投稿元:
レビューを見る
ヒクソン・グレイシーの本。
あの頃は何でも神格化された時代だった。ただヒクソン柔術は黒船だったし、あれ以来リアルファイトを希求する動きが出て今日の格闘ブームに繋がっている。
ヒクソンは自伝を幾つか出しているがこの本が1番濃くて網羅的だ。
彼の兄ホーウスに打ち勝ってしまう&死別についても書かれている。ヒクソンは長男を亡くしている。彼の栄光には少し闇もある。それがキム夫人との離婚である。
彼は若い頃に不貞を働いていた事を公言し、又不仲であった事も赤裸々に書いている。
ただ驚くべくはその後自分の娘に近い年齢の女性と再婚している事だ。
彼のヨガの師匠であるオーランド・カニ(動物の動きと呼吸法、バイオジムなスティック)についてもページを割かれて書いてある。確か高田選手も火の呼吸(クンダリーニヨガ)を練習していたような。今の総合格闘技者はヨガをやったりしないのかな?
ヒクソンの日本への敬愛も書かれている。今更ながらワイルドなブラジルのリオで育ったヒクソンが日本文化の繊細さを理解したのだろうか?そこは不思議な気がする。
今柔術をしようという気にはならないがあと数年生き延びればグレイシー柔術だけは習ってみたい気はする。