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紙の本
一つの考察、資料。立派な論文です。
2022/02/16 00:13
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
再読しました。前2作が良く出来ていたので期待していたが、少しガッカリしたのは事実です。
古伝を称する久場先生のお弟子なので、もう少し深みがあるかと思っていたのも事実です。
でも、著者が研究された立派な論文だと思います。扱った内容が深すぎて、本に収まり切らなかったというのが正直な感想です。
本土の空手は4流派をはじめ、基本の受けから型迄、夫婦手が無いように見受けられる。その点について、説明があったのは良かったです。
元々、(沖縄本来の)空手には型の中で夫婦手が動作として入っています。久場先生の高弟である著者には普通の事でしかない、当たり前の事であり、そのくせ奥の深い幅の広い世界なので御苦労されたと思います。
型の久場先生のDVDでの試演でも、基本の受けが夫婦手でした。那覇手には多様な受けがあるが、流石に見事な夫婦手と思いました。
型の解釈は100人いれば100通りの解釈があってもおかしく無いです。要は、理に叶っているか、いないかだと思います。
著者御自身は深く修行されておられ型の解釈も深くお考えと思っていますが、今回の説明は表面的過ぎるように思いました。型にこじつけたような分解に感じもしました。
もっとも、例えば虎口一つだけでもどれだけの技が含まれているか、考えるだけで気が遠くなりますので、初心者向けには、あの内容が良かったのかもしれません。
夫婦手として思うのは、芦原空手。御自身の発想か研究の故かは分からないが、参考になると思っています。
夫婦手が競技空手と武術空手との橋渡しとなるとの事だが、私はそうは思わないです。
設定の違いが一番。
次に勝ち負けに拘る競技空手、相手を空手にしか絞らない空手は夫婦手の心はそぐわないと思います。コンビネーションの一つ程度にしか考えないだろう競技者には、夫婦手の願いは分からないと思いますし、そういう使われ方もよろしくありません。
空手相手に勝ち負けに拘るなら競技空手を死ぬまでやれば良い。
そんな次元ではないです。空手は護身術です。もっと、忍耐と覚悟の要るものです。
勿論、著者のように分かっておられる方が競技者に参加するのは掛け試しとして良いかもしれません。けれども、一般的には師匠の見極めによって参加するものではないかと思います。
一つ型が仕上がったら、師匠からあそこの先生に言っておくから、コレコレの型を習っておいでというのが、本来の沖縄空手の世界。師匠の判断で1人前となるまでは、稽古に明け暮れるものではないかと思っています。
夫婦手が橋渡しになるというのは、全く論外と思います。
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