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路
著者 著者:森村 誠一
資産家が失踪した直後、不動産が不審な形で売買された。やがて、その疑惑に関わる人物が殺人事件に巻き込まれてゆく。捜査を開始した新宿署の牛尾刑事は風化したはずの悲しみの渦中へと踏み込むことに……。
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紙の本路
2008/11/07 22:12
本当のことは目には見えないし耳には聞こえない。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
路(みち) 森村誠一 角川文庫
お金や財産のために相続人を殺害する。殺人事件が連鎖反応していきます。お金がたくさんあるからといって、しあわせとは限らないし、家の大きさとしあわせの大きさは比例しない。
前半から中盤にかけては、推理小説というよりも研究書とか論文のようでした。住民基本台帳や土地・家屋の登記簿に関する手引書のようです。後半は、本格的な推理に発展していきます。
被害者男性の妹さんであるせつさんの存在がGoodです。また、せっぱつまってタクシー強盗をする男性の心理描写もいい。人間は追い詰められて、一線を超えてしまうと理論では理解できないことをしでかしてしまうのです。
アリバイについて考えました。万が一に備えて、わたし自身もアリバイをつくっておくことを考えねばという気になったのです。
真実は目に見えないところにある。本当のことは、耳に聞こえないところにある。