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電子書籍

能力構築競争 日本の自動車産業はなぜ強いのか

著者 著:藤本隆宏

日本の自動車産業は、製品の品質、世界市場でのシェアなど現在も世界トップレベルにある。またカンバン方式、TQCなど日本発の生産システムが「グローバルスタンダード」となっている。これほど国際競争力があるのはなぜなのか。その強さの秘密に、企業が生産・開発現場で総合的な実力を競いあう「能力構築競争」という観点から迫り、長期不況下にあって自信喪失に陥っている日本企業の再生に向け、明確な指針を提示する。

能力構築競争 日本の自動車産業はなぜ強いのか

税込 1,056 9pt

能力構築競争 日本の自動車産業はなぜ強いのか

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評価内訳

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トヨタ自動車が日本にあることの幸せ

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

藤本隆宏教授の話を直接聞く機会が何度かあった。教授曰く、本書は自分で立つことの出来る(つまり自立できる)数少ない新書なのだそうだ。たしかに新書にしてはページ数が多い。しかし、その論旨は明快で本の厚さを気にすることなく一気に読み通すことが出来る。教授は製造業を「モジュール型」と「擦り合わせ型(インテグラル型)」の二つに分類し、米国や中国が得意なのはモジュール型である一方、日本はインテグラル型のものづくりでは圧倒的な強さを維持し続けていると主張する。90年代は米国発のモジュール型が世界で猛威を振るった10年であった。モジュール型とは企画力、デザイン力がすべてで世界に自国発の規格を普及させ、それに付加する知的財産権に利益の源泉を特化させていこうという戦略だ。いわゆるスマイルカーブ曲線という付加価値曲線の捉え方がこれを象徴しており、製造業ではデザイン部門・企画部門と販売部門に付加価値は集中し、製造業は一番儲からないので、どんどんアウトソースしてしまおうという発想だ。この米国流の考え方に呼応したのが中国で90年代、米国と中国は手に手を取って急成長を遂げた。しかし藤本教授は「すべての工業製品がモジュール化されているわけではない。デザイン、、製造、販売、サービスが一体となり綿密な連絡を取りながら微調整を繰り返し全体最適の製品を生み出すインテグラル型の製造業というものもあるんだ」と主張し、これを最も効果的に実践しているのが日本の自動車産業で、その代表選手にして最優秀選手がトヨタ自動車だ喝破した。藤本教授の優れたところは日本の自動車産業含む製造業全般、経済活動全般が停滞した90年代にいち早くこの事実を見抜き、指摘して「日本の強み」を経済界に提示し、日本が自信を取り戻すことに大きく貢献したことだろう。トヨタ自動車を抱える中京圏が活況を呈する中で、公共事業に依存し東京マネーにぶら下がり続けた地方がどん底に落ちつつある昨今、藤本教授の慧眼は敬服に値する。トヨタ自動車はいま、続々と海外に工場進出し、日本発の「もの造り哲学」を世界に広め始めている。フォード、GMの業績が急降下する中で、その同じ米国の土壌で倍倍ゲームで成長を続けるトヨタ。トヨタで働く従業員の表情はやる気と自信であふれている。日本は本当に素晴らしい会社をもったものだ。ありがたいことです。

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非常に説得力がある分析。主題のキー概念は、体験的に納得できる。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 非常に説得力がある、分析である。 製造業における企業活動を、 「能力構築競争」と 「製品設計情報のやりとり」とみなす、というキー概念は、企業の現場にある者にとって、体験的に納得できる。当事者自身も明瞭には把握していない、表にあらわれない競争力を、このキーワードで、いろいろな観点から分析し解説している。ここに書かれているポイントは、以下の様なことであろう。
 「能力構築競争」というキー概念を用いて、二十世紀後半の日本における製造業の発展、とりわけ「物造り」における競争優位確立のプロセスを、自動車産業を事例として、明らかにしていく。「物造り」のプロセスを「製品設計情報のやりとり」とみなす。製造業であれサービス業であれ、顧客に納入する商品は、何らかの設計情報が何らかの媒体の上に乗っかった形になっている、と考える。設計情報の創造と転写の流れに着目しつつ、物造りの構成要素を、製品設計情報の創造・転写のプロセスとして読み替える。
 「運を実力に転換する能力」「失敗から学ぶ能力」「怪我の巧妙をきっちり活かす能力」「意図せざる結果の意味を後づけでしっかり認識する能力」など。能力構築をある種の「組織学習」と捉えるならば、それらは総じて「何が起っても結局学習してしまう組織力」である。それが「進化能力」である。
 「工場の物造り能力は強いが、本社の戦略構想力が不十分」という、二十一世紀初頭の日本企業の多くにみられる現状がある。日本企業の問題は、「物造り能力」の優位性を最終損益に結びつける「戦略構想力」の弱さであり、これこそが二十一世紀初頭における最大の課題である。

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擦り合わせ技術

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る

今読んでも通ずる本。自動車は鉄の塊から電子部品・モータ・センサの塊になった。ますます、擦り合わせ技術が必要であろう。ただ、今までと異なるのは既存技術から新しいアイデアを擦り合わせてする必要がある。そういう面であれば、日本以外も十分勝算がある。

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私が生きていくための良質の経営学入門

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:田中武人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

題名からは自動車産業のドキュメント本(Project X本といっても良いかもしれない)に思われるかもしれない。無論、そうとしても読むことができるが、むしろ、日本発の経営理論を駆使した実践的なテキスト、良質な経営学入門としてお勧めしたい。

本書では、日本の産業で特に世界的に優勢である(2003年の現在の話である)自動車産業を取り上げ、自動車産業の歴史を追い、日本発の経営理論である知識創造プロセスなどの概念をふんだんに散りばめながら、日本のこれらの産業がなぜ競争優位を保っているのか、(著者はそれをある種の「粘り強さ」と「しぶとさ」に帰着させる)を経営学の理論で解き明かしていく。その語り口はドキュメントとしても面白く、新書としては、かなり厚い400頁強を濃い内容にも関わらず一息に読みきることができた。

日本的な題材を日本の専門家が記述しているにも関わらず、本書で用いられる概念や分析、そして文書の印象も、雑誌「ハーバードビジネスレビュー」などで見られる米国経営学の一般向け論文などに近いように思える。実践的な事例分析であるため、経営「学」の門外漢でも十分に理解可能で、非常に良質なテキストになると思える。

経営学は、経済学やもちろん科学とも異なり、反証可能性をあまり持たない、つまり事後の検証が十分にできない、という制約がある。特定の産業、企業に関して何か面白いことを語ろうとすると、サンプルの量からいって統計学的な処理/根拠付けができない場合が多い。従って、本書でも冒頭で指摘しているが、「勝ったものが強かったのだ」というような、後追いの説明、単なる現状追認になる可能性を秘めている。
そのような観点から本書を眺めると、定量不能な「深層の競争」概念への帰着のさせ方や、進化論/ダーウィン主義への安易なシンパシー、など危うい面もある。著者の語り口に乗せられて納得してしまうかもしれないが、これらはあくまでもきれいに説明するため仮説であり、科学的根拠や統計学的根拠は希薄で、ひょっとすると、将来(もしかすると血液型占いのように)非科学的だと斬って捨てられるかもしれないのだ。

とはいえ、経済学が示す「大数の法則」に従う冷酷な現実分析は、いざ「私が生きていくために」役に立たないことの方が多いのだ。なるほど全員が勝者になることはできず、統計的に一定の割合は、敗者になるのかもしれない。しかし、それでも「私」は負けないために何をすればよいのかを求めているのである。本書は多くの人にとって妥当な仮説としてそれに応えてくれる。何より、本書の仮説が正しいことは、多数の人にとって福音になるであろう、少なくとも、アメリカ流の新資本主義よりは。

自動車産業、製造業のみならず、IT業界(特にソフトウェア開発)、サービス業など、組織の「力」を必要とするすべての「私」に本書を推薦する。

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トヨタの強さの秘密は進化能力

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:k-kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

「設計情報転写説」が筆者の企業観である。「世の中のすべての産業は広義の情報産業だとみることが可能だ」というのだ。もの造りのプロセスを「情報のやり取り」とみなし、製品=情報+媒体(メディア) という発想だ。すると、製品開発とは設計情報の創造。設計品質とは、市場情報と技術情報をもとに新製品の設計情報を創出する際の効率・スピード・翻訳精度。生産とは製品への設計情報の転写。製造品質は転写精度、「生産性」は製品への情報転写の発信効率となる。

筆者は、戦後日本のもの造りシステムを支えたメカニズムの中心的コンセプトを「能力構築競争」だとする。「能力構築競争」とは、企業が開発・生産現場の組織能力を切磋琢磨し、工場の生産性や工程内不良率や開発リードタイムなど、顧客が直接評価しない裏方的な競争力指標の優劣を、まじめに、かつ粘り強く競い合うこと。能力構築競争は、本質的に長期に及ぶ競争であり、そのプロセスは創発的——あるシステムが必ずしも意図されない形で複雑に変化すること——だと。

「設計情報転写説」によれば、生産・開発現場の実力=「深層の競争力」は、設計情報を創造し媒体へ繰り返し転写する情報システムの特性として分析することができる。鋼板、鋼塊、樹脂、シリコン片など、耐久性のある媒体に設計情報を仕込んで顧客に提供するのが製造業である。製造業のなかでも、特に設計情報の転写が難しい素材、つまり「書き込みにくい媒体」を扱うタイプの分野が、日本企業の得意領域だったと考えられる。クローズ・インテグラル——「囲い込んで擦り合わせる」分野だ。自動車の鋼板は基本的に「書き込みにくい媒体」であり、高価な金型と数千トンのエネルギーを使ってようやく情報転写(プレス作業)が完成する。自動車は基本的に「鉄の塊の上に製品設計情報が転写・刻印されたもの」。

能力構築に長けた企業は、競争合理的な発想が企業の隅々にまで行き渡っている。しかし、創発的な状況、つまり「霧中の山登り」を想定すると、事前合理的な意志決定能力だけでは不十分である。もっと広い意味での合理性——「運を実力に転換する能力」「失敗から学ぶ能力」「怪我の功名をきっちり活かす能力」「何が起こっても結局学習してしまう組織の能力」——」が浸透している必要がある。トヨタ自動車の強さの究極の源泉は、こうした能力構築能力——「進化能力」だと結論する。この能力さえ保持されれば、たとえトヨタから「かんばん方式」が消える日が来ても、企業の競争力にゆるぎはない。究極的に重要なのは「かんばん」そのものではなく、「かんばん」を生み出したこの企業の進化能力であるからだと。

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