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困った時のアドラー心理学(中公新書ラクレ)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 2件

電子書籍

困った時のアドラー心理学

著者 著:岸見一郎

ウィーン精神分析学会の中核メンバーとして活躍しながら、やがてフロイトと袂を分かったアドラー。彼の残した心理学は「個人心理学」とも呼ばれ、『嫌われる勇気』のヒットに象徴されるように時代を超えて共感を生んでいます。本書はそのアドラーの考えをもとに、カウンセリングを重ねてきた著者が、現代人の悩みにズバリ答える本。自分自身のこと、友人との関係、職場の人間関係、恋愛、夫婦や親子関係……。様々な具体的シーンを設定し、困ったことをアドラーの教えで解決!

困った時のアドラー心理学

702 (税込)

困った時のアドラー心理学

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紙の本困った時のアドラー心理学

2012/02/07 08:11

つまりは...「自分」を強く持つこと。

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

社会に出て、困難にぶち当たる。その要因って、つまりは「人間関係」だと思う。仕事や学業そのものへの抵抗感もさることながら、いっしょの空間にいる人、パートナー、彼らと自分の間にあるものをどうとらえていくか、ここに集約されると思う。
こういった感覚にまったく無意識に対応できる人は素晴らしい才能だ。でも、やはりどこかでは「壁」が生じる。悩み解決系の本は数多あれど、
「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」
と考えた、「個人心理学」者のアドラーの主張は非常に興味深い。

本書は、そのアドラー心理学についての第一人者である著者が、事例を基に「お悩み相談」を提供する。職場、家庭、親子関係...そうなんだよね、「人間関係」ってどこにでもある。それゆえに「人間」「人生」である、ともいえる。

基本的な概念としては、「自分は変われる。他人は変えられない」というポイント。「他人を変える」ためには、まず自分が変わるように努力することが必要だが、その結果として他人が変わるかどうかは、また別の問題である。
そして「楽観主義」であろうとするところ。現実をありのまま受け入れる。そしてそこからできることをする。「そこから」何もしない「楽天主義」とは異なり、また当然に「悲観主義」でもない。これらとの相違点は、「できることをする」という点だ。

何が起こっても、何らかの意味があることだと考える。

まあ、分かっちゃいるけれど、「何かが起こった」時に、そういう心理状態を保てるかどうか...
それも「人間」だけれども。


アドラー本人の言葉を借りれば、

「今、ここに生きよう。するべきことやしたいことがあっても、できることから始めよう」

ということになる。シンプルだけど本質的な言葉だよね。

人間関係をどうこうするのは、もちろん「自分」次第。相手から受けるものと、相手に与えるものがあるけれども、自分が携わるべきことを、自分ができることをやっていくしかないのだ。

一番身近な「子育て」について、本書では、著者自身のことに多くページが割かれている。自らが子どもである立場と、親である立場とに分かれて。子どもも親も、一人の人間である。もちろんある程度の「教育」は必要ではあるけれども、子どもだっていずれは大人になる。だから、「自分で考える」ように教育するのがよい、そんなことを学びとった。

自分に置き換えても、親として、子として、社会人として、そこで関わる人たちとどう付き合っていくのか、考え直す必要に駆られる。いろんな環境の人はいるわけで、自分を合わせることが重要なのではなく、自分を強く持っていること、これにつきるんじゃないか。そういうレベルまで自分を高める。そのために「できることから始め」なければならない。

【ことば】この世で強制できないことが二つあります。一つは尊敬、一つは愛です。

私を尊敬しなさい、私を愛しなさい、って言って、相手がそうしてくれることはありません。自分の方に気持ちを向けようとすると、時に攻撃的になったり、威圧的になったり...本末転倒ですね。やはり、そう思われるような「生き方」をする以外に道はない。結果的に尊敬、愛をいただければ...でもそれを目的にしては「下心」丸出しになってしまうわね。

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電子書籍困った時のアドラー心理学

2015/11/24 00:03

嫌われる勇気の作者の本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る

ベストセラー「「嫌われる勇気」の作者が書いた本。
著者がカウンセリングで受けた相談事で、よくある事例について解説している。

岸見氏は説く。過去を問題にしても何も解決にならない。
自分のために自分が生きなければ、誰が自分のために生きてくれるだろう。

問題を考えるとき、最終的に誰にとっての課題であるかを考えることが重要であると
指摘する。その結果他人の課題であれば、私はどうすることもできないと考えるべきで
あると言う。

何よりも岸見氏が、父母との人間関係で悩み苦しんだ体験談を語っている点が
とても印象に残った。そして、改めてアドラー心理学はこれから困難にぶつかった時に
気持ちを強くする、正しい判断を下せる土台にしたいと本書を読み、思った。

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