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上海を制するものが世界を制す!
世界の一流メーカーがしのぎを削る上海経済圏2億人市場。この市場で何が起こっているか、日本企業のとるべき戦略は何かを探る。「脅威」と見るか。「チャンス」にするか?
上海を制するものが世界を制す!
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紙の本上海を制するものが世界を制す! 膨張する中国巨大市場をいかに攻略するか
2002/01/19 23:08
メリットばかりだろうか?
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投稿者:上善如水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
外資参入を加速させる積極的な都市計画やWTO加盟を経て、中国経済は一層飛躍しようとしている。工業は急速に発展しており、以前の安かろう悪かろうのイメージは払拭された。本書はごく最近の上海の状況をかなり具体的に論じている。中国市場参入を考えておりリアルタイムな上海情報を欲している経営者には、よい入門書となるだろう。しかし本書をはじめ、最近の中国に対する過大評価には危機感を覚える。国有企業の職員や一般庶民は自由市場経済における競争の概念をよく理解していない。一部のインテリのみがこの市場経済の原理を理解しているだけ、と言ってよい。チベット・ウイグル・台湾問題などに象徴されるように政情も不安定である。しかも中国共産党政府による過剰な反日教育のせいで、中国国民は欧米企業よりも日本企業に対して過剰なクレームをつけたり不買運動が起きるケースも多いという。労働力の安さなどの利点のみに惑わされず、冷静にメリットとデメリットを分析できる眼を持ちたい。