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紙の本不連続殺人事件
2002/06/25 21:12
カタカナ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Mr.X - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学者として有名な安吾だがやはり教科書の中に見る人だけあって、文章に隔世の感があるのは否めない。カタカナで擬音を多用するのは乱歩の影響だろうか、今見れば堅苦しさまで覚える文体も当時は面白かったのだろうなあという感慨に浸ってしまった。時代を楽しむにはいいかもしれない。
電子書籍不連続殺人事件
2020/02/18 21:20
【ネタばれ】短編「アンゴウ」がいいです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物が多く、読み始めは非常に読みにくく感じました。推理小説を書きなれていない作家の作品という印象を受けました。日本の推理小説を代表する作品とわかっていなければ最後まで読み続けられなかったかもしれません。
横溝正史の「夜歩く」「迷路荘の惨劇」のような雰囲気と、解説にも書かれてますがアガサクリスティのある作品とトリックがよく似てます。
評価が分かれるような気がしますが、本書に収録されている短編「アンゴウ」は対照的に暗号の謎に引き寄せられ、最後には深く感動させられる素晴らしい作品だと思いました。
紙の本不連続殺人事件
2001/05/30 04:49
奔放な芸術家たち
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔はおおらかだったのね、と国木田独歩の作品に感じるのと同じような感慨を得られる本書。推理小説というにはあまりにかわいらしいが、小説家や画家といった芸術家たちが一同に会した屋敷で起こる殺人事件は、動機や登場人物たちの行動からして、なかなか生々しいものがあり、人間は実に嫉妬深く、陰険で、傲慢、性質が悪いことこのうえない、という当たり前のことがよくわかる。
性だって、もともとこんなに大らかなものだったのだから、現代人がことさら目くじらを立てる必要もないだろうに、と思ってしまった。