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新版 貧困旅行記(新潮文庫)

著者 つげ義春

日々鬱陶しく息苦しく、そんな日常や現世から、人知れずそっと蒸発してみたい――やむにやまれぬ漂泊の思いを胸に、鄙びた温泉宿をめぐり、人影途絶えた街道で、夕闇よぎる風音を聞く。窓辺の洗濯物や場末のストリップ小屋に郷愁を感じ、俯きかげんの女や寂しげな男の背に共感を覚える……。主に昭和40年代から50年代を、眺め、佇み、感じながら旅した、つげ式紀行エッセイ決定版。

新版 貧困旅行記(新潮文庫)

税込 737 6pt

新版 貧困旅行記(新潮文庫)

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貧困旅行記 新版

2001/07/25 16:29

つげ氏の苦悩と我等の苦悩

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:江湖之処士 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 つげ義春氏の作品に、前進、進歩といった現代社会に称揚されている思想への絶対的信頼を見ることはない。つげ氏の作品の中で人物たちは、一種運命に流されるようにして日々を送っている。彼らに、前進、進歩への憧れはあっても、どうしてもその価値観を懐疑してしまう。彼らは全体は、「日々の生活を生きるよりない」という考えをもたされた運命共同体の仲間である。しかし彼ら全体は社会からはみ出した存在に見える。そうした作品を描く作者の旅行記が、名所旧跡を社会に紹介するが如き物になろうはずもない。
 たとえばこの旅行記の作者は、「伊豆の踊り子」の一高生、「雪国」の島村の正統的継承者であるといえなくもない。社会との間に懸隔が生じた時に、そこから逃げ出し自分自身を受け入れてくれる土地を探すのでもなく、自分を疎外しつつある社会に猛然と挑みかかるのでもない。自分を前進させようとか進歩させようとは思わないのだ。そうではなくて旅に出て逃げてみながら、心の奥には常に、逃げてきた社会東京を思い浮かべている。この旅行記は自分の内面を旅する本なのである。
 したがって作者の旅する土地はたとえば福岡や山梨であったりするのだけれど、それらの土地々々が福岡、山梨であることよりも「東京でないこと」のほうが重要なので、この本の中ではあらゆる土地がその固有の土地の名を捨象されているように感じる。我々はこの本中のつげ氏の旅に立ち会うことで、一人の人間の精神的回復に立ち会うことになるのではないだろうか。私は題名の「貧困」を、読了後、精神的未回復という意味で捉えた。  
 この旅の記録はいささか古く、今これと同様の旅をしようにもどうにもかなわない。かつての畦道はアスファルトの道路となり、鄙びた旅籠はビジネスホテルになっていることだろう。しかしこの旅があくまで精神的なものであると思えば、我々に追体験の出来ぬはずはない。作者の抱く社会からの疎外感を感じる私は、この本を読みとても勇気付けられた。一人でも多くの人に読んでみてもらいたい本の一冊である。

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貧困旅行記 新版

2005/05/18 23:26

永遠の旅人

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヨンゴリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

山奥の寂れた集落や貧しいボロ宿に惹かれるのはなぜだろう?
つげ氏はこう答える。
貧しい宿でせんべい布団に独りくるまっていると、自分が零落したどうしようもなくダメな人間に思えて、言いようのない安心感に包まれる。このような全面的な自己否定は、とりもなおさず自己からの開放であり、絶対的な自由以外のないものでもないと。
しかし氏は、閉ざされた山村の閉塞した生活を受け入れる覚悟が乏しいことは認めている。隠棲的な暮らしに憧憬しつつも、凄惨なほどに貧しい生活に恐れを覚える程度には、通俗的な人間であることを自覚している。
人間はいやでも食べて生きていかねばならない。うら寂れた集落や宿場町を訪ね歩いて感慨に浸るとき、それは生活者の感慨ではなく、あくまでも旅人のそれである。旅人にとっていかに詩的であっても、生活者にとっては極めて散文的なのだ。
そのことを氏が自覚しているのかどうかは、本書に収められた文章からだけではうかがい知れないが、旅という行為そのものが日常からの逸脱であり、それは俗世に縛られた自己からの逸脱でもあることを意識しているあたり、氏には永遠の旅人願望があるのだろう。
日常からの逃避と、生きるための日常。
つげ氏の抱え込んでいる様々な不安の根源は、そのどちらにも腰を据えることを永遠に拒否しているところにあるのかもしれない。

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貧困旅行記 新版

2002/05/24 11:11

風に舞うチリのように

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

風に舞うチリのように、つげは放浪する。この舞い方は凄い。

昭和43年初秋、行先は九州。マンガのファンであり何度か文通した看護婦と結婚しようと旅立つ。女性と面識はない。大阪でさすがにためらいながらも九州へ。若い女性と列車で同席し、「この女性に付いて行って彼女と結婚しようかと考えた。相手は誰だっていいのだ。小倉にいる看護婦さんはまだ見たこともない人だが、こっちの彼女はもうだいたい人柄も分かり悪くない感じだ」。
と、終始こんな感じ。どうしようもないぐらい勝手気ままでフラフラしてるけど、このどうしようもない感じがすごく好き。つげの作品を読むと、何かを所有するということがとても虚しく感じるときがある。

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