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麻之助にもついに後添いが!?
2022/05/31 05:22
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投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最愛の妻お寿ずを亡くしてしばらくたち、親友清十郎には長男が生まれ、お寿ずの親戚のおこ乃にも縁談が決まった。周りが皆幸せになる中、そろそろ麻之助に後添いを世話しようと皆が動き出す。本編では、麻之助の後妻えらびの話を背景に、「きみならずして」「まちがい探し」「麻之助が捕まった」「はたらきもの」「娘四人」「かたわれどき」の6編の短編を収載。
「娘四人」では、麻之助に一目ぼれする娘さん、吉五郎のことを昔から好きだったというお嬢さんを目にして揺れるお雪と一葉。緒りつの困りごとの相談に対して、麻之助もよい仕事をしますが、仲良しのお雪を思って一葉がとった思い切った行動がすばらしい。本作に出てくる女性たちはみな肝が据わっていて行動力があって、しっかりした人達ばかり。麻之助に一目ぼれしたお嬢さんもどんどん押して、すぐに麻之助のところに正式な縁談となってやってくる。このテンポが江戸時代の活気を表しているようで小気味よいです。
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズが始まった時、こうも人生の哀歓を描く作品になるとは思いもしなかった。
生きていて苦いものを飲み下す瞬間、大切な人と味わうかけがえのない歓び。
飄々としながらも切なさを感じるシリーズ。
今後はどうなるかな?
紙の本
見合い話
2022/03/27 17:43
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投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編ばかりですが、全て麻之助の見合い話にまつわる。町中の色々な事件を、何故か力まず解決策を見いだす麻之助。周りの人々の暖かさや人の業に囲まれて、何故かホワリとさせてくれる。「かたわれどき」ではお雪が水難事故に遭い、センセーショナルな場面は無いけれど、麻之助が心を向けてゆく姿に、コレからの楽しみとなりました
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まんまことシリーズ。自宅周辺の地名がよく出てくるので、読んでいて楽しい。
いつもよりもサスペンスな印象。
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どのお話も面白く良かった。
麻之助が前へ一歩踏み出せたのは嬉しいけど、お雪かぁ。うーん。あまり好きになれないなぁ。
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【どこから読んでも面白い。大人気シリーズ第七弾】町名主のお気楽跡取り・麻之助にそろそろ後妻の話…。そんな彼が口にしたおなごの名前とは? 江戸の謎と揉め事を悪友三人組が解決!
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相変わらずのもめ事続き。そして、麻之助のとぼけ振りと、彼を取り巻く人達の温かさと厳しさ。江戸の町並をゆっくりと旅しているような、そして自分も一緒にもめ事を解決しているような。
相変わらずの、畠中恵節でした。
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シリーズ第七弾。
周囲の祝い事に、やもめの身の麻乃助に縁談がやたらと持ち込まれるようになる。
それでも揉め事もやたらあり、仕事にも精を出すのだが……。
麻乃助、お寿づさんのことをかなり引きずっていますね。わかる気もします。
最後には思いがけない大団円でほっこりです。続きが楽しみ♪
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変わらないのに、少しずつ変わっていく物語も第7弾。
悪友三人組という感じだったのも、ずいぶん変わりました。こんな縁がやってくるのですか?
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きみならずして/まちがい探し/麻之助が捕まった/
はたらきもの/娘四人/かわたれどき
あれもこれも それもあって
もめごとの方はついてゆき、麻之助の心にあって見えなかったものが形になってきた。
さてさて 次が待ち遠しい
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「オール読物」で最新のものを読んでいるので、何となくその後の状況が分かってしまうのは良いのか悪いのか悩む。今作のタイトルでもある「かわたれどき」では懇意にしていた娘が大雨で流され、助けられても2〜3年の最近の出来事を記憶喪失している。主人公の麻之助は忘れられてしまったことにショックを受け、他からの縁談を断りこの娘・お雪と結婚したいと表明するところで今作は終わる。この後、誰とどのように結婚するかは知っているので・・。
ここで、やっと自分が読んでいる「オール読物」に追いついた。後は再読の楽しみというところです。
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1話1話、麻乃助達の力が試される。大人達は、そろそろ世代交代の準備を始めたらしい。麻乃助も少しずつ腹を括る中で、先立ったお寿ずのことを心の奥にしまうことができたようだ。そんな状況が、「かわたれどき」なのでしょう。頑張れ麻乃助。
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まんまことシリーズ。
このシリーズ、読んでいるような、読んでいないような。
なにか、全体的に話があっさりしてる。
人情噺がなければ江戸ものでないというつもりはないが。
後妻をとることになるのかと散々を持たせておいて、
結局、話は進んだような、進まないような。
最後に突然野分けで川があふれて、
後妻候補のひとりが流され記憶をなくす。
いきなり深刻な展開に驚いた。
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『まんまこと』シリーズ第7作。毎度毎度とはいえ、今回の麻之助はあまりにも災難続きではないか? お寿ずに先立たれてどのくらい経ったか、町名主・高橋家の跡取りとして、縁談のプレッシャーも強まるばかりだが…。
「きみならずして」。一言で言えば、悪意があろうとなかろうと、噂って怖いよねえという話。もちろんSNSなんてない江戸時代だが、人の口に戸は立てられぬ。だからこそ首謀者は許しがたい。彼女の幸せを願うのみ。
扉絵にドキッとする「まちがい探し」。読んでみて、ああなるほどと納得。江戸時代でも現代でも、需要があるわけですねえ。時代背景を考えても、その夢は理解されることはないのだろう。そのショック療法はやりすぎのような…。
「麻之助が捕まった」っていうからいつ捕まるかと思いながら読んでいたが…そういうオチか? ある意味、ずっと捕まっているような。ちなみに、悪い奴らはちゃんと捕まります、はい。久々に暴れられて、麻之助もスカッとしたのでは。
「はたらきもの」。色々な顔役がいて回っている江戸の町。その後継ぎたちのプレッシャーたるや。麻之助自身、後継ぎだけに。実績を作って認められるしかない。麻之助もそうしてきた。それにしても、江戸の歴史が大きく変わる寸前だった。
「娘四人」。そのまんまです。これも噂絡みだが…その原因とは。んーまあ、太平の世になって長いのだから、そういう人もいたのだろうなあ。責める気にはなれない。それにしても畠中さん、こんなところで打ち切りですか!
最後の表題作「かわたれどき」。詳しくは触れないが、江戸の深川を大災害が襲った。そこに居合わせたのは…。悲しいすれ違いと、人間の不器用さ。自身に当てはめて考え、腹を括った麻之助が、最後の最後に出した結論とは。もちろん、次も読むしかあるまい。
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このシリーズ、常に登場人物(複数)に見合い話が舞い込み続けているような印象を受けます(笑) 今巻での異様な登場率の高さから、最終的に彼女がお相手になるんだろうなとは早々に予想がつくものの……最終話での展開の唐突さと無理矢理感が否めない; こうまでしないと麻之助が前に進もうとしなかったってことかしら。最後の一文が思わせぶりなので、もう一波乱ありそう。
今回は立ち回りシーンが多めでしたね。麻之助は喧嘩が強いという設定を、ともすれば忘れそうになります(笑)