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サイバラ式(角川文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 5件

電子書籍

サイバラ式

著者 著者:西原 理恵子

今や誰も止めることも出来ない暴走ダンプカーと化し、全てをなぎ倒して前進を続けるサイバラ先生。しかし、その過去は「むかし太ってた」「友だちが少ない」「マズしい食卓」など思わず目を覆いたくなる苦難のエピソードの連続だった…。デビューから印税生活までの苦闘、そしてギャンブルにまみれていくまでのりえぞうを描くパーソナル・エッセイ&コミック集。メルヘン的リアリズムのコミックは西原画の原点!

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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本サイバラ式

2009/10/11 07:22

社会福祉の本

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

サイバラ式 西原理恵子 角川文庫

 「この世で一番大事な「カネ」の話」同著者を読んで、この本を読む気になりました。同時期に「ツァラトゥストラはこう言った」ニーチェ著を読んでいたのですが、表現の手法は異なるものの両作品ともに似ていると感じました。ツァラトゥストラ氏も西原氏も孤独です。
 平成7年9月の文庫化ですので、もう13年ぐらい前の本になります。中身は、この世で一番大事な「カネ」の話と共通します。作者は食えないから、エロ本の漫画を描き、「おくりびと」の映画監督もやはり食えないからポルノ映画の監督をしていたわけであり、誰でも最初は下積み時代があると納得しました。これがしたいという気持ちは、純粋に継続していくのです。
 この本は良書です。ことに作者の幼い頃をマンガにした挿入がいくつかあり、ゆっくり読むと心がしみじみとします。自分自身の遠い過去が呼び起こされるのです。そういう時期もあったと胸に沁(し)みます。それぞれの過去は、一時的な滞在地に存在していたことがわかります。わたしは50年間生きてきて、明るい家庭というものをふた家族ぐらいしか見たことがありません。それもたまたまその時代だけが明るかったということにしか過ぎません。そもそも家庭というものは暗いものです。
 「太る」ことの記事を読んでいたときに「浮気」と似ていると感じました。最初は強い理性があり、食べてはいけないとか、浮気をしてはいけないとか押さえ切れるのですが、一度食べてしまうとあるいは浮気をしてしまうとあとは何度でも体験可能になるのです。越えてはいけない一線を越えないために必要なものは勇気です。「モダンタイムス」伊坂幸太郎著では、作中で何度も主人公あるいは読み手に対して、「勇気はあるか」と問われるのですが、勇気とは「何もしない」勇気を求められているのです。感想が主題の中心を離れてかなり脱線してしまいましたが、最後にこの本は、社会福祉の本だと感じました。

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紙の本サイバラ式

2001/12/19 02:03

純粋にして背徳の西原ワールド、驚愕のルーツ!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エッセイ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 デビューから印税生活までの苦闘、そしてギャンブルにまみれていくまでのりえぞうを描くパーソナル・エッセイ&コミック集。
 メルヘン的リアリズムのコミックは西原画の原点!

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紙の本サイバラ式

2002/06/30 19:11

サイバラ画伯の原点です。ファンの方はとっくにおさえておられるでしょうが。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:cruiser - この投稿者のレビュー一覧を見る

サイバラ画伯の小中高の学生時代、極貧の大学時代からデビューの頃、そして単行本が売れて、母親と海外旅行するお話、さらに麻雀を覚えてむしられる話、などが掲載されています。それとおそらく画伯の少女時代に周囲にいたのであろう、子どもや友人のお話もあります。そこらへんのお話は、ハッピーなものではありません。いたたまれなかったり、救われなかったりで、ちょっと滅入りますが、でもこれが本当なんでしょう。人が生きていくということは。でもこの本では「お寿司が食べたいと思ったら食べられるようになった」頃のお話までです。母親が娘の稼いだ金を使いまくったり、画伯が税務署と正面切って渡りあう、昨今のお話はまた別の本にあるわけで。でも、その現在のベースになっている過去がこの本に書いてあります。「無頼派」サイバラ画伯の原点であります。ああ、そうだ忘れてはいかん。この本にはサイバラ画伯が描いた「色っぽい女性」の貴重なイラストがあります。これは必見だな。

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紙の本サイバラ式

2001/03/18 20:18

西原さんってけっこうシリアスなマンガも素敵ね。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 西原さんの麻雀の師匠である山崎一夫さんが文章を担当している。この二人のちょっと危ない話も楽しいし、西原さんの漫画も楽しい。
 でもときどき真面目なというか、切なくなるような漫画、子供時代を描いたものとか、があってそれがなんというか、すごくいい。西原さんのママもたまに登場していい味だしている。
 絵は相変わらずうまくないけど、でもそれを補ってあまりあるおもしろさ。

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紙の本サイバラ式

2002/07/14 02:00

サイバラの過去を綴ったマンガ+エッセイ本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 西原理恵子、漫画家、1964年高知県生まれ、武蔵野美術大学在学中に『ちくろ幼稚園』で漫画家デビュー……。
 著者紹介で語られる西原の人生はと言えば、上記のような文章のみで、彼女の凄さが伝わってきません。 
 サイバラって人がどんな人なのか。彼女のファンは、面白い彼女がどうして面白いのか、気になってしまうものなんでしょうか。これまでに歩んできた人生までが気になります。本書を読めば、その一部だけですがわかるような……、気がします。
 
 彼女が描く、サイバラ自身が、年代を追うごとに変化していることをご存知ですか? それこそ、出世魚みたいに。
 まずは、黒く塗りつぶされた丸い目を持った女の子として自分を描いていた、デビュー当時の西原がいます。可愛いさが残っていて、明るい感じです。
 次に、水玉の手ぬぐいを首に巻いて、スカートなんかじゃなく七色のズボンを履いて、殺伐とした目をしている西原へと変わります。人を殺してそうな目をしていて、笑いをとるためならなんでもする、といった気合が感じられます。
 そして現在のタイの僧侶が羽織っているようなワンピースを着込んで、くるりと円を描いている前髪のみを残して髪を失っている頭部に、苦悶する仏のような目を持っている西原。出家して、結婚して、子どもがいるお母さんのサイバラです。
 表紙に、この三人のサイバラが描かれていますから、一度見て見てください。えらい変わりように驚きますよ。

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