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「レアメタル」の太平洋戦争
著者 藤井非三四
仮に当時の日本に資源が潤沢にあったとしても、やはり太平洋戦争には負けているだろう。それは「いかに金属を戦力化するか」、つまり「金属で優れた兵器を効率的にたくさん作る」という根本的な戦争の手段において、日本は太刀打ちできなかったからである。
「レアメタル」の太平洋戦争
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紙の本「レアメタル」の太平洋戦争 なぜ日本は金属を戦力化できなかったのか
2016/02/28 12:14
資源の重要性
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひでもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦時において、いかにレアメタルが大量に消費されるか、また入手から精製までの複雑な工程がわかり易く読めます。レアメタルの面から太平洋戦争がいかに無謀で、当時の国家指導者に戦略がなく、泥なわで戦争指導したあげく敗戦したかがよくわかります。文章は非常に読みやすいです。
紙の本「レアメタル」の太平洋戦争 なぜ日本は金属を戦力化できなかったのか
2015/10/14 21:17
金属資源という角度から太平洋戦争を眺めた良作。但し…(笑)
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:瀬戸内在住の猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルは「レアメタル」ですが、著者は「資源小国の日本にとっては全ての金属が『レアメタル』だったと言えるだろう」との論旨で本書を展開しています。
従って、本来なら書名は「金属資源の太平洋戦争」とするのが適切でしょう。
実際、本書では銅、鋼、アルミニウムと言った基礎的な金属資源も論説の対象にしていますが、内容自体はしっかりしていますので、太平洋戦争当時の資源問題に興味を持っている方にはお勧めできます。
最も、当時の戦史に詳しい人から見たら「じゃあ、当時の日本はどうすれば良かったんだよ、打つ手何も無いじゃん」で終わってしまう話が多すぎて興味が薄れてしまうのが難点ですが。
その点で、本書の中で一番面白いのは、実を言うと日本ではなくWW2中のドイツにおけるレアメタル事情(本書172~179頁)でしょうか。
詳細はネタバレになるので省きますが、ドイツの軍事戦略がレアメタル調達先に確保を前提にしていたと言う論説は結構面白いです。
と言う訳で、未だ読了していませんがその点を踏まえて星3つです。本当はもう星半分を付けてあげたいのですが。