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愛について 人間に関する12章(角川文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 1件

電子書籍

愛について 人間に関する12章

著者 著者:五木 寛之

愛とセックスの幸福とはなにか。自己愛から物への愛、倒錯の愛、仕事への愛、小さき生活への愛、究極の性愛の形まで愛のスタイルを照射した、私たちの愛のバイブル。

※本書は、小社刊の単行本『愛に関する十二章』(平成十四年十二月刊)を書名変更して文庫化したものが底本です。

愛について 人間に関する12章

税込 462 4pt

愛について 人間に関する12章

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評価内訳

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「悲」という感情

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:明るい仙人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「慈悲」という言葉がありますが、「悲」という感情について、
この本を読むまで、考えたことはありませんでした。
五木さんは、「悲」という感情について語ってくれています。
人間がもう立ち上がることができないとき、
いくら頑張ってもどうしようもないとき、
何もいわず、側にいて、相手の顔を見て、黙って相手の話を聞く。
そっと相手の心に寄り添って笑っている。
そして、少しでも、自分のほうに相手の苦しみが伝わってきますようにと心の中で願う。
このような感情を「悲」というそうです。
そして、五木さんは、この「悲」という感情をいま一番取り戻さなければいけない感情だとも語っています。
解説を書いている小川洋子さんは、この本を「正しい愛のあり方を示したガイドではなく、読み手の心を映し出す鏡のような書物」だと書いています。
励ましの言葉が意味を持たないとき、言葉が出ないときは、何もいわなくてもいい。無理に慰めの言葉を捜さなくてもいい。
ただ相手の心に寄り添って願えばいい。
この本には、わたしの静けさを求める心が映し出されているのかもしれません。

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