電子書籍
フリン
著者 著者:椰月美智子
高校生の真奈美は、カレと入ったラブホテルで、自分の父親が同じマンションに住むOLの葵さんと一緒に歩いているのを目撃してしまう(「葵さんの初恋」)。元カレと逢瀬を繰り返す主婦、人生最後の恋に落ちた会社員、壮絶な過去を持つ管理人の老夫婦……。ある川辺に建つマンションを舞台に繰り広げられる反道徳の恋。愛憎、恐怖、哀しみ……様々なフリンの形を通じて、人と人の温かさ、夫婦や家族の関係性を描ききった連作短編集。
フリン
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電子書籍フリン
2022/11/22 16:39
不倫の話です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じマンションに住む人たちの人間模様を描く連作短篇集です。そのキーワードは「不倫」。他人がとやかく言うことではない関係とはいえ、もちろん人に話せるものでもない。後ろめたさというのは嫌な気持ちです。
紙の本フリン
2024/03/16 16:48
椰月さんはきっと「不倫」ていう字が嫌いなのではないかなあ。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
そう思わせるような、ドロドロしない話だった。ただ、どう転んでも、ほとんどの場合は今までの関係が続くと思わない方がいい。誰の思いを大切にしたいのかは、その人次第だ。できれば平和な世界に生きたい。
電子書籍フリン
2017/04/05 15:33
マンションの住人達が繰り広げる6編の恋愛話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロビン - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は相手が振り向いてくれなければ何も始まらない話でした。
ちょろくてダサくてバカみたいでしょ、で片思いから卒業できました。
次は隣りに住む元カレと自宅でイタしちゃってる節操のない話。
平凡な人生、面倒、怠惰という言葉が出てくるたびに、浮気こそしない
けど自分も同じだよなぁ〜と思って耳がイタイでした。
この話では父親を亡くした男の子が一番可哀相でした。
次は巡り逢う順番を間違えた、としか考えられない話でした。
家庭を壊したのは夫達だけど自分が愛し合う二人を引き裂いていると
感じたから奥さんは離婚するしか手立てはないと思ったのでしょうか。
奥さんはカッコいいと賞賛されますが、カッコ悪くても良いから夫を
引き留めたかったような気がして何だか切なくなりました。
次は幾つになっても恋をしてトキメクことが大切、と感じました。
目の前がモノクロから一気にカラーへと変わったかのような話でした。
次は魔法にかかったままでいれば幸せだったのに、という話?
同僚の、恋人が浮気をしたせいで卑猥な妄想がつきまとい気持ち悪くなって
スル気が失せた、というセリフは男性の本音だなって思いました。
最終話は強い絆で結ばれた老夫婦の話で、不倫はしていないものの
穏やかな二人からは想像もつかないほど波乱万丈の過去でした。
この人だったんだ、と運命を感じて一緒になり安心することは出来たけど
幸せなのか?は分からない、と答えたところが本書を象徴していると思いました。