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5件
情報を正しく選択するための認知バイアス事典
■「60の心のクセ」に3つの研究分野からアプローチして解説
陰謀論やフェイクニュースが溢れている情報過多な時代において、
あなたは正しく情報を選択できているでしょうか?
自信があるという人ほど、ぜひ本書に目を通してください。
私たちの認知を歪ませる現象の多さに驚き、
自分の偏った情報の受け取り方に気づかされることでしょう。
しかし、それこそが情報を正しく見るための第一歩。
なぜなら、認知バイアスを知らずして、
自分が認知バイアスに陥っていることに気づくことは難しいからです。
■本書は3部構成になっています。
認知バイアスに分類される用語は数百以上存在しますが、
意味や用法が曖昧であったり、重複しているものも多いものです。
そこで論理学・認知科学・社会心理学3つの専門分野それぞれで必要不可欠な20項目を厳選し、
合計60項目にまとめ、図版やイラストを交えて解説しています。
■目次
まえがき――「認知バイアス」とは何か?
・第I部 認知バイアスへの論理学的アプローチ
01 二分法の誤謬/02 ソリテス・パラドックス/03 多義の誤謬/04 循環論法
など
・第II部 認知バイアスへの認知科学的アプローチ
01 ミュラー・リヤー錯視/02 ウサギとアヒル図形/03 ゴムの手錯覚/04 マガーク効果
など
・第III部 認知バイアスへの社会科学的アプローチ
01 単純接触効果/02 感情移入ギャップ/03 ハロー効果/04 バーナム効果
など
情報を正しく選択するための認知バイアス事典
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情報を正しく選択するための認知バイアス事典 世界と自分の見え方を変える「60の心のクセ」のトリセツ
2022/04/02 11:34
バイアス面白い
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:語彙力勉強中 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間は誰しもバイアスがかった世界を見ているのだと気付かされた1冊。脳科学や心理学に興味があるなら是非とも読んでほしい。
情報を正しく選択するための認知バイアス事典 世界と自分の見え方を変える「60の心のクセ」のトリセツ
2023/03/23 11:43
読み易い認知バイアスに関する本
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M.F - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年は、人間の認知の歪み・偏りを題材とする本が、何年かおきに話題をさらう傾向があるように思う。
(「ファストアンドスロー」等が代表例といえようか)
タイトルからも予想されるように、本書も、そういう分野に属する本と言えるだろう。
そういうなかにあって、本書の特色はといえば、かなり、読み易い・わかり易いように工夫されていることにあると思う。
今までこの分野の本を読んだことがない方にも、十分おすすめ出来る。
このレビューを作成している時点においては、既に、本書の続編に相当する「認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学編」が刊行されており、興味を持った場合には、さらに知識を深めるステップが用意されているのも嬉しいところである。
2022/11/29 08:24
〈事典〉として使うのに適した体裁
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』は論理学的アプローチ、認知科学的アプローチ、社会心理学的アプローチの3つのアプローチに分類され、それぞれ20個、合計60個のバイアスを定義・関連バイアス・具体例・対策・参考文献という一定の型式に従って紹介します。
「吊り橋効果」や「サブリミナル効果」などの有名なものから一般にはさほど知られていないものまで、比較的わかりやすくイラストや図解を使って説明されています。
60個全部を記憶して対策するのは無理ですが、一度通して読むことでいかに人間の感覚や思考があてにならないかを知ることは、様々な誤謬に知らずに陥ることを防ぎ、より客観的・論理的・批判的に思考するための一助となります。
以前にロルフ・ドベリの『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』のドイツ語版を読みましたが、内容的には重複する部分も少なくありませんでした。こちらでは52種類のバイアスが紹介されていました。
両者を比較すると、『認知バイアス事典』はタイトルの通り〈事典〉として使うのに適した体裁になっており、『Think Smart』は読み物としての面白さがある一方で、練習課題が付録についているところが実践向きと言えるでしょう。
どちらも良書だと思います。