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⬜️感想
今までなあなあで済ましていた概念や仕組みがよく理解できて、大変助かった。初学者にとってとても良い本。「なんでこんな仕組みになってるんだろ」の疑問に答えてくれる。
定期的に読み返そうと思う。
ただ、ある程度PLMソフトウェアを触った経験がないと、書いてあることがそもそもイメージできないと思われる。
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⬜️勉強になった点
1.EBOM,MBOM,BOPの導入の狙いを理解する
・そもそも、どうしてEBOMやMBOMを作るのか、どういう情報を持たせるのかについて。EBOMは設計意図を後工程に伝えること、および、設計のQCDの向上が狙い。MBOMはMBOMでは、品質、コスト、在庫関連情報、調達情報などの基準情報としての役割や、調達計画や製造組立計画を立てるための元データとしての役割を持つ
・ECOでの承認の狙いのとして、承認理由が承認対象に紐づいているので簡単に把握できるようになる、また、連動承認によって大量のアイテムを抜け漏れなく承認することができる
・「開発期間を短縮するポイント」→ここはPLM導入の狙いがわかりやすく説明されていてGOODだと思った
2.EBOM,MBOM,BOP導入時に障壁となるポイント及び解決策
・シングルBOMについて、設計と生技が観たい情報の内容や、適する管理方法が異なるので、BOMは分けて管理するのが現実的である
・Loose StructureおよびTight Structureそれぞれの長所および弱点、その対策(部分的Tight Structure、スナップショット)
・コンカレントエンジニアリングにおいて、公開した情報での先行手配の内容が、後から要変更になってしまうリスクがある。情報の確度をステータスで表現する(公開、正式など)
⬜️理解できなかった点
・目的別BOMやBOPの概念が薄い。BOPについては、データモデルの詳細は記載がないが、役割的な話は所々見受けられた。
・EBOMとMBOMがどう連携するかについて記載がない。EBOMをもとにしたMBOMの新規作成方法や、設変の内容をMBOMに反映させる方法など
⬜️疑問
> 生産工程を意識したEBOMを作成すべき
実際できるのか?BOM作成ルールを設ければ、部分的には可能かもしれないが‥
設計と生技が協議してルールを決めるって、それいちばん苦手なやつでは‥