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上坂あゆ美さんと岡本真帆さん共作「はじまりの合図」が特によかった
もう履かないヒールを撫でるように風 東京でした 東京でした
行き先をIKEAに合わせ走り出すあたかも健やかな日曜日
干されてるぬいぐるみのごとさみしさをふたりで窓から眺めれば夏
海風に火と火をぼくら分け合ってまだない星座について話した(上坂)
晴れの日は風と暮らして雨の日は涼しいなって気持ちと暮らす(岡本)
モダニズム短歌 自転車屋にかうもり傘を修繕にやるー前川佐美雄のモダニズム(三枝昂之氏)
文語か口語か、定型か自由律か多様な志向にわかれ口語自由律が主流だったらしいが、「短歌研究」昭和七年十月創刊号にて「三十一音を本格とするところの定型」「自由を叫びつつ自由律の無識者、定型なき追従者は去るべき」と北原白秋が厳しく批判、危機感露わだったらしい。
からからと深夜にわれはわらひたりたしかにわれはまだ生きている
横ばらをぐさりと刺してやつたならあいつはどんな顔するならむ(昭和五年、植物祭)
左川ちかさん特集も良かった
歌人の一週間、毎日歌を作っている人そうでないひといろんな生活の断片が感じられて良かった その日は私何していたんだろう 短歌ください常連だった鈴木晴香さんや伊舎堂仁さんの日記も載ってました