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健気な姉妹と賢い鳥
2023/03/27 21:23
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいるうちに泣けてくる場面が多くあった。複数の人を主人公にして、同じ出来事を違った視点から書くというのは、筆者の得意とするところだと思う。
つながれていく物語
2023/08/15 12:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
津村さんの著作は幾つか読みましたが、その中でも1番読みやすかった気がします。そして1番面白かった。
母親の婚約者から妹が暴力を受けている事を知った18歳の理佐。母親は知らぬふりなので妹を連れて家を出る事に…。
この母親と婚約者がほんと読んでて腹たったけど、昨今のニュース見てると、わりと良くある事なのかもしれませんね…。
まだ姉を18までは育てただけ、マシなのでしょうか。でもやっぱり腹立つ。
妹の律が賢かった事も、婚約者は面白くなかったのでしょう。律が8歳にしてかなり悟っている事に驚きます。
姉の理佐は蕎麦屋と蕎麦屋が飼っているヨウム「ネネ」の世話をする仕事につきます。
姉妹は蕎麦屋の土地に根を下ろして(一旦就職で離れたりしますが)、色んな人達と繋がりを築いていくのですが、
そのご縁が続いていくさまを10年毎に描いています。
今の自分はほとんど人との繋がりがない状態なので、豊かな人間関係を築いた2人が羨ましいなと思いましたが、人間力の違いなんでしょう。
読んでる間、特に最初の10年は姉妹を応援する気持ちで読んでいました。蕎麦屋の大将や奥さんが良い人でほんとうに良かった。
あと、全く話の筋とは関係ありませんが、津村さんは少年にちょっと「冒険」させるのが好きなんでしょうか。
ササハラ少年が崖を降りるくだりで、エブリシングフロウズの友人を助けた男の子を思い出しました。
幸せな気持ちにしてくれる素晴らしい一冊!
2023/05/17 09:59
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞連載時から(毎日読んでいたわけではないのですが)穏やかで温かみのある作品だと感じていました。ヨウムのネネの存在感からか、どこかジブリ映画を彷彿とさせる雰囲気で、理佐と律の姉妹に「となりのトトロ」のサツキとメイを重ねながら読みました。登場人物たちが幸福とは言いづらい状況でも、毎日の小さなことに喜びを見出していく姿を、押しつけがましくなく描けるのが津村喜久子さんらしさですね。私自身が律と同い年なので1981年からの10年ごとを感慨深く振り返りました。幸せな気持ちにしてくれる素晴らしい一冊です!
本屋大賞受賞ならず
2025/04/17 14:52
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞ノミネート。かなり有力なのではないか、と読了当時思っていたが残念。
小説を読む、ということは人に対して思いを馳せることだな、と改めて。全5冊くらいのシリーズで読みたかったくらいだけれど、省かれている時期を想像するのも良いのかも。とても好きだった。
無題
2023/05/12 20:59
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者の文章からは(私には)「熱」が感じられない。だからこそ、淡々とした文体の向こうに著者の力強いメッセージが見える気がする。親ガチャなんて言葉もあるが、そしてそれは時に不幸なことであるが、周囲の人たちの手助けや本人の気概によっては決定的な不幸とはならない。そう素直に思える作品だった。
読めてよかった
2024/04/28 16:18
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投稿者:ももも - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題になってから手に取りました。ページ数の多さに読み切れるか少し不安になりましたが1章目が終わってからはあっという間に読み進められました。
冒頭からどういう話になっていくのか予測がつきませんでしたが、年代が移り変わるごとにその時々の社会的に弱い立場の人がいて、そういう人に少しずつ親切に接してくれる人がいることにホッとしました。
同じテーマでももっと重たい印象にいくらでもできるでしょうがこの作品の優しい読み心地に癒されました。
目次からもわかる通り、2021年までの現実とリンクして描かれていますが、登場人物がずっと変わらず映画館でみた映画、手芸、ラジオから流れる音楽、手打ちそばのおいしさを話題にしていて、そういうことで良いんだ伝えてくているようでした。
ヨウムの関わり方
2024/02/08 19:42
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は、いろいろな人の親切、手助けで成り立ち、人生を歩き続けるのかもしれない。そして人に親切にすることで、自らの人生を彩るのかもしれない。川の水の音が響く集落で、蕎麦を引く水車小屋で飼われるヨウムのネネに関わる人たちの40年にわたる物語だ。再婚しようとする母親から遺棄されるように独立した姉妹が中心となり、ヨウムの世話に関わって、人々の優しさに支えられ生き抜いていく。生きることに希望を感じさせる温かな流れに身をゆだねることができた。
ヨウム
2023/10/09 10:17
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨウム、頭いいなあ。
ちゃんと会話になってる。
仕事もできるなんて。
偉かったのはお姉さんだね。
周りの人にも恵まれて。
ネネがつないだ縁とも言えるのかも。
課題図書を読んでいる気分だった
2024/06/16 16:43
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず始めに、クズ母親とその相方で、トーンダウンした。
離婚が多く、震災も込みで、ありきたり。
偏見が多いと感じた。
「大学に行ったら高給取りになれる」
「あんた3月まで高校生だったんでしょ」
「子供がいない人に気持ちが分かるの?」
家族が事件の加害者、という世間の当たり。
などなど。
たくさん出てくる洋楽の紹介が、知識をひけらかす感じで、ウザったい。
おまけにレズビアンも、少し匂わせて、今の時代にあわせようとしてる感が否めない。
全体的には、古い時代の田舎の人間関係を描写してるとは思うけど、肩入れして読むことはできなかった。
新聞連載
2024/03/13 12:31
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
少しだけ新聞での連載中に読んでいたのですが、あの当時、毎日読んでいなかったので、あれ?いつの間にか主人公はこんなにトシ行ってたっけ?みたいな感じで、初めて通し読み、しました。感想は、やはり、再婚しようとする母にも、その婚約者にもムカつきました!
著者独特の柔らかさ、親密さ
2023/04/09 09:18
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投稿者:Chiyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな著者であるが、後半にいくにつれてストーリーが、ぼやけてしまったかなと少し残念だったが、読んでる間中温かい愛情を感じられる、津村喜久子さん独特の柔らかみのあるいい本だった。