電子書籍
ドールハウス
著者 姫野カオルコ
常軌を逸した強権の父と、身を飾ることを狂気じみて嫌悪する母。一人娘の理加子は29歳になっても「不良になるから」と、髪をのばすことも、気ままに電話することも禁止されている。そんな理加子の前に、仲のよい家族のもとで育った江木という男が現れ、強引に接近してくる。理加子は初めて「男性とつきあう」ということに向かい合うが、毒親の呪縛が立ちはだかる……。初版1992年、「毒親」という言葉がまだなかった時代に、毒親育ちの葛藤を描いた先駆けの小説。
ドールハウス
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紙の本ドールハウス
2016/08/28 10:34
誰もが通過する家・家族との訣別を綴った切ない物語です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ある特殊な、しかしどこにでもある家族を描いた物語です。主人公の理加子は、軍隊にも劣らないほど強権な父親と一度も家族を愛したことのない母親のもと、大屋敷の一人娘として育ちました。小さい頃から「不良になるから」という理由で、映画、読書はもちろん、電話、手紙に至るまで禁止されてきました。それでも、理加子は親に逆らうことができません。そんな彼女の前に粗暴で強引な男性が現れ、不思議にも理加子は次第に心を開いていきます。さて、理解子はどうなるのでしょう。そして、その男性は一体どのような人間なのでしょう?