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4件
潮鳴り
著者 葉室 麟
生きることが、それがしの覚悟でござる――。俊英と謳われた豊後・羽根藩(うねはん)の伊吹櫂蔵(いぶきかいぞう)は、狷介さゆえに役目をしくじりお役御免、今や〈襤褸蔵〉(ぼろぞう)と呼ばれる無頼暮らし。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。前日、何事かを伝えにきた弟を無下に追い返していた櫂蔵は、死の際まで己を苛む。直後、なぜか藩から弟と同じ新田開発奉行並として出仕を促された櫂蔵は、弟の無念を晴らすべく城に上がる決意を固める……。落ちた花を再び咲かすことはできるのか? 『蜩ノ記』(ひぐらしのき)の感動から二年。〈再起〉を描く、羽根藩シリーズ第2弾!
潮鳴り
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潮鳴り
2022/03/21 20:30
花をもう一度咲かせることがてきるか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pajama - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が様々な試練を経て周りの人々と成長、成熟していく姿は、久しぶりに充実した読後感を得られた。私には最後の展開が、いい意味でツボにはまりました。葉室麟さんの作品がますます好きになりました。
2018/12/03 20:15
襤褸蔵
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みか - この投稿者のレビュー一覧を見る
「襤褸蔵」と揶揄される櫂蔵の姿にも驚くが、弟の信念と櫂蔵が立ち上がり、再起していく様がすごい。何より義母の冷たい様子は読んでいて切なかったが、最後はいい風になってくれたことが安心した。
潮鳴り
2017/12/24 18:31
追い込まれる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然の訃報、驚いています。
ご冥福をお祈りします。
作品について……
主人公がこれでもかというほど追い詰められる。
個人の問題でなく藩として、よくそれでまだ藩の体を保っているなと、
ちょっと腐りすぎな感も否めないのだけれど、
それだけに立ち向かう、と決断したときの爽快感はすごい。
正直、クライマックスの盛り上がりはそこまでない。
けれど、今回も主人公は剣の達人ではあるのだけれど、
変に大立ち回りがないのはいい。
葉室作品では殺陣は、個人的に邪魔なことが多いと思っている。