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ジュール・ヴェルヌ・コレクション
著者 ジュール・ヴェルヌ,古田幸男 訳,手塚伸一 訳,横塚光雄 訳,榊原晃三 訳,江口 清 訳
世界の海上に続発する奇怪な海難事故。長く、紡錘形で、ときに燐光を発し、クジラよりはるかに大きく、異常な速力をもった“なぞの怪物”が目撃されていた。調査に向かったパリ科学博物館のアロナックス教授たちは、ついに日本近海で、この怪物に遭遇する――自由と海を愛するネモ船長と、超潜水艦ノーチラス号に導かれ、海底に展開する大冒険。いまよみがえるヴェルヌ不滅の名作。
海底二万里(ジュール・ヴェルヌ・コレクション)
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紙の本海底二万里 改訂新版
2015/08/27 10:42
おとなの冒険ストーリー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とと - この投稿者のレビュー一覧を見る
子ども向けの冒険譚だと思ったら大間違い。大人にとっても十分読みごたえのある作品でした。謎の多いネモ船長との冒険。人とは何か、夢、希望とは何か、いろんなことを考えさせられるお話。
紙の本征服者ロビュール
2001/07/05 04:27
謎の空中船、大空を駆ける
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
19世紀末、飛行機械の実用化が時間の問題となり、空を飛ぶことへの憧れが頂点に達してた時代。フィラデルフィアの気球愛好会の集会にロビュールと名乗る男が現れ、気球主義者たちが信奉する「空気より軽い機械」を痛烈に嘲り、「空気より重い機械」による飛行にこそ未来があると宣言。そして驚異の空中船〈あほうどり号〉の自由奔放な空の旅が始まる。
ジュール・ヴェルヌ1886年の作品。大空を自在に駆け巡ることへの憧れに満ちた、熱気あふれる作品である。
世界が変わろうとするその瞬間の熱気が作品全体に満ち満ちており、たたみかけるような語り口と、なにものにも束縛されず、大空をみずからの意志のままに縦横無尽に駆けめぐる〈あほうどり号〉の姿が相まって、すばらしい疾走感を感じさせてくれる。「空を飛べるということは、こういうことなのだ!!」というヴェルヌの熱いメッセージが心に響く。
ライト兄弟の飛行機が初めて空中に浮かぶ前に書かれただけあって、空力学的な面での誤解などが散見されるが、それらを見つけることもまた楽しみだったりする。
さて、本作では、この主人公氏、ロビュールとその仲間たちがどういう人々なのか、いまひとつ明らかにされない(ちょうどネモ船長とノーチラス号のクルーのような感じの人々である)。善玉なのか悪玉なのかもよくわからなかったりする。続いて続編の『世界の支配者』を読むとしよう。