電子書籍
感動しました
2023/09/05 23:00
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投稿者:おでこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
尚哉の耳のことが難波君にバレてしまいます。そこから尚哉が難波君とどう向き合っていくのか、最後は胸を撫で下ろしつつ、これからこの二人がどう関係性を深めていくのか、もっと続きが気になるようになりました。
また、本編中健ちゃんと高槻先生が尚哉くんのことを心から見守っていることが分かる描写があり、じんとします。
最後に、高槻先生と行きつけの定食屋ご夫婦とのお話が入っていますが本当に素晴らしくてもう何度も読み返しています。高槻先生のことを心から案じてくれる人がいる心強さと嬉しさ。オカルトテイストな部分もあり夏に読むのにちょうど良いですが、人の暖かさにホッとできる一冊でもあります。
電子書籍
面白かった
2023/07/02 15:07
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投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎回、いつまで続くんだろうと思いながら買い、そろそろもういいかなと読み終わる度に思う。
今回もそうだろうなと思っていたけれど。
要は、高槻先生の謎云々というより、深町くんの成長物語なわけで(主人公だしね!)そこを忘れてたわけではないけれど、再確認できた。
ならば最後まで付き合おうかなという気持ちになった一冊でした。
紙の本
☆怪異か? 人為か?☆
2023/03/26 13:27
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【トンネルの中には】
4月。尚哉は、3年生に進級し、友人の難波と共に高槻ゼミの一員となった。
尚哉と難波は、初回ゼミのあと、数少ない男子学生5人で仲良くなり、学期中に行われるグループでの研究発表を一緒にやろうと話す。
グループ研究のネタは、動画サイトで話題の「幽霊トンネル」を題材にし、現場に取材に赴くが、帰り際、尚哉は耳元で「どうして」という女の声を聞きくことになる・・・
同じような怪異の話でも、昔はその土地に着目したり、教訓めいた話ではあったが、今は娯楽に転換され、どこにでもある話として怪談が転がっている。
しかし、無理に怪談に転化させることで、真の被害者等を蔑むことにもなりかねないのには、気を付けなければならない(この話の弟の気持ちもわからないではないが・・・)
【黒髪の女】
高槻が、講義で、《口裂け女》や《かまいたち》といった《鎌》が絡む怪異について話したところ、大学の演劇サークルの代表から相談が・・・
先日、夜道を一緒に歩いていた次の舞台の主演女優の髪が、まるでかまいたちの仕業かのように、ばっさりと切られてしまったのだという。
高槻と尚哉は、調査のため、サークルを訪れる。部員に一通り聞き込みをし、いざ帰ろうとした瞬間、高槻の従弟である優斗から着信が。なんと、高槻の父が刺され、病院に運ばれたという・・・
サークルに潜む《化け物》の謎と同時に、高槻家の複雑な事情も垣間見える話である。真の《化け物》は、人の心に潜んでいるものなのか・・・
【桜の鬼】
高槻から「難波くんと何かあった?」と聞かれた尚哉。実は、ある理由で、難波との関係がぎくしゃくしているのだ。
悶々とする尚哉に、高槻は、「気分転換に旅行に行こう」と提案する。運転免許を取り終わった尚哉の練習も兼ねて、桜を見に箱根に行こうという。
しかし、宿の従業員から、桜の隠れ名所である旅館の向かいにある山には鬼(サトリ)が出る、と言われ・・・
この騒動の後の、尚哉を取り巻く環境の微妙な変化にも注目の話である。
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新刊だ~とうきうき読んだけど、間2冊飛ばしてた。
出るの早え。
今回は連作っぽい感じでしたが、難波くんはマジかっこいいな~。
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毎回楽しみにしているけど今作は特に読みながら気持ちが入りました。
もともと推しが主演をするにあたって小説を読み始めたのがきっかけですが、今ではドラマ版と小説版それぞれの世界にどっぷりハマってしまって私の中では少し違うけど、どちらのキャラクターも大好きです。
このシリーズは各話が単発のお話になっていて、
怪異に出会えない高槻だったり、逆に怪異に出会ってしまったり…今回はトンネルで女性の声が聞こえる話、急に髪が切られる話、旅行で深町くんが大量の桜を見てしまう話、その全ての結末が面白いのだけど、
当時大学に入りたてだった深町くんも、もう3回生、高槻ゼミ生になっていて、ちゃんと時が進むと同時に、ふたりが抱える怪異との関わりも少しずつ進んでいくところがこの小説にどんどんハマってしまうところだと思う。
今回は、高槻は両親と祖父に出会い、深町くんは難波くんに大切な秘密がバレてしまう、そして、深町くんは就職について考え始める…。
早く10巻が読みたくなりました。
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どの話も面白かった。
お気に入りはラストの話。十和子さんになりたい…と思う自分がいた…(^^)
そして林原さんとと山路さんの登場で、ますますもう一つのシリーズの方を読みたくなった。
まだ1巻しか読んでないんだよね。
何故か本屋に2、3巻がなくてさ。それにまだまだ読みたい本もあるしで、買うタイミングを失い現在に至る。で4巻、最終巻が発売されてんのを見て、なんか微妙に悔しかった。もしかしたら同じタイミングで2、3巻入荷するかも〜と淡い期待をしてたんだが(^^;
ネットで買えばいいんだけど、やっぱり本屋が好きなんだよね。
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面白かったー。
あっという間に読み終えてしまった。
難波くん最高。良いやつだ。
あの人が怖すぎる。あんなふうに来られたら怖くて動けなくなってしまう。
ほんとに難波くんいいやつ!
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3年になり、高槻のゼミに入った深町。
研究としての怪異という今までのスタンスを保ちつつ、別作品とのリンクも深まりオカルトファンタジー要素が強まる。
深町異捜にスカウトされていたけど、彼の立場でフリーランス契約は保険や年金が損するのでは、と別の要素でやめたほうがいいと思ってしまった。
そして難波はやっぱりいいやつ。一生の友達は付き合いの長さだけじゃないんだよ。
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健ちゃんがたくさん出てくるのが嬉しい。健ちゃんはこの物語のバランサーなのでキュッと締まる。
今回は難波くんと深町の関係が進展?したのが良かった。桜の話はなかぬか興味深かった。
もう1人が健ちゃんの前に現れて深町を助ける、っていうのが良い。
2023.6.3
90
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コンスタントに個々の話が面白い。あと、深町と難波の話がいい。健ちゃんも相変わらずいい味出してる。ドラマはもう続編しないのかなあ・・・ 全体的な話はさほど進展なし
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シリーズ9巻。
ますます味わい深い。
高槻彰良の深層に徐々に切り込む。
「もう一人の彰良」は敵か味方か。
徐々に大きくなる異捜の存在感。
難波はやっぱりいい奴だった。
八百比丘尼は?
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彰良の父親の事件はびっくりした。
そして、そこにあの人が登場したことにも。その後、どうなったのかが気にかかる。
しかも、尚哉の前にあの人がくるとか、怖いー。
でも、その時の難波くんが最高だった。
難波くんならそうだよね、とは思っていたけど、実際に見るまでは心配もあったし。(主に尚哉の言動にだけど。)
尚哉って嘘がゆがんで聞こえる能力のせいで色々ありすぎたから、、、
でも、難波くんがいてくれること、すごく嬉しい。
もう、ほんっと大好き。
彰良、健ちゃん、尚哉の温泉旅は、やっぱり平穏にはいかなかったw
桜って、なぜか妖しい気配がつきまとうし。
林原と一緒にいたもう1人って、あちらのシリーズのあの人かなぁ。本格的にシリーズがつながってくるのかな。楽しみ。
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幽霊トンネル、かまいたち(髪切)の怪異はやはりいずれも怪異ではなく人間の仕業。高槻の父が刺された件は警察はどう処理したのか気になります。
サトリの話はホンモノに尚哉が引き込まれてしまった。この話では事件解決に『憧れの作家は人間じゃありませんでした』の林原が登場。ただ高槻にだけは御崎が見えてみた様子。高槻の中に『もう一人』がいることと関係があるのかな?
そして、遂に尚哉の耳の秘密(嘘の言葉が酷く歪んで聞こえること)が難波くんにバレてしまう。難波くんが良い子で良かった。高槻にと佐々倉のような関係とは違うだろうけど、難波くんが尚哉の良き理解者になってくれることを願います。
また、尚哉の耳の能力に警視庁・異捜の山路が目をつけて、捜査協力者にリクルートする。これからも山路は尚哉に絡むのでしょうか。
最後の番外編はほっこりしました。丸岡食堂、いつか尚哉も行く日が来るかもしれませんね。
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尚哉も彰良も、日常的にどんどん異界との境界に近づいてしまっている気もするが、一方で、関わる人も徐々に増えて、いつかその細い糸のような繋がりがこの世に2人を留めてくれるのではないかと期待。もう1人の彰良が尚哉を気に入っているような節もあるのが、なんだか微笑ましく感じる。もしかすると一筋縄ではいかないのかも知れないけど。
最後に難波の変わらなさに尚哉が物凄く救われたことに、読者としても救われた。難波、君はそういうやつだ!とガッツポーズをした。
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物事の境界というのはとても曖昧で自分もいつそちらの世界に行くのかまた行けるのか、果たして此処は本当にこちらの世界なのかなど、考える余地がたくさんあるなと思った。
今回も尚哉がこの世界に残る理由がたくさん出来たし、おそらく高槻先生も同じだと思う。
でもこれは彼らが異界と近い存在だからじゃなくて私たちも同じだと思う。
この世にどれだけの未練を残すか。それはとても大切なことなのだと思う。
#夏の読書感想文