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偏愛×東京を、語って頂ける三巨頭に、期待してから読んだため、私の思い描くことと、うまく重なるものが多くなく、ちょっと残念でした。
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未来の東京は、江戸に負けるな
偏愛マップ⇔ペインマップ
個人の感傷とは別に、都市・東京はどんどん新陳代謝していく
人と街とのとりあえずの関係
建築家のエゴを消して環境に寄り添う
裏道が建築を豊かにする
丹下建築から、どれだけ離れられるか
時代の波に強い、ごちゃまぜの街
タモリの最大の趣味:東京中を歩くこと
東京に向ける視線がヘンタイ的・専門的・技術者的
アタマで考えた街は現実に負ける
東京の曖昧さ、半端さを愛する
藝大4キャンパス:上野・取手・横浜・千住
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隈研吾、大友克洋、日比野克彦による東京に出てきてどう活動範囲を広げてきたか、それが東京への愛着にどうつながっているかをアンソロジーとして綴った本。これを食べログ創設者の滝さんが企画しているという構成が面白い。
大倉山で生まれ、田園調布に通い、栄光学園・東京大学の経歴をつうじてエスタブリッシュメントに僻目をもつようになったという隈研吾、宮城県から出てきて吉祥寺に30年以上すみ東京の各地に自転車で訪問することでインスピレーションを得たという大友克洋。多摩美大から東京芸大にすすみ東京に出たことで初めてデザインセンスが向上したという日比野(のち芸大学長)。結局東京とは様々な人々がインタラクションをすることで、アジアでも特有の建物、文化がありそれに触れることで付加価値を生み出す場所ということなのであろう。丹下健三による代々木第一体育館の設計は橋梁設計を建物に初適用し、空を目指すデザインであったという隈大友の共通の着眼はなるほどと思わされた。