電子書籍
花のもとにて
著者 著者:堀田 あけみ
ひそかに憧れていた先輩・大沢を追って、同じ心理学の大学院に入学した響子。そこには、彼の恋人・亜々子がいた。響子は、快楽的で奔放な亜々子に反発しながらも、だんだんと惹かれていく。しかし、亜々子は、やさしい仮面をかぶったエゴイストの大沢に振り回され、傷つけられても全身でそれを受け止めていた。なすすべもなく、二人をただ見守ることしかできない響子。そして大沢が、新しい恋を見つけたときから、三人の心の均衡は、少しづつ崩れ始めた……。激しく切ない愛の物語。
花のもとにて
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紙の本花のもとにて
2001/10/06 02:57
二人の女性の想い、切なさを綴った作品
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投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、堀田あけみファンの間では最も好まれている本である。
亜々子の切羽詰った辛さ、彼女の死によって、自らの人生を故意に狂気で彩ろうとする響子の必死さが伝わってくる。亜々子の選択は理解できなくもないが、あえて生きていて欲しかったとは思う。しかし、その後の響子の「生」の選択が救われる。自ら「いざ生きん」と決心した彼女。この二人のコントラストが、ラストを救いのあるものにしている。
女性には特に好まれる作品であろう。