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行動する仏教 ──法然・親鸞の教えを受けつぐ
著者 阿満利麿
従来の仏教は、生きる上での「苦」の原因を、前世からの因縁や個人の心の奥底に巣食う強烈な自我に求めてきた。しかし、戦争で命を落としたり原発事故の被害に遭うことは、個人の過去や心のありように原因があるのだろうか。そうではなく、政治や社会構造に問題があるのではないか。ならばその苦の原因を取り除く行動を、いまや仏教は起こさなければならない。「すべての衆生を救わずにはいられない」という仏教徒の第一の使命に立ち返り、法然・親鸞によって確立された浄土仏教を受け継ぎながら、その教えの中味を現代的な形に作り変える。行動する仏教=エンゲイジド・ブッディズムの意欲作。
行動する仏教 ──法然・親鸞の教えを受けつぐ
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行動する仏教 法然・親鸞の教えを受けつぐ
2011/08/22 09:18
震災後の指針
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:お留守居役様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「(ソーシャル)エンゲージドブッディズム(Engaged Buddhism)」=「社会と結ばれた仏教」として、
釈迦牟尼仏の教えの本旨にかえって、仏教を社会の中で実践した内外の先人たちの行跡が紹介されています。
法然・親鸞の教えは、いわゆる他人まかせの「他力本願」ではなくて、
尽くすべき自力を尽くした上での他力であることが、実例を持って示されています。
あきらめないで、仏教徒として現実社会で為すべきことを為す根拠と指針が示されています。