海底の旅人はそれからトマトを育てた
延命措置のため、人体を冷凍保存する組織がある日突然解体した。
病んだ体を未来に託した会員たちは権利を失い、機械の体にされてしまう。
絶望のまま、機械の体で彷徨う一人の青年―― 身を投げた海の底で出会ったのは、魚と暮らす「同類」達だった。
機械にされた人々の様々な人生、そして、機械にとっての「命」とは――。
静寂に満ちた、漂うような世界観で展開される、希望を描いたSFファンタジー。
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