紙の本
無知な自分でも読みやすかった
2023/02/03 15:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きのこごはん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて水中考古学に関する本を読みました。
新聞の読書欄にこの本が紹介されていたことと、
読んでる小説に水中考古学が出てきたことが重なったから、というきっかけで読書。
プロローグから読みやすくて、水中考古学とは、イラスト付き調査アイテムなど読んでるだけで面白かった。
日本のみならず海外の水中遺跡についての内容も興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
知られざる水中考古学の世界を解説。
文献や陸上の遺跡の調査では知りがたい過去の貿易や戦争などの実態の解明につながり得る水中考古学のポテンシャルと、陸上の遺跡の調査と変わりない地道な調査手法などについて、理解が深まった。元寇時の水中遺跡である鷹島沖の事例など、調査の具体的事例のルポに臨場感があった。
投稿元:
レビューを見る
一言で表してしまうと、いわゆる沈没船を見つけて
調査することです。
そこに眠る財宝を見つけてウハウハ、ではなくその
時代の造船技術や積荷から文化を知るなど、つまり
土の中からの発掘と変わらないのです。
むしろ水の中の方が保存状態がいいらしいです。
日本は海に囲まれた海洋国家であるにもかかわらず
こうした水中考古学への取り組みが遅れているそう
です。
そんなせっかくの宝物を持った日本人へのロマンを
かきためる為に書かれた一冊です。
投稿元:
レビューを見る
すごかった。
いままで、海に沈んでいるたくさんの昔の遺物を想像した事がなかった。歴史を知るためにそれを探し保護し保存しようとしている、たくさんの人が困難の中にいる事も知らなかった。
日本はたくさん埋もれているはずなのに、世界的にこの分野に遅れをとっている(特に国民の関心がない事が国を動かせないのか?)ことが残念。
作者の文章が簡潔でわかりやすく引きつけられた。
ワクワクするような日本での発見のニュースを期待している。
投稿元:
レビューを見る
水中だからこそ残された遺物。水中考古学の魅力を十二分に伝える良著。
筆者の水中考古学愛が溢れた一冊。水中考古学はなんぞやといったところから筆者がこの学問に惹かれていくところ、世界の水中遺跡の紹介など。
水中に眠っていたから劣化せずに残っているというところが何より面白い。下手に陸に上げるよりそのまま水中に保管する方が良いことも多いようだ。
まだまだ世界には我々の発見を待つ水中の遺跡が眠っている。本書をキッカケに水中考古学を志す若者がきっと多くいることだろう。
投稿元:
レビューを見る
歴史の常識を覆す!世紀の大発見が続々と。海に眠る遺跡が塗り替える世界と日本の歴史。溺れるほど面白い水中考古学。
投稿元:
レビューを見る
「水中考古学 地球最後のフロンティア 佐々木ランディ著」読了。ムー大陸やアトランティス大陸のオカルト系かなと思ったら、ガッツリ勉強系の本だった。面白かったが読むのに時間かかった。知らないことばかりだったからと思う。文章は読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
常々不思議に思っていた事、歴史の中で物の伝来・輸入された海路が何故こんなに明確にされているんだろう?という事。それがこの1冊で一気に府に落ちた感じがした。
海に囲まれた島国でありながら水中考古学という学問を知らなかったのは少し恥ずかしい事なのかもしれないと思わされる。
海底で見つかった沈没船などの遺跡・遺物の保存処理が複雑で時間がとてもかかり技術的に難しい。だから簡単に引き揚げず後世に技術が確立するまで埋め戻す。なんと途方もない壮大なロマンだろう。
どんな金銀財宝より歴史解明の鍵が心踊らせる。(金銀財宝が出てきた方が派手だが…)
広大な海原でその時を今か今かと待っている遺跡たち。海は大切にしなければ。
投稿元:
レビューを見る
研究者の書くものは面白い
もちろん面白いものが出版されているのだろうが
キリンの研究、バッタの研究どれも面白かった
水中考古学はテーマ自体も面白い
遺跡が多く紹介されているのもよい
研究者になりたかったなあと思わされる
投稿元:
レビューを見る
ロマンが詰まっている
ゲームのsubnotica 、深世界
このあたりから深海への興味をそそられて読んだ口だが、現実も負けないくらいおもしろい
色々なエピソードもついてて、深海や水中考古学がもっと好きになった
投稿元:
レビューを見る
後半は色々な水中遺跡を紹介してくれるのだけど、特に深掘りするわけでもなくただの羅列という感じで面白さが失速していった
投稿元:
レビューを見る
地中図書館で出会ったのが水中考古学の本とはこれいかに。
海というのは地球の七割を占めるのに未踏の地がほとんどという人類未知の世界だ。
だけど海と人間の歴史は切っても切れるわけのない関係を持っており、その中では数多くの遺物が生まれ沈んでいったことだろう。それらの探求をするのが水中考古学である。
存在はしっていたが、その程度である。沈没船や海中に落ちたものまでが遺跡と呼称されることすら知らず、日本の国の成り立ち方でその分野がそれほど重要視されていないことに憤りも覚える。
歴史は陸だけで成り立ちってきたわけには非ず。この分野の存在と、重要性を周知させるのに良い一冊である。
投稿元:
レビューを見る
陸上の考古学と考え方はほぼ同じで違いは、
・水の中なので調べ方(GPSが使えないなど)が一部違う
・保存状態が違う(有機物は地上では残りにくい)
とのこと。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/488387764.html
投稿元:
レビューを見る
佐々木氏の著作は、本書のプロローグで「水中考古学者は海に眠る財宝の夢を見ない」と題して、「財宝より面白いことが水中に眠っている、人類の歴史を解き明かす鍵を見つける冒険」と述べています。本書を一言で簡潔に言えば、この世界を知るためのやさしい入門百科事典でしょう。日本そして世界の地図表示、数字で解説した水中考古学、映画インディージョーンズを模して「ランディー・ジョーンズ最後の精選」と題して、「24年間水中考古学のことしか考えていない」著者が主観100%で選ぶ水中考古学ランキングリストなども掲載されています。このリストの中に、将来見つかるのではないかと思われている遺跡として「南極シャックルトン探検隊の船」も含まれており、昨年これが現実となり世界に知らしめられました。本書では、参考ウェブサイト、文献、資料も記載されており、読者へのサービス精神に溢れ、若手研究者のエネルギーを感じることができる1冊です。同じくYouTubeでも著者による講演が公開されています。
投稿元:
レビューを見る
タイトルと装丁に目を惹かれて読み始めました。まったく未知の水中考古学の世界、面白かったです。
初心者を決して置いていかないぞ、という優しさあふれる構成。
蒙古襲来の神風の実例からはじまり、「なんかすごーい!」と思わせてから、水中考古学とはなんぞやが語られていきます。
世界各国、日本の遺跡まで、さまざまな土地の海底遺跡や国と海底遺跡との関わり方など、幅広く知ることができて飽きません。
そして最後の章で、著者の佐々木さんが本当はもっと語りたかったであろう船の話。この本だけではまだまだ語りきられていないんだろうな、ということが伝わってきて、「もっと教えてよー!」と思いました。これ、まんまと水中考古学の魅力にハマってますね。
また新著が出たら読みたいです。