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会社でよく「本質を見極めよう」と言葉が飛び交うが、本質=物事の芯や核と言える部分で、そのものがどういうものかを根底から説明する要素、だというのを表層的な理解で使っていた。
①普遍的②汎用的③シンプルで、なぜとそもそもで浮かび上がるのが本質。
また、目に見えるものだけでなく、裏や奥にある根本性質(真意、実態、意図など)を洞察する力が本質を見抜くコツ。
相手本位で考え、読解力(=文章や発言の意味を理解し背景や意図を見抜く力)を養うこと。
そのためには、情報を肯定的に捉えつつも「この理解で正しいのか?」「個人の意見では?」と問う意識と、最高理解度80%くらいの意識でいて常に自分をアップデートしようとすることが必要。
コボちゃんの漫画の件は理解したかった。仕事ができる人になるには論理的な真面目くん要素だけでなく、雑談を盛り上げ、相手を気持ちよくさせる、笑い、ユーモアセンスも磨く必要がある。
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・本質読解 真理、中核、構造を掴む ①普遍で②汎用で③シンプルなものを抽出する
本質にたどり着く有効な質問 ⅰそもそも(前提、定義、目的に確認と疑い)、ⅱなぜ(原因、理由を考える)
・表層読解 曲解なく読み解く
・深層読解 裏や奥にある真意、意図、含みを汲み取る
【読解ノウハウ・型】
話や文章を聞き、読みながら
・流れと論理を掴み、質問、疑問を考える
・テーマ→ 結論 → 結論を支える原因、根拠 の順に掴んでいく
・主語、述語、修飾語を抜き出す
・接続詞でその後の内容と先行内容との関係を正確に掴む
・語尾、助詞 とのこと と聞いている と聞かれる の模様 など伝えている人の責任、意思、ニュアンスを掴む
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1. 読解力は最強の知性である
著者は冒頭で明確に「読解力は知性を司る最強の能力だ」と断言しています。その理由として、読解力は「あらゆるビジネス能力の土台となる」からだと説明しています。読解力のある人は、文章や会話から正確に内容を理解し、物事の本質を瞬時に捉えることができるため、仕事の生産性向上や商談での成果、良好な人間関係の構築に繋がります。その結果、「頭がいい」「理解力が高い」「仕事ができる人だ」という評価を得ることができるとしています。
「読解力は知性を司る最強の能力だ」
「あらゆるビジネス能力の土台となる読解力」
2. 読解力の対象は文章だけではない
「『読解力』と聞くと、文章(テキスト)を読み解くイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、読解力が対象とするのは、文章だけとは限りません。」と述べ、会話の内容、対話する際の相手の気持ち、その場の空気感、社会の潮流や潮目なども読解力の対象となることを示唆しています。これは、読解力をより広範な理解力として捉える著者の視点を示しています。
3. 読解力の低さのリスクと「理解したつもり」の壁
読解力が低い場合、「情報のインプットが正しく行なえず(ズレてしまうため)、その後のアウトプット(話す、書くなど)でも誤解やズレが生じやすく」なると指摘しています。また、「駄な労力を使うことになり」、「仕事の生産性が落ち」、「商談でも高い成果を得られ」なくなるといった具体的なリスクを挙げています。
さらに、読解の最大の敵は「『理解したつもり』という壁」であると強調しています。表面的な理解で満足してしまうことが、本質的な理解を妨げる要因となることを警告しています。
4. 読解力を高めるためのアプローチ
本書では、読解力を高めるための様々なアプローチが提示されています。
語彙力強化: わからない言葉はその場で調べ、「使用語彙」としてアウトプットすることが重要です。「語彙が増えるごとに『脳内言語ネットワーク』も広がっていく」と説明されています。
「理解の箱」(スキーマ)を増やす: 新しい情報に触れる際、すでに持っている情報を活用して理解する仕組みである「スキーマ」を増やすことが、読解力向上に繋がります。仕事など、自身がよく読解を求められるテーマに集中して「理解の箱」を増やすことが推奨されています。
質問力: 物事を正しく読解するために、「誰が」「何を」「どのように」といった5W3Hを意識し、結論に対して「どのような理由や根拠となるデータを提示しているのか」といった質問を投げかけることが不可欠です。「質問を投げかけることは、物事を正しく読解するうえで不可欠なプロセスです。」と述べられています。
「表層読解」と「俯瞰する力」の補完: まず全体を「俯瞰」し、書かれている言葉の表面的な意味を捉える「表層読解」と、全体像を捉える「俯瞰する力」は相互に補完する関係にあると説明されています。
本質の理解: 物事の「核」となる本質を捉える「本質読解」が重要であり、「話の根っこ」である本質を理解するためには、「なぜ」と「そもそも」という2つの問いを使い、事実と個人の意見を分けて扱うことが重要です。
アウトプット: 読んだ内容を人に説明したり、書いたりするアウトプットを通じて、理解を深め、定着させることができます。「人はアウトプットしながら思考を巡らせ、情報を整理していきます。」と述べられています。
予測と推測: 読解力の高い人は、読み進める中で「この話はこう展開されるのではないか?」「結論やオチはこうではないだろうか?」と常に予測する習慣を持っています。予測と検証を繰り返すことで読解精度が高まります。
違和感への意識: 文章を読んでいて「何かおかしい」「矛盾している」「つじつまが合わない」といった違和感を抱くことは、正しい理解への第一歩です。違和感の原因を追求することで、より深い理解に繋がります。
批判的思考(クリティカル・シンキング): 情報を鵜呑みにするのではなく、「それは事実なのか?それとも個人的な意見なのか?」と問い、「建設的な問い」を持つことが重要です。多角的な視点から物事を捉え直すことで、理解を深めることができます。
非言語情報の読解: 会話の相手の表情、口調、仕草、振る舞いなどの非言語情報から、真意や思惑を読み解くことも読解力の一部です。
5. 読書が苦手な人へのアドバイスとジャンル別読書
読書が苦手な人に対して、小説(人物の心情や考え方を学ぶ)、エッセイ(独自の視点と表現力を学ぶ)、批評・評論(論理的思考と構成力を学ぶ)、ビジネス書・実用書(目的意識と明快さを学ぶ)といったジャンル別の読書を通じて、戦略的に読解力を向上させることを勧めています。
「小説 ~ 人物の心情や考え方、心の機微を学ぶ」
「エッセイ " 独自の視点と表現力を学ぶ」
「批評 ・ 評論 ら 頭 理 的 思 考 と 構成力を学ぶ」
「ピ ジ ネ ス 書 ・ 実 用 四 孟 辺 明 力 と 明快さを学ぶ」
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【星:2.0】
今ひとつの内容だった。
読解力を「①表層読解」「②本質読解」「③深層読解」と3つに分けて説明しているのだが・・・。
「①表層読解」
入試現代文参考書の劣化コピーといった感じ。
「②本質読解」「③深層読解」
当たり前のことを、思いつくままに書き連ねている感じで、内容にまとまりがなく、かつ深みがない。
この本を読んでも読解力は身につかないと思う。
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評価
読解力のある人、ない人、ない人に向けた本だが、
無い人はなかなかこれを手に取れないかも。
内容
1.読解力の3要素
本質読解、表層読解、深層読解
2.語彙力
語彙力とは語彙量。とにかくインプット。
本がベスト。理解の箱がないと人は頭に残らない。
3.本質思考
本質とは根っこ。普遍的で汎用的でシンプル
なぜ?そもそも?の問いが立つ
例 ⚪︎⚪︎というメーカーのランニングシューズはありますか?への返事。(目的を聞く)
例 うまくいかないときは、どうすればではなく、コツを聞く
会話で本質を掴む
・この話のテーマは?
・論点は?
・結論は?
苦手な人へのコツ
重要な言葉を見つける、書き手の意見に注目、
結論を出す接続詞を、見つける、最初と最後を見る
4.表層読解の構成
表層読解とは、情報を幹→枝→葉の順に理解すること
そのために、あらすじ、目次、見出しを見る、理解しようとする
文章構成パターンや、意味が作られる言葉やペアに注意
5.深層読解
批判的な思考をもつこと。
それはあなた個人の意見では?を大事にする
感情表現に着目して見逃さない(隠してる)
考え続けながら聞く
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読解力を鍛える方法を網羅的に学べる本。
具体的な方法を示しながら読解力を育むポイントを解説してくれるからわかりやすい。
入門書としてはすごくいい。
けど、類似の本を読んだことがある人には少し物足りないかも。
ワンランク仕事力を高めたい人におすすめ!
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理解したつもりにならないようにする
→常に知ろうとする
文章を読むときは頭で理解し、感情で感じる
アクティブリーディングを意識
文章の流れを意識する
whyは深掘りに最適
いきなり難易度の高い専門書を読まない
本質に迫る2つ
なぜ
そもそも
説明を聞く上でのノウハウ
瞬発確認 分からないことはすぐ質問
要約確認 話の最後に要約して確認
表層理解の順序
全体→ステップ→ステップの詳細
読む前にあらすじに目を通す
表層読解は文と文のつながりを見れるようになっている状態
深層読解
文章を読む際は書いてある内容を鵜呑みにせずに要所要所立ち止まり、評価、思考する
常識(理解の箱)を疑うことも大事
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読解力は最強の知性である
1%の本質を一瞬でつかむ技術
著:山口拓朗
出版社:SBクリエイティブ
頭がいい、理解力が高い、仕事ができる人になるための指南書
「読解力」とは、文章や発言の意味を正しく理解したうえで、みずからの頭で考え・分析し、何かしらの解釈や評価をする能力を言います。
読解力とは
本質読解 話や文章の核となる意図や真意を読み解く力
表層読解 文字通りの意味や明確に示された情報を読み解く力
深層読解 話や文章の背景や行間、見えにくい文脈などを読み解く力
の3つを言う
表層読解⇒深層読解⇒本質読解の順で、読解力が深くなっていく
本質読解は、さらに3つ
普遍的 時代や場所を越えて、変わらない特性や価値がある
汎用的 さまざまな用途に広く使える
シンプル 無駄がなく、簡素である
頭で理解し、心で感じる
ロジック 頭で理解する力
エモーション 心で感じる力
読解力を高める5つの姿勢
①話の流れと論理を整理する
②質問を投げかける
③実際に体験する
④意見を交わす
⑤アップデートし続ける
読解力を高めるには、語彙力を高める
スキーマ:新しい情報に接した際、すでに持っている情報を活かして物事を理解する仕組み
⇒ 「理解の箱」という
語彙力には2種類あり
①理解語彙
②使用語彙
知る⇒使う で理解語彙を使用語彙に強化しよう
本の70%の語彙が理解できないと、本をよむのがつらい
入門書・基本編⇒中級編・応用編⇒専門書・分析書
さらに、理解するためには、本を音読せよ
■本質読解
2つの問い ①なぜ、②そもそも
アクティブ読解
①テーマ(主題)はなにか
②論点はなにか
③結論はなにか
④結論を支える、理由・根拠はなにか
⑤本質(芯・核)はなにか
⑥読んだら、かならず、アウトプットする
ポイント
①キーワードをみつける
②書き手の意見に注目する
③接続詞の直後をみよ
④最初と最後
■表層読解
話の内容を正確に把握する読解
全体を俯瞰する、そして、情報を要約する
幹⇒枝⇒葉 の順で理解する
俯瞰力を高めるには
①タイトルをつける
②図解する
③多角的に眺める
④相手目線で考える
見るところ
①あらすじ、目次、見出し
②頻出する、メッセージ、キーワード
構成パターン
①序論⇒本論⇒結論
②結論⇒理由⇒具体例⇒まとめ 等
接続詞
①言い換え(つまり、要するに、言い換えれば、すなわち、いわば)
②反対・比較(しかし、ところが、だが、でも、けれども、対して、一方で、むしろ……)
③因果(だから、よって、ゆえに、それゆえ、したがって、その結果、なぜなら……)
④添加(さらに、そのうえ、くわえて、しかも、それに、そして、……)
⑤選択(または、もしくは、それとも、あるいは)
⑥転換(ところで、さて、では)
⑦並列(また、および、ならびに)
⑧例示(たとえば、具体的には、例として、一例として、例をあげると)
語尾の重要情報とニュアンス
です、でしょう、と言えます、とも言えます、ではないでしょうか、かもしれません、というわけです
にほかなりません、に違いありません、そのものです、のようです、らしいです、だと推察できます
だと思います、だと思われます、と考えられます、という気がします ……
■深層読解
批判的思考
それはあなたの個人的な意見なのでは?
事実と、真実の違い。自分が確信しているのが真実。人の数だけ真実はある
それをわかって、他者の真実を尊重する
ニュアンス
①違和感を大事にする
②文脈を読む
③別の言葉に置き換える
④逆を考える
⑤他者の反応を観察する
⑥共感を試みる
ハイコンテクストな文化⇒言葉にしない部分にこそ重要な意味がある⇒行間を読む、空気を読む、という
非言語情報を読み取る
ジェスチャー、姿勢、視線、声のトーン、ピッチ、表情、距離感、外見、時間の取り方、約束の仕方
深い理解を目指すなら、考えることをやめない
■結論
読解力とは、観察力、推測力、語彙力、論理的思考、批判的思考などからできていて、それぞれに能力アップをする必要がある
どんな能力でも、取り組みできるまで、分解して考えること
それこそが、物事を上達へ向かわせる、「本質」である。
目次
はじめに
第1章 なぜ読解力は最強の知性なのか?
・読解力は知性を司る最強の能力だ
・読解力の低さはビジネスパートナーにとって致命傷である
・なぜ読解力が低下しているのか?
・読解力の3要素は「本質読解」「表層読解」「深層読解」
・ロジック(論理)とエモーション(感情)で読み解く
・読解力を高める5つの基本姿勢
・「問い」は読解力を高める最大のツール
第2章 読解力の前提となる語彙力を鍛える
・語彙力のある人は読解力も高い
・読書に勝る読解力トレーニングはなし
・ジャンル別読書で戦略的に読解力を向上させる
・読書が苦手な人へのアドバイス
第3章 本質をつかむための論理力を磨く【本質読解】
・「本質読解」とは何か
・7つの事例で実践、本質の見抜き方
・「アクティブ読解」で最速で本質をキャッチする
・「多角的」なアプローチで本質に迫る
・「キーワード読解」で本質をつかむ
・「ファクト」を見る目で本質をつかむ
第4章 「細かい関係性」を理解する【表層読解】
・表層読解とは何か
・まず全体を「俯瞰」する
・「幹」「枝」「葉」を把握する
・文章の��成パターンを見抜く
・主語・述語・修飾語 文章読解のテクニック
・「接続詞」で予測し、把握する
・論理的な構造をつくる8つのグループ
・接続詞以外もチェックする
・「語尾」からニュアンスを読み取る
・「意味段落」から流れをつかむ
・論理の崩れやズレを見抜く
第5章 クリティカルに聴く・読む【深層読解】
・深層読解とは何か
・ニュアンスから読み取る
・「理解したつもり」を防ぐ
・読解力が人間関係を左右する
・認知バイアスに注意する
おわりに
ISBN:9784815628208
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:1600円(本体)
2025年03月21日初版第1刷発行
2025年05月23日初版第4刷発行
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私たちは、「理解の箱」を持っていて、その箱の多さが物事を読み解く力の「足場」となるそうだ。足場が高くなればなるほど全体が見え、物事や事象を正しく把握できるようになる。理解の箱をいかに増やし、アップデートするかが書いてある。
>>p.308より
あらゆる情報に対してさまざまな「問い」を持ち続けることで、脳内の「理解の箱」はアップデートされ変化し続けます。ちなみに「理解の箱」は互いに連動しており、ひとつの箱が変化すればそれに関連する他の箱も連動して変わります。この連動性こそが「理解の箱」の本質です。情報や視点の変化を取り込みながら、細胞のように目まぐるしく変化し続けるのです。