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母という呪縛 娘という牢獄 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー454件

みんなの評価4.2

評価内訳

454 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

最後の一文に心震えた

2023/02/02 00:48

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まるぞー - この投稿者のレビュー一覧を見る

執筆者の齊藤彩さんは、主人公の高崎あかりよりも年下の若手の記者ですが、すごい方ですね。高崎あかりに寄り添い、真摯に向き合い、高崎あかりの心からの信頼を得て本書を刊行したのがよくわかります。読みやすいし、一気に読んでしまいました。

全体を通して引き込まれますが、私が最も心震えたのは最後の一文。
何気ない、ささやかな一文なのですが…

高崎あかりは、確実に実在しているのです。
不幸にも犯罪者となってしまった高崎あかりさん(あえてさん付けします)という一人の女性のこれからの人生を、できる限りの敬意を払って応援しているのだな、ということが、よく伝わりました。
読んで良かったです。

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紙の本

呪縛と牢獄

2023/03/20 07:36

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小野妹子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

母と娘。
関係性に共感する読者だけでなくても、引き込まれるタイトルと帯メッセージ。
ページをめくる手が止まらなくなるほど読みやすく、分かりやすい文体。
娘さんの視点からのみ描かれているので、この親子の根底に潜む確執は本当のところ分からない。が、どうしたら救われたのだろうのか?と読後、思いを巡らさずにはいられなくなった。
「毒親」「モンスター」と、一言で括ってしまえばそれで済んでしまうのだろうけれど。
フィクションや小説では無い。ルポルタージュであるところに、この作品の怖さがある。

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紙の本

一気読みでした!

2023/06/18 21:26

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ムーミン・パパ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ルポルタージュとして、読み物として上手く出来ていると思いました。
恐らく報道では「母親の異常性」にはあまり触れられることもなかったのかこの事件自体についてはあまり記憶に残っていません。
この本では背景について、ここまでよく調べられているので、小説を読むかのように一気に読めてしまいました。母親は既にこの世にはいないので、どうしてこのような性格になってしまったのかを正確に知ることはできないでしょうが、そこをもう少し知りたかったと思います。
この母親の異常性は、所謂「優等生が劣等生を見下す」のではなく「自分の劣等感」から娘に辛く当たるようになったのでしょうか?
「父親は何をしていたのだ!」と思われる方もいらっしゃると思いますが、この立場に立たされたら自分も何も出来なかったと思います。寧ろ、娘の逮捕後も「家族だから」と支えられる強い人だとおもいます。
殺害された母親の生い立ちを考えると、一概に彼女を責めることもできないとおもいます。その根源は奔放すぎた「アメばあ」にもあるのでしょう。
読み終わって最後に「ここに書かれているのが全て事実なら刑期10年は重いな」と感じました。

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紙の本

最後までメンタルが削られて、やっと救いの手が見えても遅い

2023/09/28 18:38

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る

プレッシャーの度合いは違っても、プレッシャーの向かうベクトルが同じ家庭環境に身を置く人は多いと思う。生活を豊かにするはずの学問が、いつの間にか安泰のための必須知識へと論点がすり替わっているような、無意識下を侵食する社会の要請。一般的にその要請に従えば確かに幸福を得られるのだろうけど、娘を持つ母親のメンタリティの全てがその要請を満たすことに向けられるとどうなるか。娘視点で惨劇に至るまでのロードマップが描かれているのが本書だ。
厚顔無恥を承知で述べるなら、彼女に共感する点が多々あった。望まぬ習い事や勉強。子供のパーソナリティや志望を無視した強硬なエリート主義。彼女の母は、何故ほどほどを許せなかったのか。もう尋ねることはできない。
娘が罪を認めるまでに得られたコミュニケーションが唯一の救いで、本文はほぼ地獄の様相を占めている。通読の際は心の丈夫なタイミングを選ぶべきだろう。壮絶なルポルタージュの中には、きっと我々にも救いを与えてくれるような、一粒の輝きがあるはずだ。

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電子書籍

娘から見た「母という名の呪縛と牢獄」

2023/03/14 11:55

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なかむら - この投稿者のレビュー一覧を見る

実際にあった事件の加害者側の手記。
共著とされていたが、良い意味でバイアスのない淡々とした文章で構成されておりとても読みやすく、加害者の置かれていた絶望的な状況がストレートに伝わってくる。

タイトルを一見して、双方の状況を読めるかと想像していたが、被害者(母)側のことは加害者視点の振る舞いのみで略歴はあったがほとんど触れられていなかった。
記述されている被害者の振る舞いはその殆どが常軌を逸しており、残念だが加害者にとっては行動を起こしてしまう要因足り得るものだったのだろうと感じた。
母という呪縛に囚われていた加害者だけでなく、同じように囚われていた本人(被害者)のことが、もう少し記載されていたらなぁと思った。

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紙の本

残酷

2023/10/30 18:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:悟空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

実際にやっていたであろう虐待のシーンがなかなか残酷で少し気分が悪くなりました。人を殺してしまったことは悪いことだけど、主人公にこれから先良い未来があることを願ってます。

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電子書籍

娘が自分の一部だと勘違いした成れの果て

2022/12/17 01:54

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

ドラマで出てきそうな内容だった。女性と母親の距離は異常なほど近かった。明らかにこの母親は精神疾患を抱えていたように見受けられるが、娘に執着した根幹は母親自身が自分に自信がなく、娘の存在だけが唯一、自分が生きている価値や存在を証明できるものであったのではないかと想像する。何者にもなれなかった自分に光を与えてくれるのは娘しかいないという勘違いが、悲劇を生んでしまったのかな。確かに殺人を起こした娘さんは犯罪者ではあるけれど、母親が娘にした暴言虐待は、重罪にあたると思う。仮に彼女がこれまで母親にされてきたことに対して被害届を出せば母親は逮捕されるのだろうか。内々の事で、立件するのは難しいとかになるのかな。

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電子書籍

なぜ別の道を選べなかったのか

2023/06/15 05:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る

実際にあった事件の加害者と何度もインタビューを重ねて書いた渾身のノンフクション
なぜ、こんな事件を起こす前に逃げ出せなかったのかと暗い気持ちになる
実際に親の支配に染められると「逃げる」という選択ができなくなるのだろうか
もし、何度かの家出の後父親と話あっていたら?
何かの形で助けを求めていたら
「毒親」という言葉が言われるようになってから久しいが、ここまで悲劇的な結末は悲しい

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紙の本

境界を越えるのは・・・

2024/01/25 19:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る

母親を殺してバラバラに。事件そのものが狂気であるが、そこに至るまでの母親の娘に対する呪縛は、最近よく言われるようになった「教育虐待」や「母娘一体」、「束縛」なんて言葉では表現しきれないほどに狂っていた―。
事件のアウトラインは、世間を騒がせたニュースだけに、なんとなく知ってはいたが、その後の裁判や面会を通して事件の背景に迫った本書は、この「狂気」の事件を、遠い世界の他人事ではなく、自分と親、または、自分と子どもの関係に重ねて考えさせる。
とても読みやすい本だが、筆者はこの一冊にまとめるまでに、相当な労力を使ったのではないだろうか。
この事件は確かに特殊であり、一般的にはこの母娘の関係のように虐待や殺人といった一線は越えないだろう。しかし多かれ少なかれ誰もが、親の期待がプレッシャーになった経験があったり、はからずも自分の夢や希望を子どもに押し付けてしまっていたりすると思うから。
ただ、この一線を越えてしまうのはなぜなのか、そうさせるのは何なのか、気になった。ここに書かれているより、もっともっと複雑で、長いスパンで分析せねばならない要因があるのだろう。
この本は、裁判であきらかにされた母と娘のLINEやメールのやりとりなどが軸になってはいるものの、娘の側から見た「事実」が描かれている。母親の娘に対する執着の異常性が際立つが、逆に母親の側からはどのように見えていたのか。メンタルの問題もあったと思うが、何がそうさせたのか。
もう聞くことは不可能だが、母親から見えていた風景についても知りたくなった。

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紙の本

切り離さざるを得なかった

2023/02/25 12:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る

唐突だが、個人的に「家族だから」という枕詞が嫌いだ。
家族なんだから、支えてあげなさい。
家族なんだから、思いやりを持たないといけないでしょう。
家族なんだから、感謝しなさいよ。
すべて嫌いだ。
そんな耳触りのいい、都合のいい言葉でその「家族」とやらの所業は正当化されるのだろうか。
人は、その言葉が素直に万人の心を打つと思っているのだろうか。
そんなことを思ったのは、本書に書かれている母と娘の捻れに捻れて歪みきった関係性が、自分の経験してきたそれとかなり近い道筋を辿っているような気がしてならないからであろう。
母と娘という関係はどうしてこうも厄介なのか。母という生き物はどうして自分の人生を娘に投影してしまうのか。
それも娘への愛情ゆえ…なのかもしれないが、どうしてそのような愛の授け方になってしまうのだろう。未だによく分からない。

本書中の「娘」、あかりさんは母親の呪縛から逃れようと何度も反抗を試みるも母親に悉く握り潰される。のみならず、母親のプライドを守るだけのために祖母への嘘の手紙や始末書を強要され、もはや自己コントロール感をなくしてしまったように見える。故に誰にも相談することもできず、ひたすら自らの思慮の中に埋没し、せめて書くことにストレスの捌け口を見出していたのだろうか。
本書に掲載されている彼女の手記は理路整然として感情表現も的確で、聡明な印象すら受ける。ただ、それはもしかしたら母から色々と代筆をさせられていた影響も若干あったりするのかなと想像すると少々胸が重苦しくなる。

「いずれ、私か母のどちらかが死ななければ終わらなかったと現在でも確信している。」

これは本書のどの言葉よりも核心をついていると思う。固く結びつき、境目もわからないほどに癒着してそれぞれの個を失ってしまった母と娘。二人の歪んだ絆はちょっとやそっとの反抗や逃亡でどうにかなるものではない。
文字通り、娘は母を切り離すしかなかった。母の期待に完璧に応え、自分を殺し切ることはできない。であれば、娘が他ならぬ自分自身を生きるために、無理矢理にでも母親を引きちぎるしかなかった。たとえどれだけの血を流しても、一生止まらなくても。
そして、この母のことはもう、最期までとことん不幸だったとしか言いようがないと思う。彼女は彼女なりの哀しみ、苦悩、怒りを抱えていただろうが、それを良い形で代謝する術を持ち合わせていなかった。

無論、人を殺めることはあってはならないし、その罪は然るべき形で贖われなければならない。
しかし、あくまで個人的にはであるが、あかりさんのしたことをただ無条件に責める気にはなれない。
抽象的なイメージだが、例えば日当たりの良いカフェテーブルに温かい飲み物を用意して、何も言わずにそばに座っていてあげたくなるような、そんな気分に近いだろうか。

父親や裁判長らの、自分に寄り添う姿勢を見て、控訴審で涙を見せた時、彼女はやっと解放されたのだろうなと思う。
自分の、自分だけの人生を生きていくことをゆっくり考えていってほしいと感じる。

一方で、あれだけ身体的、精神的に痛めつけてきた母親でも、普通の母娘らしい関係を築けていた(ように見えた)時期もあったし、控訴審ではもう少し母の心情を慮ることができたら良かった、申し訳ないことをした、と彼女は言及した。
どれだけ罵詈雑言を浴びせられても、縛りつけられても、結果憎しみをこめてその相手を死に追いやったにも関わらず、
この思いは彼女の残りの人生の中でずっと引きずっていくことになるのだろう。
なぜなら、そんな相手でも

家族だから。

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紙の本

逃げられない

2023/02/25 14:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る

親子はしばしば支配・被支配の関係に陥りやすい。子が自我を持つ年頃や成人の後も、親が干渉し、コントロールしようとする。
子が幼い頃に医者になりたいと口にして、その為には勉強しなくっちゃと言うまではまず普通の母親だろう。だが、この成績では医大への合格は無理と高校の教師から言われたり、我が子が浪人をしても不合格しが続いたりすれば、親だって建設的な方向を探るものだろう。
医大に九浪人した娘が支配的な母を殺害した事件のルポ。著者の調査と娘側からの視点となる。
殺害された母は何故それほどまでに娘を医者にさせよるのに固執したのか?看護師やほかの学部への進路ではどうしていけなかったのか?不合格を続け、母に反抗しように世間知らずで家出してもすぐに連れ戻される娘は、外の世界に飛び出すのに尊属殺人しか解決方法がなかったのか?
全ては母親が冥界に持ち去ってしまった。

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紙の本

外部からは見えない病的な母と娘の関係

2023/09/24 11:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:パトリシアちゃま - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を読む前から実の母親が娘を自分の思い通りにコントロールしようとする子離れのできない母親が多いと感じていた。殺人という最悪のケースを辿った母娘関係がこの本から読み取れた。娘を精神的に追い込んでいく母親というモンスター。しかし、娘も9年間の浪人時代に母との決別を果たすチャンスはいくらでもあったように思われる。娘を自立できないようにした母親の罪も大きい。さらに悪循環を辿るような要因、例えば母親が自分自身でさえ自己実現できなかったこと、更年期であったこと、父親との関係も健全に築けなかったこと、等々病的だったことが読み取れた。そこには当事者同士ではどうしようもない負のスパイラルが存在していたようだ。カリール・ジブランの「預言者」という本の子供についての項に「あなたと一緒にいますがあなたのものではありません。子に愛を注ぎなさい。でも考えは別です。」子供は親の所有物ではないということを母親となったら肝に銘じておかなければならないと思った。娘が更生した後にどのような人生を歩んでいくのかも知りたいと思った。

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紙の本

この先も

2023/06/14 14:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:antoboal - この投稿者のレビュー一覧を見る

教育虐待と言う名の完全なる家庭内暴力。
もし、この母親を殺していなければこの先もずっと加害者は自分で自身の人生を決めることは許されなかっただろう。
職業の選択、結婚相手の選択、住む家の選択、子供(孫)が出来たらその子への束縛。
きっと一生逃れられない。
私もこの母親(被害者)と同年代で、娘を持つ母だが、私達の世代はバブル期で3高(高学歴、高収入、高身長(見た目))良しとしブランド物に囲まれて育った。
被害者は自身の母親とも軋轢がありコンプレックスもある。
精神的な病気もあったように見受けられるし、ただただ加害者が気の毒でならない。母親は選べない。おこるべくして起こった悲劇。

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2023/05/07 16:53

投稿元:ブクログ

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2023/02/11 14:33

投稿元:ブクログ

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