電子書籍
忘却のアイズオルガン
北方の守護者。神の使徒。悪魔の子ら。
悪魔が人類の隣人として振る舞っていた時代。魔術師のダヤンと屍人形のアリアは、悪魔退治を生業としながら、旅を続けていた。
ダヤンの目的はただ一つ。己が手をかけ、屍人形にしてしまったアリアを生き返らせること。そのためには、アリアの父親にして、ダヤンの魔術の師であるオスカーを捜し出さなければならない。かつての記憶を失った彼女に真実を打ち明けられない制約を抱え、自分を殺した仇と憎まれながらも、ダヤンは自分を押し殺し露悪的な人物を演じていた。
わずかな情報を頼りに訪れた北の街。そこでは教会の厳しい戒律により、魔術が禁止され魔術師が弾圧されていた。魔術師である親が処刑され、孤児となった子供が悪魔の子と罵られる歪な街。アリアは一刻も早くこの街から去ることを提案するが、ダヤンはやっと得られたオスカーの手がかりに拘り続ける。しかも、街の教会では奇妙な毒が蔓延する事件が起きているようで、いっそう魔術師に対する教会の目は厳しい。そんな中で、ダヤンたちは北国最強と謳われる異端審問官に目を付けられてしまうのだが……。
悪魔を喰らう魔術師と哀れな屍人形の旅路。忘却の果てに垣間見る、魂と契約の物語第二集。
※「ガ報」付き!
※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
忘却のアイズオルガン 2
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本忘却のアイズオルガン 1
2017/11/08 23:28
この世界の悪魔はホント美食家
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nawade - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪魔との契約に従い己が手をかけ屍人形にしたアリアを生き返らせるために悪魔を喰らう魔術師と彼の道具である哀れな屍人形の旅路を描いた魂と契約の物語。
主人公であるダヤンの愛が重い。
彼は世界から疎まれながらも世界を愛し、アリアへの愛故に彼女を殺し蘇らせるも、契約の元、彼女を金稼ぎの道具として扱い、偽悪的に振る舞う。
彼の心は痛みに満ち、その静かな狂気が歪みを呼び寄せる。
対する相手も悪魔の契約者だけあり、その在り方は哀しくも美しく、醜くも愛しい。
そんな風に契約者を選び育て上げるこの世界の悪魔はホント美食家。
この手の話だと後味悪い終わり方をすることが多いのだが、不思議と読後感の良い終わり方でした。
これもダヤンの優しさ故か。
ダヤンがアリアを殺した理由は予想通りでしたが、こんなに早く明かすとは予想外でした。
紙の本忘却のアイズオルガン 2
2018/05/03 09:22
意外な
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makhon - この投稿者のレビュー一覧を見る
意外なノベルからでてきてらっしゃたなあ。今までの話とは全く違うのでとっつきにくいです。このさくしゃさんはすきでしたがこちらはあまりにもライトノベル過ぎて購入は今後はかんがえるかなあと。イラストも好みでないのですみません・・・・。少年向きのものはむいてなかったです。