紙の本
『はい、こんにちは』
2022/06/24 19:16
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京で結成されたアジアを代表するアート集団 Chim↑Pom のメンバー エリイ による初のエッセイ集
暮らしのこと、作品のこと、メンバーのこと、コロナのこと、そして妊娠から出産までを題材に、聖書を織り交ぜて構成
幼稚園から高校まで14年間カトリックの学校(読んでいくと校名も明かされている)に通って身体に沁み込んだ聖句がふんだんに、そして唐突に、引用され解釈される
「新潮」の連載「OH MY GOD」(2019年9月号〜2021年4月号、休載号あり)に書き下ろしをくわえた19編を収録
「愛するとは、想像することです」──「神奈川新聞」書評欄のインタビュー(2022.4.10)
帯には綾野剛、金原ひとみの跋文が紹介されている
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すごい。半分読み終わったくらいから、最後まで読み終えるのが一瞬だった。独特の文章で唯一無二。前からChim↑Pomは好きなアーティストで展示は見に行っていたけど、エリイさん個人がどのような考えや生き方をしてきたのかしている人なのか全然知らなかったのでそれらに触れられる内容とも思う。こうゆうアーティストが日本にいるということが希望だな。素晴らしかったです。
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「らしさ」でしかない本。どの言葉にも飾り気がなく、エリィちゃんの血となっている聖書を模した表現も素敵でした。
「死」への感じ方や震災との向き合い方など、エリィちゃんにしか持ってない、独特な言葉選びとだらしなさが羨ましくもあり、読んでいてさっぱりした。
会ったこともないが、エリィちゃんのことが大好きになった。一方的に。
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個展にはまだ行ったことがないのだが、エリイがどんなふうに世界を感じとっているのか知りたくて読んだ。エリイの言葉がもつ知性は、インタビュー記事などからも、なんとなく感じていた。彼女の言葉やものの見方は誰にも何にも媚びていなくて、自分が自分で生きることを、鮮烈に鮮烈に伝えてくる。
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Chim↑Pomが好きになれないので中の人はどんななんだろぅ?と読んでみた。思えば私は嫌いと思う人の本は読んでみるってことをするなぁ。
読んでみて、まぁ想像通りの露悪的な人。
離れてると好きじゃないんだけど、同じクラスにいたらツルんでるタイプ。
読み物としては純粋に面白い。作品は(それを『作品』と私は呼びたくないんだけど)やっぱり好きじゃないけど、少し理解したかも。
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詩的かつ痛快な文章。パンチラインの連続でした。
専門ではない人が文章を書く時に見え隠れするある種のあさがとさのような匂いもなく、その独特の思考回路の一端を垣間見せてもらえた気がしてスペシャルな気分になりました。
改めてゆっくりと読んで、知って、拒絶反応が起こらない程度に自分と接合してみたい、ものの見方。
でもやっぱり追い付けない。
人を吸い込む人の側から見た有象無象の世界は刺激的です。