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みんなのレビュー497件

みんなの評価4.2

評価内訳

497 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

きっと何度でも読み返すだろう

2023/07/11 16:17

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本の世界にはまちがいなく「闘病記」というジャンルがあり、
 さまざまな病気に罹患した人たちの記録が出版されている。
 もしかしたら直木賞作家の西加奈子さんの『くもをさがす』も
 そんな「闘病記」のジャンルにいれられるのかもしれないが、
 これは「闘病記」ではない。
 本文にこんな文章が出てくる。
 「私は闘病、という言葉を使うのをやめていた。(中略)
 これはあくまでも治療だ。闘いではない。たまたま生まれて、
 生きようとしているがんが、私の右腕にある。
 それが事実で、それだけだ。」

 といえ、それほど言葉も堪能ではないカナダで
 乳がんを宣告され、抗がん剤治療さらには両乳房摘出手術を行うことになった彼女に
 不安がなかったわけではない。
 さらには抗がん治療の最中にコロナにも感染し、
 どうして自分なんだろうと思わないわけでもなかった。
 がんが見つかってからつけはじめた日記に「もう許してください」と書いたのも
 この頃のことだ。
 それでも、彼女は「コロナそれ自体に責任はない」と綴る。

 そんな彼女だから、がん宣告からの日々を綴った文章は
 まるでわきいでる清水のようにきらめいている。
 強いのだ、生きているのだ。
 そして、それは西加奈子さんだけでなく、誰もがそうなのだ。
 だから、これは最後に彼女が
 「あなたに、これを読んでほしいと思った。」と書いているように、
 あなた(読者)や私に手渡された手紙なのだ。

 「私は、私だ。私は女性で、そして最高だ。」
 そんな強い言葉を書く彼女からの
 やさしい手紙なのだ。
 返信はあなた(読者)の心が書くだろう。

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紙の本

捜すクモとは何であろう

2023/05/10 16:14

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

腋窩リンパ節転移を伴う右乳がんと診断された作者が、その告知の日から、術前化学療法を経て、がんさーバイアとなっていく日々を綴ったエッセイ。化学療法によりCRを得、BRCA2遺伝子異常を有するために両側乳房切除を受けた彼女の生活は激変したかと思いきや、友人らの支援や、カナダの風土が、うまく守ってくれたようだ。しかし、治療中、自分の死を強く意識し、死を身近に感じたことにより、死がもたらす不在の感覚と死に対する恐れに直面し、心の構えみたいなものが変化したようだ。人生に一切の保証がないことを自覚しなくては。

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紙の本

トンネルの出口に向かって

2023/05/07 15:32

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:愛すプラント - この投稿者のレビュー一覧を見る

正に! 同じ癌が見つかり手術待ちの時に、この本と出会った。戦いはこれから。今はトンネルの入り口を少し入ったあたりか。暗いトンネルの中で何度も読み返すんだろうな。癌は十人十色と言われているので全く同じ行程では無いけれど、「出口までがんばろな」と支えてくれそうな一冊。関西弁の明るい会話がシリアスな現実に勇気をくれた。

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紙の本

自らを取り戻すために。

2023/12/11 14:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

何を愛し、何を嫌悪し、何に恐れを抱くのか。
我々は歳を重ねるごとにありとあらゆるものから影響を受け、その度に本来自分が持っていたそれらを手放してしまう。
しかし著者は、そうして手放してしまった幾多もの自分の破片を掛け合わせ、自分が自分であることを取り戻していく。

また著者は自分を取り戻す過程の中で、カナダに住むからこそ見えてきた、世間や社会に蔓延る呪縛を言語化することに試みる。
町に溢れる「こうであれ」「こうなってはいけない」といった扇情的で脅しの様な広告の数々や、一向に変わらない美の基準への懐疑的な視点には共感せざるを得ない。
本来自分自身が楽しむため、自分を幸せにするためのファッションにタブーが存在することへの違和感。
幸せになりたいと願うのではなく、幸せそうと思われたいという願望。
自らの意志を悉く侵食していく、他者からどう思われるかや見えるかという考えから、著者は自らを解放する。

自分を取り戻し自分を解放するためには、著者の言うとおり「自分が、自分自身がどう思うか」が大切なのだろう。
呪いにもなり福音にもありうる言葉を、自らを鼓舞し励ますため、自分で自分を定義するために駆使する著者の姿はとても眩しい。
そして何より、そうした彼女の言葉は我々読者にとっても福音となるのだ。

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紙の本

著者に寄り添いたい気持ちになりました

2023/08/08 12:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る

コロナ禍×異国生活×がん闘病という途方に暮れてしまうような状況にありながら、家族や友人とのつながりを糧に何とか前向きになろうとする、でもときどき打ちひしがれそうになる、そんな姿に、言葉をかけるよりも寄り添ってあげたいという気持ちになりました。これまでの西加奈子さんの作品の登場人物たちを思い浮かべながら「本当の強さ」とはなんだろうと思いを巡らせました。

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紙の本

驚くこと多かりし

2023/10/11 21:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

外地で病気にかかること程不安なことは無い。
癌にかかり医療体制も日本と大きく違う地で、英語を使って自分の意志を伝えなくてはならない環境・・・それだけでも大変なハードルだ。
体長の悪さ、不安等が有るにもかかわらず、カナダの看護師さんたちが底抜けに明るいのか、それを一緒に楽しんでいるような作者の心の広さ!?を感じられた。

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紙の本

世界一受けたい授業を観て買いました

2023/12/31 13:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sachi - この投稿者のレビュー一覧を見る

・人とのつながり
とにかく沢山の人達の名前が出てくることに驚いた。
家族、たくさんの友人、医療従事者。西さんは、いろんな人たちに支えられてがん治療をされていたこと、人の支えがとても重要で温かいということが強く伝わってくる。

・日本とカナダの違い
カナダは、とにかく待たされるし、医師と連絡取りづらかったりで対応が雑。しかし、気の持ちようやファッションが自由で、病人扱いせずみな自立している。他国を知らない私は、おおらかでいいなぁと思った。

・術後の体
西さんは胸を失った自分の体が好きだ、と書いている。私だったら辛くてそう思えないと思う。そう書いてくれて読者としてホッとした。

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紙の本

乳がん

2023/06/16 19:18

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

実は、乳がんは、我が親族は多くて……。(自分はまだ)それで、手に取りました。すると、西加奈子さんの、カナダでの乳がん闘病記が!ノンフィクションだから、迫ってきます。ぜひ、女性には読んで頂きたいです。

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紙の本

そうか、

2023/04/24 12:42

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Lunetta - この投稿者のレビュー一覧を見る

同病ですがまったくダメでした。
孤独と不安の只中で、これらをほどいてくれる言葉を期待してしまった。作家先生なら、これ!という言葉にしてくれるに違いない!と。読み進めるのが苦しくて、逆にキュッと固くなった。
期待しすぎはダメですね。立場や環境や病状によって闘病もそれぞれだということ。弱った心と体には少し強すぎました。

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2023/04/28 16:29

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2023/05/16 13:32

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2023/05/31 19:23

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2023/06/18 03:04

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2023/05/23 19:18

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2023/03/24 09:46

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