投稿元:
レビューを見る
『ロード・オブ・ザ・リング』は何度か見ているが原作は未読。最新版が出たと知り読み始めた。序章は最初読み飛ばし最後まで読んだあと戻った。この巻はホビット庄でのパーティに始まりビルボ、フロドたちそれぞれの旅立ち、アラゴルンとの出会い、黒の乗手たちを浅瀬で撃退するまで。地理や地形等作品世界の紹介に多くのページが割かれており映画と比較してかなりゆったりした展開で全体的に退屈。翻訳文は古き良き時代のやや固めながら優雅な趣のあるいい文章。古森、塚山、トム・ボンバディルとの出会いなどの映画で省略されていた部分が興味深い。映画だとアルウェンが黒の乗手を退けたが原作では違う人物だった。1/4〜1/18
投稿元:
レビューを見る
映画も本も見ていないので、ついに挑戦。
王道をいくファンタジーかな〜と予想していたら登場人物に意外とクセがあり、なかなか素直に旅が進まない。そこがいい。
この先まだまだ長いのに、序盤からこれで大丈夫か?と心配になって先が読みたくなってしまう罠。
最新版ということでホビットの冒険よりも文章が読みやすい印象。
他の版もあるようだが、固有名詞は映画や「ホビット」と同じバージョンで読みたかったのでこちらを選んだ。
投稿元:
レビューを見る
映画を見ていないので前知識は無い。そのせいか序章は知らない人名や地名が多くてピンと来なかった。でも全巻読み終わった後に読むと分かりそう。後代になって書かれた書物という設定なのだろう。
昔話がちょくちょく出てくるのだが、エアレンディルとエレンディルの名前が似すぎだ。エルベレスも誰かと思ったら女神さまらしい。
聞きなれない名前に戸惑うこともあるが、フロドたち一行の旅立ちの場面は面白かった。映画を見た主人によると、映画版とはけっこう違うらしい。
投稿元:
レビューを見る
映画を観てから原作が読んでみたくなり読みました。
ストーリーが長くて、旅に出るまで長い長い。
所々映画では語りきれなかった詳細の設定などが読めて、「そういうことか」と理解できる瞬間は楽しいけど眠さと闘いながら読んだ本でした笑
この先の章も読むかは悩むなぁ
投稿元:
レビューを見る
2024/10/27読了
三つの指輪は、空の下なるエルフの王に、
七つの指輪は、岩の館のドワーフの君に、
九つは、死すべき運命の人の子に、
一つは、暗き御座の冥王のため
影横たわる、モルドールの国に。
一つの指輪は、全てを統べ、
一つの指輪は、全てを見つけ、
一つの指輪は、全てを捕えて、
くらやみのなかにつなぎとめる
影横たわるモルドールの国に。
まず、なんで今更『指輪物語』を読む気になったか、だが、切っ掛けは7月に読了した『黒後家蜘蛛の会2』にて。非English speakerのゲストが、上記の〈一つの指輪〉の銘文を、特に「モルドール」をある物騒な英単語と聞き違えた事で、とんでもない勘違いをしていた、というエピソードがあって、そこでアシモフ先生も『指輪物語』の大ファンだと知って興味を持った次第。初読時の'17年にも同じ事を考えた筈だが、全巻まとめ買いする度胸と資金がなかったのだろう。とは言え、今回は'22年の最新版を購入出来たのだから、結果オーライか?
――で、本題。映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は観ているので、あらすじは知っているのだが、それでも原作を読むと、映画では判らなかった事が色々あってびっくり。特に、フロドが50歳(!) どうも、ホビットは人間より長命で、尚かつ33歳で成人とされるらしいので、人間の年齢×1.5-1.8くらいで換算されるのか?
そして、1巻では、話はかなりのんびり。フロドが〈一つの指輪〉を譲り受け、自身が旅に出るまで17年。映画ではオミットされた、古森や塚山丘陵のエピソードも、それなりに危険ではあったのだろうが、後々の事を思えば”大した事はなかった”レベルに分類されそう。つけ狙う指輪の幽鬼たちも、宿屋のフロドの寝室を襲った時に謀られたと判ったろうに、他の部屋を探しに行かないとか、意外とユルい連中らしい……。
ともかく、フロド一行は〈裂け谷〉に到着。長い長い物語の、まだ始まりの方にて、ゆっくり展開も、ここからグングン加速していくと思いたい。