- 出版社: シティブックス
電子書籍
殺人鉱脈
著者 梓林太郎
長野県豊科駅の近くでおきた、立てこもり事件が無事解決した。ほっとしたのも束の間、あろうことか事件解決にあたっていた機動捜査隊の隊員が、コンビニのトイレに、拳銃の入ったウエストポーチを置き忘れてしまう。大失態だ。
長野県警は拳銃発見に総力をあげるが、遠く離れた石見銀山の見学坑道内で、その拳銃を使った事件が発生した。
急きょ、道原伝吉刑事は、事件となった島根の地に出向くことになるが、第二の発砲事件が、今度は長野県の白鳥湖でおきてしまう。
一見、ふたつの事件に関連はないように思われたが、道原伝吉の執念の捜査によって、遠い過去から複雑に絡み合う宿怨、悔恨がふたつの事件の元になったいたことを突き止める……。
いくつも重なり合う人の思いと欲望を、見事に描いた秀作。読み応え十分。
殺人鉱脈
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