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本因坊殺人事件(角川文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 2件

電子書籍

本因坊殺人事件

著者 著者:内田 康夫

宮城県鳴子温泉で高村本因坊と若手浦上八段との間で争われた天棋戦。高村はタイトルを失い、翌日、荒雄湖で水死体で発見された。観戦記者・近江と天才棋士・浦上が謎の殺人に挑む。

本因坊殺人事件

518 (税込)

本因坊殺人事件

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紙の本本因坊殺人事件

2006/08/27 21:18

推理小説の本格派に属するのでは

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 内田康夫の作品の中でも比較的初期に書かれたもので、長編としては2作目の作品という。そのせいか、主人公は浅見光彦ではない。最近はほとんどが浅見になっており、たまには変化をつけて欲しいものだと思っていた。
 タイトルから分かるとおり、囲碁に関するエピソードである。本因坊といえば囲碁の有名なタイトルである。今回はそれとは異なった架空のタイトル「天棋」戦が、宮城県の鳴子温泉で行われるところから始まる。何が始まるかといえば殺人である。
 本編の主人公といえば、囲碁担当の社外記者、この天棋戦を戦う若手棋士、そして天棋戦を戦うもう一人の棋士、つまり本因坊のタイトルを持つベテラン棋士などなどである。舞台となった鳴子温泉には私もつい最近行ってきたのだが、温泉街としては思いのほか小規模で、夜も温泉街特有の賑わいは感じられなかった。近くには鳴子峡という渓谷もあり、なかなかの絶景であった。温泉街には土産物屋と並んで、地元の名物であるこけしの店が目に付いた。
 このような地元の特徴をもう少し登場させてもよかったような気がしたが、内田の描き方はあまりその地域に深入りしない点で一貫している。それは一つの見識であろう。それにしても、初期の作品は、無駄がほとんどない。○○殺人事件というタイトルが付けられている作品は、共通してスリムかつシンプルである。一方、最近の作品は社会性、時事性を際立たせるためか、内田自身の意見開陳にページを割く傾向が強い。
 本編では、この天棋のタイトルを仕切る新聞社を変更するという出来事を扱っているのだが、つい最近も大新聞社の間でこれに類した揉め事があったばかりで、昭和50年代に書かれた作品にしては、古さを感じさせない。
 筋立てはシンプルでもっと意外性があってもよかった思うのだが、久しぶりに推理小説の本格派を読んでいるような気がした作品であった。

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紙の本本因坊殺人事件

2001/11/26 00:04

本格派の囲碁ミステリー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鉄琴奏者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 鳴子温泉での「天棋戦」で負けた後、棋界の長老である高村本因坊が水死体として見つかる。その後、記録係の三段までもが水死体で発見される。自殺か、他殺か、裏に巨悪がいるのか!? そして、あっと驚く結末が…。
 文句なしに楽しめる、本格ミステリーである。囲碁の世界を題材にしているところがユニークだ。

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