紙の本
おもしろいな
2023/07/11 07:16
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ名前の人々のそれぞれの物語とは。
同姓同名の人に直接会ったことはないが、どんな人なんだろう?という興味はやっぱりあるのでw
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同じ「白野真澄」という名前の、それぞれ全く違う境遇の主人公たちが送る日常を描く短編集。(全5編)
姓名判断ってあるけど、結局人生は「その人」でしかない。
同姓同名なら、性格も考えも能力も同じかと言われたら…
そうではないですよね。
なんなら、性別まで違う場合もある。
この「白野真澄」さん、この作品にピッタリのお名前ですよね。
中性的だし、かなり珍しいタイプのお名前でもない。
結局、名前はある種の記号みたいだなと思えて、肩の力が抜けるようでした。
(決して軽く捉えてるわけではないです!
我が子が生まれた時も、願いを込めて大事に名付けました。)
大きな事でも小さな事でも、自分で選択肢から選ぶのが人生。
でも、本書で一番響いたのは『選ばないことを選べばいい』という言葉。
「あ、そっか」なんだかストンと自分の中に落ちてきました。
「絶対に何か1つを選ばないとダメって、案外多くないのかもしれない」と考えたら、ちょっと気持ちが軽くなる。
そんな短編集でした。
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5編収録されている短編集だけど主人公は白野真澄。でも年代も住む場所も違う同姓同名の別人の5人。悩みや生きづらさを抱えている白野真澄。自分の名前や他人の名前を通して何かの気づきを得て少し自分の世界が変わっていく。その変化の過程が丁寧に描かれていて読み終わったときに自分が少し軽くなるような、嫌な気分を掬い取ってくれるような心地よさがある。もっとたくさんの白野真澄に出会いたくなる。
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共通点は「白野真澄」という名前。
5人の白野真澄が主人公の短編集。
「砂に、足跡」が好きだった。
装丁もなんか好き!
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5人の性別、年齢、住む場所など異なる白野真澄の物語。全てにおいて名前にまつわるしがらみや喜びが書かれている。身近にある日常を描く表現がとてもリアルで、知人の話のように感じられた。
方言に馴染みのない私には、少し読みづらいところがあった。ただそれも、それぞれの環境による違いを表しているので、面白いところでもある。