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魂の形について
著者 多田智満子
いにしえより、鳥、蝶、蜜蜂、心臓などに託されてきた魂の形象。それらは、人間が無辺際の虚空を宿し、宇宙の反映でもあることの表れとして捉えることができる。例えば、水鳥は、その自在な動きにおいて、肉体の束縛を離れた魂のありかたと照応するものであっただろう。古人は、そこに単なる比喩にとどまらない、確かな実感を込めたのではなかったか。夢のようでありながら、しかし真実でもある霊魂について、明澄なまでに想念をめぐらした詩人の代表的エッセイ。
魂の形について
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2025/02/02 22:21
博学な素晴らしいエッセイ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
専門の古代ギリシア・ローマ、古代エジプトについて触れられており、「ハドリアヌス帝の回想」や「この私、クラウディウス」、「神々の指紋」の美しい文章に魅せられていたので手に取った。私の専門外の日本神話や古代中国、キリスト教や古代インドの幅広い知識を自由自在に操る文章は、門外漢でもわかりやすく、そしてやはり魅力的だ。
2024/08/14 18:33
おもしろい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。いろいろと考えさせられるような内容でしたが、難易度はそんなに高くなくて、よかったですね。