電子書籍
落花流水
著者 著者:山本 文緒
早く大人になりたい。一人ぼっちでも平気な大人になって、自由を手に入れる。そして新しい家族をつくる。勝手な大人に翻弄されたりせずに。若い母を姉と思って育った手毬の、60年にわたる家族と愛を描く。
落花流水
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紙の本落花流水
2022/05/22 02:02
何か落ち着かない気分にさせる
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
基本やさしい小説だ。やさしいというのは優しいだ。登場人物はちょっと,いやだいぶ変わった人々だが善良だし,これといった大事件もなく物語は淡々と進んでいく。しかしなにか狂気をはらんでいるようで落ち着かない。苦しい。読み終わったらどのような感想をもつのだろうか。読み終えても,やはり違和感が残る。やさしい人々のやさしい物語なのだけれども,近づいてはいけないような,なにか空間が歪んでいるような感じがする。魅力的だけれども「病んでいる」感覚だろうか。病んでいるから魅力的なのだろうか。ちょっと混乱していて,再読しなければきちんと評価できない。
電子書籍落花流水
2017/11/29 02:33
手毬に共感してしまう。。。
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投稿者:えんげ - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんな女、そんな母にはなりたくないと思っていても抗えない手毬に共感してしまう。
血は争えないのか、生まれ持った素質なのか、育った環境なのか。
普通の幸せに憧れ、手に入れて。そこに普通の幸せがあっても、それを全うできない手毬の女っぷりは。