい。
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だいたいは知っているような内容だったが、頭でっかちタイプに当てはまったのでドキッとした。読んで良かった。
●ユーモアの感覚を根底で支えてるのは、人生に対する肯定感。人生において思い通りにならないことが多々あることも認めたうえで、それでも楽しい面や素敵なこと、笑えることに積極的に目を向け、人生を楽しもうと思い続ける精神。
にもかかわらず笑うこと。
●心の健康を崩してしまう人の特徴の1つは不安要素が2 や3程度でも自分の頭の中で6にも10にも拡大してしまう。自分がしなければならない目の前のことに力を注ぐというのが、メンタルヘルスを保つためには重要。自分で悩みを深めているときには、考えても仕方がないことに注意を向けていることが多い。
●とらわれやすい人は、心のコンディションを整えることに過度に注意が向くため、勉強にしても仕事にしても、やる気が出ないうちはできないという発想になりがち。頭でっかちのタイプ。
●そもそもやる気と言うのは実際にやってみなければ湧いてこない。心の状態を変えたいと思ったら、実際に何か活動した方が良い。散歩でも良い。心は体に引っ張られて変化していく。
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〇岩波ジュニア新書で「学校生活」を読む⑦
上坂博享ほか著『コミュニケーション力を高めるプレゼン・発表術』(岩波ジュニア新書、2021)
・分 野:「学校生活」×「探究科」
・目 次:
まえがき
1.プレゼンに臨む前に押さえること
2.プレゼンストーリーとパワポスライドづくりの基本技術
3.プレゼンスピーチの基本情報
4.スピーチを鍛える日々の練習
5.相手を動かす双方向型プレゼンを目指して
付録 日本語表現の備忘録
あとがき
・総 評
本書は、プレゼンテーションに必要な「パワポ(PowerPoint)づくりの技術」や「スピーチ力」を鍛えることで“自己表現力”を高める方法を紹介している本です。著者(代表)は富山国際大学の教授で、専門としては地域エネルギー学・環境情報学を研究しています。
2022年度から新科目「総合的な探究の時間」が高校でも設けられ、スライドを作って発表するという作業は、ほぼ全ての中学生・高校生が経験することになりました。本書では、“人に伝わる”スライド作りやスピーチの仕方を、その練習方法も含めて解説しています。この本を読んで面白いなと思った点を、以下の3点でまとめます。
【POINT①】 プレゼンを準備する「前」に大事なこと
そもそも、なぜ“プレゼンテーション(プレゼン)”をするのか――筆者たちは、最初の目的として「聞き手の行動が変わる」ことを挙げます。例えば、学校では「聞き手(先生)に評価してもらう」こと、ビジネスの現場であれば「聞き手(顧客)に製品を買ってもらうこと」などが挙げられます。従って、単に自分の知っていることを話すのではなく、あくまで「聞き手の要求に応えること」が、プレゼンにおいては最重要事項だと言えます。プレゼンの準備に取り掛かる前に、この点――聞き手の要求は何か?――をしっかり考えることで、プレゼンの方向性や内容を具体的に整理できるはずです。
【POINT②】 プレゼンを準備する「時」に大事なこと
プレゼンを準備する際に大事なのは「全体→個別の順に考える」ことです。例えば、スライドを作成する際には、まず「プレゼンのテーマを10秒で表現する」という課題をやってみましょう。この課題がクリアできたら、次は展開ごとに伝えたいことを考えます。報告型(調べ学習)の場合は「背景・目的・方法・結果・考察・まとめ」の6展開が一般的です。それぞれに対応するスライドを準備し、そこに「何を書くのかを箇条書きで3つ挙げる」ようにしましょう。この時、自分なりの意見や経験などを加えて“具体性”をもたせることができれば、あなたにしかできないプレゼンテーションを作ることができるはずです。
【POINT③】プレゼンを準備した「後」に大事なこと
スライドが完成したら、次はスピーチの練習です。ここで問題なのが、プレゼンの際に原稿(メモ)を用意した方がいいのか?ということです。ある海外の研究では、言葉(文字情報)が伝える内容は、それ以外の会話要素に比べると小さいものであるという事実が指摘されています��即ち、素晴らしい発表原稿を作るよりも――原稿を作ることは無駄ではありませんが――身振り手振りといった“非言語コミュニケーション”を鍛える方が、聞き手に発表を印象付けるためには効果的なのです。だからこそ、発表のリハーサルを何回も行って、より“相手に伝わる”ジェスチャーや話し方を考えていく必要があるのです。
本書が非常に役立つのは、こうしたプレゼンにおいて重要な考え方やスキルを紹介した上で、それらを習得するための練習方法まで載っている点です。発表の練習(リハーサル)をしていて、なぜ上手くいかないのか分からない、または、上手くいかない点は分かっていても改善のやり方が分からないという人は、この本を手に取ってみて下さい。最終的に、単なるプレゼンの技術に留まらず、自分の言いたいことを人に的確に伝えられる「自己表現力」を高められれば、それだけ人生の選択肢も広がります。
(1399字)
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所在・利用状況を見る:
https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/241438