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雨はあした晴れるだろう
著者 三浦綾子
恋愛に憧れ、義兄とボーイフレンドの間で揺れる多感な少女を通して、人を愛することの意味を問う表題作。父が五十二歳の時に生まれたことを恥じている主人公が、自分の誕生に至るまで、父がいかに苛酷な半生を送ったかを知る「この重きバトンを」他一編を収録。『氷点』でデビュー以後、作家活動の初期に発表されながら、二十年もの間、散逸していた三作を収めた幻の作品集。
雨はあした晴れるだろう
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評価内訳
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紙の本雨はあした晴れるだろう
2000/12/01 21:17
2000/11/26朝刊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いかに生きるべきかを問い続けた著者が、一九六〇年代から七〇年代に残した中・短編集だ。発表後、二十年近く散逸していたものを収録した。義兄に恋心を寄せる少女の日記を通し、ひそかな悪意と罪をあぶり出す表題作。自分が背負った人生の重荷を息子に伝えようとする父の愛を描いた「この重きバトンを」など、キリスト教の精神に支えられた優しいまなざしで人間の本質を掘り下げている。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000